2025年2月の雑木林

カニ山の会 落ち葉かきシーズン

2月8日(土)晴れ 参加者13名

昨年末は落葉が遅かったが、1月になってようやく落ちきったようだ。

会で所有する道具と野草園にある物、クマデ・フゴ(グリーンバック)・テミ(チリトリ)・ブルーシート・2輪車などをいくつも運び込んで作業開始。

各自道具を持つ

かき寄せた大量の落ち葉をブルーシートに乗せ、先ずは上段の落ち葉溜めへ運ぶ

落ち葉を掃き過ぎると雨水は地表を流れ地中に染み込みにくくなる。そのため植物も生えにくく、いわゆる裸地という状態になりやすい。けれど厚く積もった落ち葉の下からは春の下草も出にくい。そこで例年話題になるのが「適当な落ち葉かきが大事」ということ。

上段の落ち葉溜めはすぐに一杯になるが、何度も踏み込みをしてどうにか入れ終えた。

同じように中段、下段の落ち葉もかき集め、これは下段の西側にある落ち葉溜めに運び入れた。

下段の落ち葉溜めに入れて踏み込み

11時30分には東樹林の作業を切り上げ、キャンプ場に移動。

農業公園のボランティアの方が参戦

こちらはカニ山の会の作業場所ではないが、農業公園での落ち葉堆肥作りに協力するため、事前に相談して運びやすいキャンプ場での落ち葉かきに協力することにしていた。

ここはダイオウマツの葉が広範囲に散っている。松葉は分解が遅く堆肥には向かないという話もあり、なるべく避けるようにして集め一箇所に集積した。途中から農業公園落ち葉かきイベントの関係者の方々が見えたので中央フェンス際に吹き溜まった落ち葉回収は任せて、会の活動を終了した。(S&K)

2月21日(金)晴れ 臨時作業 参加者3名

樹林内部の保全のために、通路と樹林は簡単に通り抜けられないようにしたい。そこで伐採した竹の枝の部分を使って竹穂垣を作成する。

1日目は竹の細かい枝から葉をむしりとる。

2月23日(日)晴れ 臨時作業 参加者4名

昨日に用意した竹の枝を束ねた物を竹ではさんで柵にする。嵐山の竹林風!


入間・樹林の会

2025年2月16日(日)晴れ 気温13.9℃ 参加者5人

1か月ぶりの樹林地、天気も良かったが、明るくなっていることに参加メンバー全員で驚く。林内を巡回して、シャガの広場の溝腐れのスギが6本、マテバシイ広場のマテバシイ1本、他坂道横の木1本他3本が伐採されており、日差しが差し込んでいた。

特に、坂道からは、富士山を見ることができたことは喜ぶべきことで、「看板が欲しいね」と思わず口にする。夏になると樹木が茂って見えなくなるのだろうか。3月2日に子ども野鳥観察会を催すので、通路整備、坂道清掃、マテバシイ広場の下草刈りを分かれて行った。マテバシイ広場では、ツバキの花が満開になっていて、作業をしていると、ヒヨドリ、シジュウカラ、エナガ、シロハラ等の鳥が頭上をいきかっていた。観察会の時にも鳥がたくさん出てきそうなので楽しみになる。

鳥はヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、シロハラ、エナガが、実はマンリョウ、シロミマンリョウ等が、花は、スイセン、ツバキが咲いていた。 

次回の活動日は3月16日(日)保全活動を行う。3月2日(日)には子ども野鳥観察会を開催予定。(報告:安部)

1明るくなった樹林地内

2富士山

3シャガの広場スギ伐採後

4伐採された溝腐れのスギの切り株

5シロミマンリョウ実

6スイセン花

7ヒイラギナンテン花

8シラカシの樹液を吸いにきたメジロ

9メジロ2

10落ち葉をはいた坂道

3月2日子ども野鳥観察会

2025年3月2日(日)9:30~11:30 12℃

子ども野鳥観察会には年長6歳と3才の女の子と母親の1家族の3人の参加があった。各人に、双眼鏡を貸与して、はじめに双眼鏡の使いかた、野鳥観察の時の注意を行った。

天気が曇っていたせいか、駐車場では双眼鏡の使い方を看板を見ることにしたが、両目でみることは難しかったようだ。Nさんの畑に移動して観察しようとしたが、毎年みられる畑を歩くツグミもカワラヒワの群れも見ることができなかったため、フクジュソウやツバキなどの花を観察した。

