2025年10月の雑木林

入間・樹林の会

2025年10月19日(日)曇り後小雨 気温25℃、59%、7人参加林内巡回をしながら、9月に報告のあった倒木の現場をつばきの森で確認した。杭の間に生えていたクヌギで市が片付けをしてくれいて、玉切りがされていた。根っこをみると太くて大きく驚いたが、けががなくてよかった。アカメガシワがツバキの森では繁茂、崖線ウォークの下見の時にも伐採を提案されていた。その後、マテバシイ広場でもシラカシの落枝があったので、大風や大雨後などに確認する必要がある。樹林地内は、曇りでもあったが、暗かった。シャガの広場でニリンソウの紐を張った場所がハサミで切られていて残念な気持ちになった。方形枠調査をする頃には、雨が降ってきたので、滑らないように気をつけて調査を行った。スズメバチは飛んでいなかったが、温かい日には注意がまだ必要である。である。

プチ違いは、アカメガシワとクサギの葉の違いを観察した。アカメガシワは五角形の葉っぱ、クサギは葉の色が緑黄が少し濃かったなどの違いがあった。7番枠のキチジョウソウはアズマネザサの中に埋もれている。坂道側の斜面地の土留めをどのようにするか、補植かほだ柵を作ることにするか検討した。

花は、ノシラン、ミズヒキ、ヤブミョウガ、トネアザミ、実は、ガマズミ、ナキリスゲ、ヤブラン、ヤブミョウガ、チャノキ、マンリョウなど。
次回の活動日は11月16日(日)保全活動と崖線ウォーク用に整備を行う予定。

(安部)

1.植生調査風景

2.倒木したクヌギ

3.根っこが大きい

4.ノシラン花

5.トネアザミ

6.ガマズミ実

7.ナキリスゲ実

8.プチ違い:左クサギ、右アカメガシワ葉

マテバシイ広場の落枝


若葉の森3・1会の刈り取りと雑木の伐採

10月5日(日)曇りのち晴れ 参加者8名

第1緑地、第2緑地の様子
第1緑地は落ち葉コンポストが壊れていたので改修して綺麗になりました。
第2緑地アズマネザサとオカメザサが生い茂りキンランの生育に影響がありそうです。

1.雑木の伐採。

第2緑地で枝が住宅に掛かり伐採・尊定するケヤキ・ヒノキとウォークスルー案件を確認後 、住宅隣接地の雑木(イヌシデ・ヤブニッケイ・エゴノキ・ミズキ・シラカシ)とアズマネザサの刈取りした 。

直径6㎝程度の雑木ではロープを使用せず教科書通り受け口・追い口を入れ目指す方向に倒した。
小さい木はナタ・カマで切り取りした。

ササの刈取りのあとアズマネザサに埋もれた「キンラン」が現れた。

このくらいの木でも意外と重さもあるので安全面を考慮して数人で作業します。

落ち葉コンポストので改修。

2.動植物の観察の事

スズメバチの巣が頭上にあり注意が必要です。

(小野)


カニ山の会 安全講習をカニ山で

10月11日(土)小雨 参加者18名と講師 公園課職員2名

今月の定例活動は、雑木林連絡会の安全講習と合流開催。

当日は講師をお迎えして小雨の中での作業となりました。タープ代わりのブルーシートで雨宿りの屋根張り実習。

タープを張って荷物置き場に。

若葉緑地の会、若葉の森3・1会からのメンバーも到着し満開のキンモクセイの葉陰に場所を移して講習開始。自己紹介の後、配布資料に沿って安全の重要性について解説がありました。その後全体を3グループに分け、班毎に与えられる想定問題(熱中症、蜂刺され、怪我、急病)にどう対応するか動作を交えて演じ、他班の人はそれの良い点悪い点を指摘するというもの。実際にやってみて納得することや足りないことが分かりました。

11時過ぎからは伐倒作業の基本技術の再確認と、安全に関する確認実習です。

伐採前に枝邪魔な小枝を落とす。

先ず伐倒方向に牽引するメインロープ、倒れる方向を左右にコントロールする制御ロープの取り付け方、伐倒危険範囲外で牽引するためのプーリの掛け方を教わりました。

牽引ロープはできるだけ高いところに。

鋸入れの前準備をして、いよいよ受け口加工、伐倒方向に直角に切り込む意味(ツルの説明)、追い口は受け口と並行かつ水平に切り込み、受け口との間を切り残す、などの意味の説明を聞きながらの実習でした。

