2024年10月の雑木林

入間・樹林の会

2024年10月20日(日)9:00~12:30 晴れ25.5℃ 37.5% 参加者7人

久しぶりの晴天下での活動日、雑木林広場の植生調査から始めて、林内を巡回しながら調査を行った。樹林地の入口は駐車場側の伐倒で明るくなり、アカメガシワが生えてきていた。根本さんからは、アカメガシワは伐採した樹々のあとに生えてくる先駆植物で、早めに抜き取ったほうよいとのアドバイスがあった。ツバキの森では、ナラ枯れのシラカシの根元に赤いキノコが生えてきていた。カエンダケ?かと一瞬どっきりした。カエンダケは猛毒キノコなので手でも触ってもダメだが、調べてみても名前もよくわからない。林内には多様な種類のキノコが見られるが、名前がわからずキノコ博士が欲しいところだ。シロダモの実をはじめてみたメンバーもいて林内の移り変わりはおもしろい。夏の間の植物の成長にメンバー一同驚くばかりだが草刈りとのおいかけっこはいたし方なしか。

プチ違いは、ミョウガ(ショウガ科)とヤブミョウガ(ツユクサ科)。違いは、葉の付き方(互生と輪生)、脈が先端に集まるか集まらないかの見分け方を教わった。ヤブミョウガは実がつき、ミョウガは花が咲いていた。

花は、ミズヒキ、トネアザミ、ハエドクソウ、ツユクサ、ヒヨドリジョウゴ、子センダングサが、実はムラサキシキブ、ガマズミ、ヤブミョウガ、ナキリスゲ、シロダモ、マンリョウ、センリョウ、昆虫はジョロウグモがあちこちにクモの巣が張っている。坂道には落ち葉や小枝がおちていたため、最後に全員で掃除をした。

次回の活動は11月17日(日)保全活動 9時半~12時半。(安部)

プチ違い:左ヤブミョウガ、右ミョウガ 

プチ違いの説明をきくメンバー

マンリョウの実 

シロダモの実 

ヤブランの実

坂道清掃 

7番枠のコナラ実生


カニヤマの会 プレイパークイベント参加

10月12日(土)晴れ 参加者12+2名

今日はカニ山の会の活動エリア隣で他団体によるプレイパークイベントがある。事前に打ち合わせをして、カニ山の会としても参加手伝いを決めていた。

プレイパーク開始の11時までは8月に刈り残したキャンプ場北エリアでの草刈り。北側区域は日陰が多く、西側は在来種のヌスビトハギとササが優勢でこれにダイオウマツ(ダイオウショウ)の枯葉が絡んでいる。一方、東と北端側はツル性の草が地を這い、他の草に被さっているので刈った草をツルごと剥ぎ取る。

ツル性の草が絡まる

草刈りが進んだ広場からプレイパーク用テントを臨む

手間のかかる作業だったが作業人数もいて大方刈り終え、11時から刈草溜め(バイオネスト)作りを始めた。

材料(枯れた小枝)運びから子供に担わせる予定だったが、幼児には魅力が無かったようで小さい子数人が枝を抱えて運んでくれたが、殆ど会員で運び集めた。運んだ枝は、粗朶垣作りの要領で太めの枝で輪郭を作ったら(今回は直径2m程度)、順に枝を絡めるように積み重ねて行く。

拾い集めた小枝を使って枠を作る

プレイパークに来ていた親子も加わり順調に囲いが出来始め、次々に刈草を入れると直ぐ山のように積み上がった。そこで若いボランティアスタッフが草に乗って踏み踏みを始めると、あっという間に柵の高さよりペチャンコになった。この先どれくらいの期間で跡形もなくなるのか楽しみ。(虫の棲みかになった後は雑木林の土になるはず)

刈った草を積んでいく

草の上から踏み踏み こんなに平らに!

仕上げ・片付け仕事は午後に回して、昼食が終わる頃、会員が弁当を広げているシートのすぐ横に突如、枝元10㎝、長さ3mほどのイイギリの枯枝が落下してちょっとした騒動になった。見上げれば私達の真上のコブシにも枯れ枝が確認されたので パークスタッフによって直ぐ規制線が引かれた。行政に報告し処置を待つとなるとプログラムにも影響が及ぶとのこと。脚立があれば、手鋸で安全に切り落とせると判断し、急遽脚立と鋸を準備して枝落としを実施した。予定外の作業だったが無難に措置し、落とした枝を整理し道具を片付けて終了した。(S&K)

切り落とした枯れ枝を処理


若葉の森3・1会 浸透桝の清掃、竹囲いの補修、孟宗竹の伐採、宅地隣接地の雑草木の整理、コナラ育成地間伐

10月6日(日)曇り 参加者7名

第1緑地、第2緑地の様子

今年の猛暑と頻繁な降雨のためか、クサギ・アカメガシワ イヌシデ・クズ等が生い茂っている。移植したムラサキシキブ1本が枯れていた。又、アオスジアゲハの幼虫 が昨年と同じ木で育っている。但し最初の発見時より数が減っている。オオカマキリ がいたので彼のご馳走になったかも知れない。