ツバキには、ヒヨドリがたくさん飛び交っていた。梅の木にも飛んできたのでよく観察できた。飛び方の波状形に飛ぶ特徴も伝えた。NTT研修センターの方に移動し、キジバト、オナガ、ハシブトガラス、ムクドリ、メジロを観察した。特にオナガが、群れでいて樹々の間を飛んでいたので、尾っぽが長い特徴を伝えて、写真や絵を見せて確認した。飛び姿で尾っぽが水色なこともあり、3歳の幼児がとても気に入っていた。幼児2人がはじめに覚えた鳥の名前がオナガであった。

幼児の2人には首からぶら下げ続けるのは重そうだったので、途中からスタッフが持った。入間1丁目樹林地内では、鳥の鳴き声も姿も見られなかった。時間が11時半を過ぎてきていたので、講師から「鳥たちのお昼の時間だから飛んでいないのかもしれない」と話していたが、時にエナガやシジュウカラなどのカラ類の声が聞こえてきた。

地域福祉センターに戻り、鳥あわせを行った。ヒヨドリ、キジバト、オナガ、ハシブトガラス、ムクドリ、メジロ、シジュウカラ、スズメ、ドバトの9種を確認した。幼児2人は楽しかったという感想をのべ、母も意外に鳥が身近なところにいることがわかった、ということで関心をもってもらうことができ、無事に終了した。

1鳥の観察

2鳥の観察2

3斑入りツバキ花

4満開のツバキ

5集合写真


若葉の森3・1会 もみじ・コナラの根回し

落葉溜用の孟宗竹材料の作成 オカメザサの刈り取り
3月2日(日)晴れ 参加者5名

第1緑地、 第2緑地の様子
雨が無く土埃が上がるほど表土がカラカラになっている。
そのせいか土留めの杭が所々で補修が必要になっている住宅開発やナラ枯れで樹木が伐採され若葉の森が薄くなったのが原因か野鳥の数が少なく感じます。
第2緑地ではツバキが咲いている。
花の色は赤と白。 赤は 「ヤブツバキ」 か?

1.もみじの根歯の根回しの事
第1緑地、 六抜坂よりのシラカシ伐採で生じた空地用としてモミジの幼木約20本の根回しを スコップとクワを使って行いました。
今年の梅雨前に数本トライアルで移植してみたい。残りは来年移植予定。

根回しをするには最適な時期のようです。

2.落葉溜用の孟宗竹材料の作成
落葉溜が痛んできたため部材として孟宗竹をナタと木槌で割った。1本の竹から6本の部材がとれます。

腐食した竹柵の素材作り(長さを揃えます)
腐食した竹柵の素材作り(竹を6等分に割きます)

3.第2緑地 オカメザサの刈り取り
今年はオカメザサの成長が良くないようです。背丈が高いオカメザサのみを刈り取李ました。

今年はオカメザサの生育が悪いようです。 刈り取ったオカメザサを落ち葉コンポストへ

4.動植物の観察の事
白い椿が綺麗でした。キンランはまだ昨年の枯れたものが残っているだけです。

白い椿が綺麗でした
3月のキンランの様子

(小野) 

2025年1月の雑木林

カニ山の会 2025年恒例安全祈念「山開き」&新年会

1月11日(土) 晴れ 参加者23名

2025年1回目の活動日でした!9:30野草園駐車場に集合して東樹林へ。前回に続いて竹でシガラミ柵を作りました。

9:50 東樹林上段イヌシデ老大木にお米・お塩・お水とお神酒をお供えして、安全祈念の山開きをしました。メンバーが持ち込んだ湯呑を並べた祭が、なんとも言えずほっこりとカニ山の自然に溶け込んで、メンバー一同、まっさらな気持ちで2025年も無事に活動ができるよう祈念いたしました。

その後は、キャンプ場に移動して、お待ちかねの新年会のスタートです!カマド担当、炊事担当がテキパキ仕切り、担当以外のメンバーは薪集めや会場づくりをしました。

メンバーが思い思いに持ち寄った具材を煮立ったお鍋に入れて煮込みます♪カマドがある素晴らしいカニ山の環境に改めて感謝しながら、みんなで楽しく美味しくいただきました!!