受け口は伐採方向を確認しながら。

全員で牽引ロープの方向を確認しながら引いたが狭い場所でひっかかってしまった。

なんとか降ろしてセンダンの樹、無事伐採。

途中、生身の刃を持ち歩かない、追い口を入れたら伐倒方向には立ち入らない、など曖昧になりがちな動作も大声で注意を受け、安全には常に最新の注意をはらうことを学びました。最後に伐採木の片づけと道具の手入れをして終了しました。

(S&K)


2025年9月の雑木林

入間・樹林の会

2025年9月21日(日)晴れ 気温29.6℃、52%、6人参加

林内巡回後、8月に続いて竹の柵作りを行いました。次回は柵に紐を張る予定です。少ない参加メンバーで、隣接部分のクズ切りや雑木、下草刈りを行う中で、隣接する竹林付近に倒木を確認しました。完全に枯れていて多数のキノコの菌種がでていました。早めに作業を終え、地域福祉センターの駐車場に設置している、倉庫の片づけを行いました。隣家の竹林からの倒木にはたくさんのキノコが生えていて、クズが巻き付いているとヤブ化し、陽が当たらないことがよくわかります。ヒコバエを中心に刈って、陽があたるようにしました。倒木で境界フェンスの一部が破られ、枯れた鉢植えや音響機器のようなものが捨てられていました。

花は、ハエドクソウ、ヤブラン、ノシラン、ツユクサ、ヤブミョウガ、クサギが、実はヤブミョウガ、チャノキ、マンリョウ、昆虫はゴマダラカマキリ、アカボシマダラ、カマキリ、カブトムシ(メス)の死骸を見ました。ヒヨドリとアオゲラのドラミングが樹林地内に響いていました。

次回の活動日は10月17日(日)保全活動を行う予定。(安部)

1.キノコ菌でおおわれて倒木

2.キノコ菌がはびこっている

3.ゴマダラカミキリとカブトムシの死骸

4.お茶の実

5.廃棄された音響製品


若葉の森 3・1会

2025年9月7日(日)晴れ 参加者5名

雑木林連絡会報告を受けて、緑地内の草木の状況確認と今後の処置方針について検討(暑さ対策のため軽作業とし作業時間短縮)

◎ 状況確認結果
1.梅雨が短く7月5月の猛暑のため緑地が乾燥しているが、先日の台風15号の雨で一安心。一方、猛暑のためか日照の良い場所では木々の成長が早い
2.各所で大きめの枯れ枝の落下が確認されたほか、第1緑地のイヌシデの根元に腐食及び大量のフラスを確認した
3.第2緑地、新築住宅隣接地及び南側入り口住宅隣接地の樹木数本に伐採及び強選定の必要あり
4.第2緑地で「ヒヨドリバナ」が咲き始めたほか、トンボや蝶が増えたように感じる
5.第2緑地で6月に移植したコナラは8本中5本が枯れている
6.第1緑地民地境界の土留め柵の柱数本の根元が腐食

(byAK)


カニ山の会定例活動報告

9月13日(土)くもり/参加者:15名
場所:キャンプ場北エリア

◎ 早刈りでスッキリ!

キャンプ場北エリアで、前回やり残していた場所や、刈り残し気になっていたところを中心に草刈りを進めました。刈った草はきちんと集めて8月の定例活動で作ったバイオネストに処分。虫がのんびり過ごしているような小花と下草が息づくひらけた野辺はそのままに♪終わったあとは一帯がスッキリして、やわらかな、気持ちのよい空間になりました。

◎ フェンスに絡んだツルを除去

東側フェンスには蔓性の植物が絡みついていました。これも丁寧に取り除いて、フェンス周りもきれいになりました。

◎ 頂傾いた木を安全に倒しました

どんぐり苗圃の西側に、南東に大きく傾いた古い木がありました。虫食いや腐れが進み、太い枝が落ちる危険もあり、とても心配な状態で以前から伐倒を考えていましたが、傾いた方向すぐ隣りに樹があって、かかり木になる危険があるため伐倒を先延ばしにしてきました。そこで今回は、安全講習でご縁のあった小島さんにご指導いただきながら、伐倒の実技を学びました。高い技にロープをかけ、みんなで力を合わせて引っ張ります。

数人で交代しながら鋸を入れること30分弱、合図とともに一斉にロープを引くと、大きな木が「バキッ」と音を立てて予定どおりの方向へ倒れ、見事に伐倒成功!作業後はみんなで太い枝や幹を運べる大きさに切り分けて、フェンス沿いにまとめました。

