2024年4月の雑木林

若葉緑地の会 マルバスミレは開花せず

4月14日(日) 晴れ 参加者5名

南側住宅に近いシラカシから垂れ下がった大枝を切り落とした。高枝ノコギリがぎりぎり届く他高さ。住民からの要望もあった「宿題」がひとつ解決した。

シラカシをはじめとする常緑樹の落葉が多くなっている。周辺道路と緑地内散策路の落葉掃きとゴミ拾いも。

一昨年暮れに5本の古木を伐採した「桜広場」では、一本だけ残されたソメイヨシノが咲いた。今年は4月中旬になっても花盛り。ただし、日当たりの良い頂部だけに花をつけていて、地面に散り敷いた花びらで開花に気づく。

崖線上段の「桜広場」でスミレ群落の開花がみられたことは先月に書いたが、少し遅れて崖線下段のスミレ保護区でもタチツボスミレが咲いた。ただし、今年は貧栄養なのか、植物体が全体に小ぶりで勢いが感じられない。3月の低温傾向の影響だろうか。

タチツボスミレ(写真下左)も茎の伸び方がやや疎で花も少なめ。マルバスミレ(写真下右)は結局花茎が伸びず花を確認できなかった。マルバスミレは生き残れるだろうか。

若葉の森3・1会の衛藤さんが第2緑地で保護していたアオスジアゲハが保護用ネットの中で羽化していることがわかり、第3緑地で放した。一頭はすぐに飛びたったが、もう一頭は動きが鈍く花に載せても給蜜する力がないようだった。その美しい姿をじっくり観察することはできたのだが・・・。  

なお、今年のキンランは4月中旬に開花が見られ、第3緑地でも大坂脇「テラス」で5株ほど咲いた。ソメイヨシノの開花が10日以上遅れた今年も、キンラン開花が早くなる傾向は変わらない。 

(大村)


入間・樹林の会

2024年4月21日(日)9:30 ~12:30 晴れ 21度

 植生調査をしながら林内を巡回した。入口のご神木のシラカシをはじめ林内のクヌギ・シラカシ等が伐倒されたり、太枝剪定されていたので、樹林全体が明るく見通し・風通しがよくなっていた。また、4月に入ってだが園路の柵が擬木やロープの張替え、所々の出入り口などができて安全に散策ができるようになり一安心である。

 キンランは去年より遅く、例年より早いが花が咲いていて一安心である。ギンランはまだ咲いていなかった。ニリンソウは終わっていたのか見られなかった。また、ジュウニヒトエは見られたがキランソウが見られなかったのは残念である。他にガマズミ、シャガ、ノゲシ、タチツボスミレ、ウラシマソウ、ハルジオン、ヒメジョオンが見られたが、全体に花が少なかった。ツバキの森もシラカシ伐倒後の2年目の春、パイオニア植物が繁茂している。プチ違いは、イヌシデとアカシデ、キツネノカミソリとヤブラン、ツルグミとナワシログミ、キヅタとツタで、学びが多かった。

 次回の5月19日には例年通り、ボランティア看護学生の参加が予定されているので保全活動がはかどるとよい。

(報告:安部)

① 入口のシラカシの太枝剪定 ② 植生調査の様子

③ キンラン ④ ガマズミの花

⑤ ジュウニヒトエ ⑥ イヌシデとアカシデ

⑦ ツルグミとナワシログミ ⑧ツタの幼時期の葉 ⑨ヤブソテツの芽


カニ山の会 東樹林中段の整備

4月13日(土) 晴れ 参加者15名

新緑の美しい4月、4名の新会員が加入、今回は15名という多人数での作業となった。

イヌシデやムクノキの新緑が美しい

今日は、東樹林上下2段の通路に挟まれ日頃あまり手を入れていない三角形状の傾斜面の保全作業と落ち葉かきをする。

西側、広く傾斜の緩やかな方は、大木伐採時に放置された太枝などもあり、人が集めたのか落ち葉が分厚く積み重なっていて通路境は無くなっている。そのせいでササも疎らにしか生えていないが、いざ落ち葉かきを始めると熊手がササにひっかかる。

一方東側は落ち葉こそ少ないが傾斜もきつくササが生え、掻き出しにくい。また2通路をショートカットする人でササが踏み倒され裸地化しそうなところがあり、そこが下段通路の土流れの起点にもなっている様でもあった。

まず落ち葉の回収だが、これは主に女性陣が担当。上段の落ち葉溜めを使うと決め、前回作った侵入防止の粗朶垣で作業動線も切られたので、垣を超えてフゴ(グリーンバック)をバケツリレーする事になった。回収担当はフゴに掻き集めた落ち葉を垣まで運び、廃棄担当は専らフゴ一杯の落ち葉を「溜め」に廃棄することに徹した。

厚く積もった落ち葉を皆で搔き出す。ササに絡む熊手より棒が最適!

男性陣は通路の整備。先の踏圧による裸地化付近から下段通路山側に竹や丸太棒の土留め造作を施した。谷側にも杭で補強した丸太を置き、山側の土流れの土を谷側に盛って路面を均した。 懸案の西側、路肩流出部については、修復が難しいので市に対応を要求することにしている。

山側下段通路の土留め 谷側路肩盛り上げ 西側より望む

春本番、例年花の咲かないヤマユリが出ている場所に今年は4本葉が出てきている。カシノナガキクイムシのせいで伐採された大木もあり、多少明るい場所となったはず。今年は花を期待したい。 

その他、樹の花がいくつか咲いている。かなり気温が上がり越冬する蝶として知られるルリタテハも舞っていた。

(S&K)


若葉3・1会 住宅境界線越えのシラカシ伐採

4月7日(日)曇りのち晴れ 参加者8名

1.第1緑地・第2緑地の様子
至る所で新芽が芽吹いていることを確認する事ができた

キンラン シュンラン

タチツボスミレ キランソウ

2.第1緑地での作業
境界線を越えたシラカシの伐採作業

作業前 作業後

伐採作業 引き倒し作業

3.第2緑地での作業
今回は作業無し

(岸本)