今年は新しいメンバーも大々的に募集をして、さらに充実した活動と、楽しい会をめざしてまいります(o^―^o)

1.新年のひと時、お神酒とお水・お塩・お米を並べた祭壇が、なんとも温かくカニ山の森に鎮座しました。東京とは思えない澄み切った冬の空気が、凛としながらも、やわらかく東樹林に流れるなか、みんなで一年間の安全を祈念しました。

2.春蘭のつぼみが!!祈念を終えて足元を見ると、春蘭のつぼみが!南に面した斜面なので、太陽の光をたっぷり浴びることができるのでしょう。なんとも可愛らしい姿に、春の足音を早めに感じることができました。

3.前回に続き、シガラミ柵を作りました。初めて挑戦するメンバーは、シュロ縄を竹に通すだけでも四苦八苦。ベテランのメンバーが丁寧にレクチャし、ひと編みひと編み着実にシュロ縄を竹の間に通しながら丁寧に作りました。できあがった柵を見て、一同感嘆。「料亭みたい!」という感想が漏れ出るほど美しく、素晴らしい柵が完成しました。皆さま、ぜひカニ山散策にいらした際はご覧ください。

4.キャンプ場に移動して新年会の準備スタート!勝手知ったる我らがカニ山です。サクサク準備は進み、あっという間に大きな炎が燃え上がります。葉っぱと薪が燃える香ばしい香りに、いつものように心が躍ります。

5.2基のカマドに寄せ鍋とぜんざいの鍋を置き、ぐつぐつじっくり煮込みました。寄せ鍋の具は、鶏肉団子、白菜、長ネギ、ニンジン、豚肉、しめじ、しいたけ、ウィンナー。なんとも言えない良い匂いに誰かのお腹が鳴っていました。丸ごとのリンゴは濡れ新聞を巻いてからアルミホイルで包み、焼きリンゴに。充実した新年会になりました。

(千坂)


入間・樹林の会

2025年1月19日(日)晴れ 気温7.1℃ 参加者:7人

2025年最初の活動日は、昨年と比して晴れていたたため、植生調査と懇親会を行った。はじめに、ご神木の入口のシラカシに集まり「山開き」をして今年1年の安全祈願を行った。雑木林広場、ツバキの森、シャガの広場と植生調査を、マテバシイ広場で4か所の方形枠調査を林内巡回しながら行った。雑木林広場は27種、ツバキの森は13種、シャガの広場35種といずれも10月に比べて10種以上種数が少なかった。冬になり葉が落葉しているためでる。また、ハトの羽が雑木林広場に数か所に落ちていたので、オオタカの食痕ではないか、と予想した。オオタカは2丁目緑地にいるのと、よく空を飛んでいることからの予想であり、ここまでやってきているのかと思うと嬉しい限りだ。

 プチ違いは、マテバシイとタブノキ、葉の裏の色が違うことを確認した。実物が多く、ヤブコウジ、センリョウは実がなくなっていたが、マテバシイ広場ではマンリョウがたわわに実をつけていて目立っていた。18日の藤井先生の講座での「落ち葉」の活用の話をメンバーと共有し、あらためて落ち葉だめの整備と活用を話あった。

懇親会は例年通り、落ち葉だめ横を整備して行った。
鳥はヒヨドリ、ワカケホンセインコ、シジュウカラ、メジロ、シロハラが、実はヤブコウジ、マンリョウ、ヤブラン、ヒヨドリジョウゴ、ムラサキシキブ、アオキ、ヤツデの実がなっていた。 

次回の活動日は2月16日(日)保全活動を行う。3月1日(日)には子ども野鳥観察会を開催予定。(報告:安部)

1.雑木林広場での植生調査

2.マテバシイ広場で観察

3.マテバシイとタブのプチ違い、葉の裏に注目

4.オオタカの食痕か

5.ヤブコウジの実

6.ヤブランの実

7.たわわに実がついたマンリョウ

8.懇親会の準備

2024年12月の雑木林

カニ山の会 竹を使って柵(しがらみ)作り

12月14日(土) 晴れ 参加者12名

今年最後の活動日、先月に続いて東樹林の整備を行う。

林床は落ち葉に被われているがシーズンとしての落葉は60%程度かもしれない。今期は紅葉が遅れたので落ち葉掻きは年があけてから何度か行うことになる。

今日は先ず上段のササ刈りを実施。今年は何度か手入れしているのでササの繁茂はさほどでも無い。10時にササ刈りを切り上げ休憩後、カニ山の北側、昨年市が購入した竹林に移動。今回ここの竹を使わせてもらって「しがらみ柵」を作る事にした(事前に許可をとった)。