干坂真衣

人の通行によって地面が裸地化している場所も見られるため、通路の際に生えている草は、できるだけ残すように刈りました。全体的にはイネ科の雑草が多いのですが、このあたりは日当たりが良いため、広葉の草も少しずつ広がってきています。そこで、刈るときは種類を選びながら作業し、広葉の草は残すようにしています。

人の通行によって地面が裸地化している場所も見られるため、通路の際に生えている草は、できるだけ残すように刈りました。全体的にはイネ科の雑草が多いのですが、このあたりは日当たりが良いため、広葉の草も少しずつ広がってきています。そこで、刈るときは種類を選びながら作業し、広葉の草は残すようにしています。

 傾いた木を倒す際の方法について説明を受けた後、伐採実技を行いました。木登りは危険があるため中止し、代わりにロープを枝に投げ上げて掛ける練習を実施。細枝に引っかかって苦労しましたが、投げ縄の要領で高い幹にロープを固定できました。倒すときは、右は傾斜の反対向きに、左は重心を時計回りにねじる方向に牽引し、合図に合わせて息をそろえて引っ張りました。

受け口加工では、まず水平切りから始めました。倒す方向を確認し、鋸を直角に合わせて切り込みます。切断面が地面と平行になるよう注意し、深さは幹の直径の5分の1を目安にしました。続いて斜め切りを行い、30〜45度の三角形をイメージしながら、高さを決めて切り込み。水平切りの端に向けて進めると、斜めに切りやすくなりました。 

追い口加工では、受け口の平行面を基準に、開口の高さの半分から3分の2程度を目安に切り込みました。切り口が下がりすぎるとツルが効かなくなり危険なため、高めに入れる方が安全です。鋸の面を常に水平に保ち、刃先だけに集中せず、木の状態や周囲の様子にも気を配りながら、変化にすぐ対応できるよう注意しました。  

狙い通りの経過を経て、伐倒は無事成功しました!反重心のトラロープと牽引ロープを使い、目標通りに倒すことができましたが、ロープとプーリーを使えば、さらに直接的に牽引することも可能です。より安全に作業するためには、チルホールなどの道具を活用する方法もあります♪

 伐倒後は切り株を囲んで弦を確認しながら反省会を行いました。キクイムシによる芯喰いは始まっていましたが、材自体はほとんど喰われておらず、すぐに倒れるような状態ではありませんでした。切断面はきれいに並行で上手に切れており、胸高直径20㎝、高さ約8mのヌルデとしては珍しい大木でした。枯損した老木のためか、ヌルデ特有の乳のような白い樹液は出ませんでしたが、樹液が鋸にこびりついて少し重く感じました。小雨が降っていましたが、すがすがしい気持ちで活動を終えることができました。 

2025年8月の雑木林

入間・樹林の会

2025年8月17日(日)晴れ 気温39℃ 66%
参加者:メンバー9人、夏のボランティア大学生2人、市民活動支援センター長1人計12人

毎年恒例の夏のボランティアは、今年は男子大学生2人と力強い助っ人の参加でした。ボランティア2人には、ニリンソウ柵の打ち込みと径10㎝ほどの竹1本の伐倒などを作業してもらいました。7月からの延期の植生調査も並行してメンバーが行いました。

猛暑日の中での作業だったので、こまめに水分補給の休憩をとり、塩分チャージを配りました。林内は、日陰ですが湿度が高いのですぐに汗だくになります。竹ノコギリで竹を引く力もパワー全開、クズが巻き付いてなかなか倒れずにいましたが、3人がかりで倒し枝はらいをし、竹を141㎝の長さに切りました。メンバーが驚くほどのスピードで作業が進みました。クズが巻きついて竹がなかなか倒せませんでしたが、植物の力に驚いたのではないでしょうか。ボランティアからは、「暑かったけれど、作業は楽しかったし達成感があった」と満足した感想がよせられたことは嬉しいことです。メンバーも、若い人の参加は元気をもらった、などと若い力の頑張りに感謝の言葉をよせていました。道具の手入れなど最後の片付けも。またの参加を熱望します。

植生調査は、植物の繁茂力に驚きながらの調査でした。プチ違いは、① ヤブガラシとアマチャヅル、② イヌシデとアカシデ、③ アカメガシワとシデ類の樹皮の違いを学びました。