1.竹囲いの補修の事
竹囲いが故意に破壊されたようで皆で唖然とした。事前に準備していた竹材を使用。まず、竹杭を打ち込み、ドリルで穴を開け、針金で竹材を固定した。竹囲いの補修は交代しながら進めた。この補修は繰り返し行って来たので皆手慣れたものだった。

2.孟宗竹2本を伐採の事
落葉溜の補強材として孟宗竹2本を伐採した。ロープを高く掛け樹木の伐採手順「受け口→追い口」に従い竹ノコで切り込み決めた方向にロープで引き倒す事が出来た。落葉溜の本格的な補強・補修は次回以降となる。

3.宅地隣接地の整理の事
境界フェンス越しのつる植物やフェンスに近いクサギ・アカメガシワを刈り取った。

4.動植物の観察の事
秋の花が咲いています。ヒガンバナ(赤と白)、カラスノゴマ、センダングサ、シラヤマギク、マヤラン、アキノノゲシ及びトネアザミ。秋の貴重なエネルギーを求め様々な昆虫が(蝶も)訪花して賑やかです。又、移植のガマズミが色付いてきた。実が多く熟して真っ赤になるのが楽しみ。

(小野)

2024年9月の雑木林

入間・樹林の会

2024年9月14日(土)9:30~12:30 晴れ 32.5℃ 59.5% 参加者8人

久しぶりのメンバーの参加もあり「暑いね」と思わず言葉にする中、熱中症に気をつけ水分補給をしながらの作業となった。8月にボランティア2人がともに刈り取り残しの雑木林広場の駐車場側の草刈りを行った。強剪定したイヌシデやクサギもあり、日差しが強く暑いためそこそこにすませなるべく日陰からの草刈りとした。竹林側は、クズやつる性の植物でヤブ化していたが、メンバーが刈り取ったおかげで、見通しがよくなりすっきりした。

巡回時にマテバシイ広場の民家側がまた背丈が伸びて草ぼうぼうになっておりこれまでみたこともないセイヨウオトギリソウが勢いを増している。植物の成長の早さには驚きとともに思わず「あぁ~」と完敗の声があがってしまう。それでも秋の気配は少しずつ感じられる。刈り取った後のヤブランの花が映えてやりがいを感じる。他に花は、ミズヒキ、トネアザミ、ハエドクソウ、チヂミザサが、実はムラサキシキブ、ガマズミ、ヤブミョウガ、昆虫は蝶がよく飛んで、シジミチョウ、アカボシゴマダラ、アオスジアゲハ、キアゲハが、ショウリョウバッタがみられ、ミンミンゼミとツクツクホウシが鳴いていた。

次回の活動は10月20日(日)植生調査・保全活動 9時半~12時半。(安部)

① ツバキの森のクヌギ大木の根元の土かコナは何?

② 下草刈り風景

③ 草刈り後はすっきりと

④ トネアザミ

⑤ ヤブランがきれいに咲いて

⑥ アカボシゴマダラ

⑦ 壊れている看板


カニ山の会 とにかく草刈り

9月14日(土)晴れ 参加者11名

今回はカニ山の最も東端に位置する樹林の草刈り。作業範囲の北と東の2方向が住宅に隣接しているので塀際から数mほどは樹木を取り除いている。そのため明るい陽ざしと、通り抜け出来ない場所のため踏圧もほとんど無いせいか、あっという間に腰高の草に覆われている。

とは言え5月にきれいに刈ってから4カ月が過ぎている。近隣から市に苦情があっても不思議では無いが住人の方々もエアコンの室内に閉じこもり、あまり気にならなかったのかもしれない。

草刈り前の入口付近

入口辺りから刈っていくと2m位のツバキ数本にクズが覆い被さっているのが分かり、元気な会員がクズと格闘。また南奥の方は木陰のお陰でやや草が少ないがトゲのあるタラノキなども刈り取っていく。

奥のツバキまで刈り進む

作業の合間に「大きなカエルがいる」とか「塀にカナヘビとカマキリがいる」などの声に「どれどれ」と覗き込んだりしながらの作業。そんな作業は酷暑の中、15分ごとに休憩を取って進められた。午前中だけの作業では到底全部は無理、と思えたが刈った草を3か所に山積みし、ところどころ刈り残した草を片付けると、見違えるようにさっぱりとした。

刈り取った草は山積みに

見違えるほどサッパリ

中央近くにあるキリはおよそ3年前に伐採したのだが、草刈りを終えてサッパリするとビックリするほど立派に萌芽した5本ほどが株立ち状態となっていた。

萌芽したキリの木

木漏れ日の中で道具の手入れ

樹林内ではツルボの花が咲き、隣の樹林の通路側では野草の実がいくつか見られた。今日は35度近い気温だが、野草は秋の気配!(S&K)