設置距離は約20m、高さ50㎝程の柱杭に割竹を絡みつかせるので10本弱の竹が必要となる。 竹の伐倒の仕方、枝の払い方、を説明してから分散して作業に掛かった。 竹の枝は竹林隅に集積しておき、葉が枯れ落ちたら後日活用しようと考えている。

杭用の竹は尖端を斜め切り

竹割器(竹竿を縦に4つ割6つ割などにする道具)を準備できなかったので、鉈や、即席の治具を作って割く。 竹割器のようにはいかないが何とか使える竹板が出来た。

竹の切り口中央に切れ目を入れ、そこに棒などを差し入れて反対端まで引いて割る。

割った竹の内側の節は尖っているので、ざっと取り除く

園路に並べてある丸太はグズグズになってしまっている。

園路に沿って約1m間隔に柱杭用の竹稈を打込み、杭に絡みつけるように竹板をセットする。 予定距離の半分くらいのところで竹板が無くなり作業中断、この時点で11時30分。一旦 ここで終了。

有志で片付けということだったが結局大半のメンバーが残り、材料だけ東樹林に運び込んで終了したのが12時30分。 改めて道具を片付け作業終了。

(S&K)


入間・樹林の会

2024年12月15日(日)9:30~12:30 晴れ6.9℃ 56.9% 参加者7人

風がなく暖かく感じた。作業をしても心地よかった、との感想が多かった。1月18日の講演会の講師である藤井先生と一緒に8日、入間町1丁目、若葉町3丁目、カニ山を見て歩いてもらい、調布の崖線樹林地を実際に感じてもらった。入間の樹林地は、「いいですね」とほめてもらったが、民家のそばにあるにも関わらず、自然林っぽいので、このまま樹冠を伸ばすように剪定をしてもらい、樹が自然に成長するのを見守るとよい、とのアドバイスももらった。「フクロウが来て欲しい」と話すと、「ウロを作れば来ますよ」との言葉を嬉しく感じ励みとしていきたい。市民ボランティアの保全活動は、このままでよいと思うが、行政が業者に指示の出し方が問題、と18日の講座のテーマにもつながると思う。カニ山では、田んぼの学校がカマドを使って活動していたところに出くわし豚汁をごちそうになり身体が温まって視察を終えた。その報告を活動の中で行い、これから切る木をマーキング、民有地との間のバッファを設けるなど先生からもらったアドバイスを活かしていきたい。

シャガの広場のカナリエンシスの伐採、つばきの森のサネカズラバスター、坂道清掃、竹割りをして保護柵を作るなどそれぞれメンバーが活動した。

次回は、2025年1月19日(日)9:00~14:00 植生調査と新年会を行う予定。(安部)

① 竹割り後 

② 民有地との境界の伐採予定木 

③ 藪化した様子 

④ センリョウ実 

⑤ ナンテンの実

⑥ シロマンリョウの実 

⑦ カラスウリの実 

⑧ 竹を活用してキンランの保護柵を

⑨ ドローン調査のためマーキング


若葉の森3・1会 安全作業はみんなの智慧で

12月1日 晴れ(富士山見える)参加者8名

  1. 新たな参加者
    がいせんウォーク(樹木コース)の参加者が体験参加。

ご自宅の庭いじりが好きなようで大いに期待される方。

  1. 第1緑地、第2緑地の様子
    第1緑地:コムラサキ・サネカズラ・クサギの実が成り冬の花ヤツデが咲いている。第2緑地:マンリョウの実が赤く染まり始めた。見頃は1月下旬か。オトコエシ・キンランの実(種子)が見られる。アオスジアゲハの蛹2匹は越冬中。崖線ウォークの参加者に披露した。
  2. 第1緑地 宅地隣接のシラカシ伐採
    ・住宅に向けて斜め立の「シラカシ」を災害防止のため伐採した。
    ・ロープを掛け受け口を入れたが木の重心が高くかつ住宅に向かっており追い口を入れると住宅に倒れ掛かる恐れが出てきた。
    ・作業を中断し皆で智慧を出し
    1ロープは出来るだけ高く掛ける
    2枝打ちで木を軽くし重心をコントロールしやすくする事で作業を再開した。
    ・下から順番に枝を落としていくと引くロープに手応えがあり「コレならいける」と判り出来るだけ高くまで枝を落とした上で無事伐採した。
    ・全員で難しい木の伐採を経験する事が出来た。
ロープを掛けて受け口を入れる伐採完了
枝打ち後、追い口を入れる
伐採完了

(by J.E. & A.K.)