キツネノカミソリが雑木林広場で勢力をまして見事に咲いていました。他にクサギ、ミズヒキ、ハエドクソウ、ツユクサ、トキワツユクサなど咲き、カラスアゲハやアオスジアゲハ、ゴマダラなどの蝶が飛び、ミンミンゼミやアブラゼミが鳴いていました。
次回の活動日は9月21日(日)保全活動を行う予定。

(安部)

1.キツネノカミソリの花

2.ハエドクソウの花

3.クサギの花

4.クヌギの樹液を吸うスズメバチ2匹

5.くい打ちをする夏ボランティア

6.竹伐倒をする夏ボランティアの2人とメンバー

7.竹を切る夏ボランティア

8.作業後も道具の片付けを

9.ヤブガラシとアマチャヅル


2025年8月カニ山の会 活動報告

8月9日(土)天気:晴れ 参加者:12名 場所:キャンプ場北エリア

9:00カニ山キャンプ場に、念願の“カニ山の会倉庫”が設置されて初めての定例活動日となったこの日は、これまでの野草園ではなく、カニ山キャンプ場に集合し道具を取り出して作業をスタートさせました。倉庫が作業場所に近くなって、大幅に時間が節約されました♪

◎ この日の活動場所は、キャンプ場北エリアでした。西側のダイオウマツでは、この時期に大量のマツ葉が落ちます。マツ葉は分解しにくく、ほかの植物の生育を妨げる性質があるため、放置すると植生が貧しくなります。そこで、落ち葉をできる限り回収し、一か所にまとめました。ササも腐りにくいため、一般の草刈と分けて集めました。

◎ 回収した一般の刈草は所定の場所に集め、自然分解の進み具合を試すため、今回も「バイオネスト」と呼ばれる刈草溜め場を作りました。これは選定枝などの処分方法としても有効で、今回は男性が杭を立てて骨組みを作り、女性がマツ葉の回収を担当。
その後は役割を交代し、女性が粗朶垣の要領で枯れ枝を積み上げていき、男性は北部のササや南部のヌスビトハギ、キンミズヒキ、その他イネ科雑草の草刈りを行いました。

◎ シーズン終盤になると、イネ科の雑草は地面を這うように伸び、根本が太く茎が絡み合うため、刈り取りは一苦労です。機械では虎刈りになりやすく、手刈りでもどうしても刈り残しが出てしまいます。それでも協力しながら作業を進め、11時45分にはバイオネストが完成し、刈草も搬入。草刈りはやや中途半端になりましたが、道具を片付けて、12時10分に作業を終えました。

◎ なお、これまでのところカシナガの飛翔や穿孔は確認されていませんが、セミをはじめ全体的に虫の姿が少なくなったように感じます。10月は連絡会の安全講習会に全力で取り組む予定で、9月の活動内容は3エリアの現状を見てから決める予定です。

千坂真衣

草刈り前。通路北側はアズマネザサが広がっていて、手前の境界付近にはヌスビトハギの群落も見られます。北側フェンス沿いには回収されたマツ葉が積もり、ササが生えない状況です。

草刈り後、通路の区分けのために通路から60㎝のササを刈り残しまし、フェンス際には回収したマツ葉を積み重ねました。ササは分解が難しいため、刈ったササは刈草とは分けて、マツ葉と別に集積しました。

草刈り前。コナラ実生苗圃から南側を見た景色です。中央手前にはアレチヌスビトハギが近年占有域を広げ、群落だったキンミズヒキは散らばりつつあります。その他はほとんどイネ科雑草で、根本は太く、季節が終わった茎が地面に這いつくばって他の草と絡み合っているため、手鎌で刈るのは非常に手間がかかります。

刈払い機で地際刈りをすればよりキレイになりますが、イネ科の雑草が増える恐れがあります。崖線下の広場を広葉雑草の草っぱらにするにはどうすればよいか、機会があれば指導を受けたいです。

バイオネスト作りでは、東樹林などからの剪定枝や伐採した実生木を集め、葉を落として材料としました。柱杭には、冬に使った古い竹稈を割り、へら状に加工して、外径4m弱の二重円状に柱を並べて立てました。

枝を積み上げる際、太めの剪定枝を使って土台部分を作り、徐々に細い枝を重ねていきます。崩れないように交差させたり斜めに置いたりして、枝同士を絡めるように積んでいきます。

バイオネストの完成です!さっそく、この日刈り取った刈り草をいれました。