2024年8月の雑木林

カニ山の会 サマーボランティア受入れ

8月10日(土)晴れ 参加者11+5名

今回は、会として初めての取組みで「調布サマーボランティア2024」の体験ボランティアさんを受け入れての作業となります。

自己紹介の後、カニ山リーダーがボランティア参加者に向けフィールド案内をしながら、カニ山の会の活動やカシノナガキクイムシによる樹林被害などについて説明をしました。 キャンプ場北で会員と合流、始めに草刈り道具「鎌」について扱い方、刈り方、などの注意点を説明し、鎌がぶつからない程度の間隔をとりながら一緒に作業を進めることになりました。

鎌はこうやって腰に装着

草刈り開始

但しカニ山会員も夏休みで家庭行事と重なったり、体調を崩したりで参加者が少ない。そこで今日の作業エリアは会が管理しているキャンプ場北側の範囲の5割程度が目標です。キンミズヒキなどの単種群落や、木立の周囲などはスポット的に刈り残すことなどを伝えながら20分10分ペースで休憩を入れました。

今季はアレチヌスビトハギが大繁殖、密集した茎をいい加減な力で刈払うと中途までしか振り切れないし、ツルに覆われ根本を切ってもバラけないので、予めツルを払っておくと刈払いやすい場合があります。但し成長点が根元にあるイネ科の大型草本は、20、30の葉が束になり力を入れないと刈れないし、草丈も60㎝くらいになると手で草を握りノコ鎌を使わないとうまく刈れないなど草原を刈払う下草刈りの趣は充分体験できたように思います。

今年の夏の暑さは尋常ではない。11時過ぎ、 大休止として冷やしたスイカを振舞いほっとひと息。その後は刈り草を1か所に積み上げ、しまうときの道具の手入れとして刃物の研ぎ方の基本を実習、おかげで体験ボランティアさんだけでなく会員も再度やり方を確認できました。 ① 鋭角が必ずしも切れることでなく、反って腰の弱い脆い刃になる。② 鈍角でも研磨面が平らで、バリを丁寧にとればよく切れる強い刃になる。などを実感してもらえたと思います。

スイカでほっと一息

刈った草を積み上げた

しまう前には道具の手入れ

応募ボランティアのうち1名が体調不良で自己紹介直後帰宅されましたが(帰宅後、体調回復との連絡あり)サマーボランティア参加者も会員も、この暑さの中で全員怪我無く最後まで無事活動出来ました。サマーボランティアさんにとって作業直後は暑いだけの感想だとしても、今後環境について考える際の考え方や行動につながることを願います。(S&K)


入間樹林の会

2024年8月18日(日)9:30~12:30 曇り 31℃ 69% 参加者8人

 中学1年と高校3年の夏休みのボランティア2人の参加と市民活動支援センター職員の参加があった。はじめに林内巡回をして1丁目樹林地の全体の様子を見て感じてもらった。

 雑木林広場の通路下側から下草刈りを始めた。鎌や剪定ばさみの使い方をはじめに教えてけがのないように作業をしてもらった。また、とても蒸し暑い日だったので、20分毎に水分補給を行い、早めに作業を終えて、道具の手入れをしてもらった。メンバーの参加が少なかったので3人の人手が増えたことで作業がはかどり、通路上の方の下草刈りまですることができた。学生たちはカマキリ、バッタ、ダンゴムシ・ミミズなどの生き物をみつけては手に取って触り、楽しんでいた。生き物好きなのがよくわかった。

 駐車場側の樹木の強剪定が行われていたが、剪定の仕方が樹木にとってよいのか、疑問である。今後は剪定の仕方についてもプランをもってもらいたい。駐車場側の雑木林広場はとても明るくなり環境が変わったので、今後の植生が気になるところである。

花は、キツネノカミソリ、クサギ、ヤブミョウガ、ヤブラン、ミズヒキ、ハエドクソウが咲き、実もヤブミョウガ、キツネノカミソリ、ムラサキシキブ、ツバキが、昆虫は、カマキリ、バッタ、クロアゲハ、アオスジアゲハ、アサギマダラ、ジョロウグモ、カナブン、カタツムリ、爬虫類で先月に続きニホントカゲの姿も見ることができた。

次回の活動は9月14日(土)9時半~12時半。(安部)

① 駐車場側からみた強剪定をした樹林地 

② カマキリをつかまえて 

③ 下草刈りについてメンバー説明

④ 下草刈りの様子

⑤ 下草刈り後 

⑥ キツネノカミソリ花

⑦ ヤブミョウガの花と実

⑧ ヤブランの花 

⑨ クサギ花

⑩ ハエドクソウ花

⑪ 道具の後始末

⑫ 柵ロープがはずれて