緑のまちづくりを市内樹林地の樹木管理から考える~市民と行政の協働とは~

市内には、8か所の市民団体が保全する崖線樹林地がある。民有地と隣接している樹林地を活かしながら「みどりのまちづくり」を考えてみませんか?

講師: 藤井英二郎 先生(千葉大学名誉教授)
日時: 2025年1月18日(土)午後2時~4時
場所: あくろすホール
定員: 40人
費用: 無料
申込: 1月5日~1月17日 先着順 

申し込みフォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfAWjfG_9DR6XQi6ZBYmEtHCsgmsmGlGA3vvbA0DnZoy6k58g/viewform

主催: 調布市 企画運営:ちょうふ環境市民会議

2024年12月の雑木林

カニ山の会 竹を使って柵(しがらみ)作り

12月14日(土) 晴れ 参加者12名

今年最後の活動日、先月に続いて東樹林の整備を行う。

林床は落ち葉に被われているがシーズンとしての落葉は60%程度かもしれない。今期は紅葉が遅れたので落ち葉掻きは年があけてから何度か行うことになる。

今日は先ず上段のササ刈りを実施。今年は何度か手入れしているのでササの繁茂はさほどでも無い。10時にササ刈りを切り上げ休憩後、カニ山の北側、昨年市が購入した竹林に移動。今回ここの竹を使わせてもらって「しがらみ柵」を作る事にした(事前に許可をとった)。

設置距離は約20m、高さ50㎝程の柱杭に割竹を絡みつかせるので10本弱の竹が必要となる。 竹の伐倒の仕方、枝の払い方、を説明してから分散して作業に掛かった。 竹の枝は竹林隅に集積しておき、葉が枯れ落ちたら後日活用しようと考えている。

杭用の竹は尖端を斜め切り

竹割器(竹竿を縦に4つ割6つ割などにする道具)を準備できなかったので、鉈や、即席の治具を作って割く。 竹割器のようにはいかないが何とか使える竹板が出来た。

竹の切り口中央に切れ目を入れ、そこに棒などを差し入れて反対端まで引いて割る。

割った竹の内側の節は尖っているので、ざっと取り除く

園路に並べてある丸太はグズグズになってしまっている。

園路に沿って約1m間隔に柱杭用の竹稈を打込み、杭に絡みつけるように竹板をセットする。 予定距離の半分くらいのところで竹板が無くなり作業中断、この時点で11時30分。一旦 ここで終了。

有志で片付けということだったが結局大半のメンバーが残り、材料だけ東樹林に運び込んで終了したのが12時30分。 改めて道具を片付け作業終了。

(S&K)


入間・樹林の会

2024年12月15日(日)9:30~12:30 晴れ6.9℃ 56.9% 参加者7人

風がなく暖かく感じた。作業をしても心地よかった、との感想が多かった。1月18日の講演会の講師である藤井先生と一緒に8日、入間町1丁目、若葉町3丁目、カニ山を見て歩いてもらい、調布の崖線樹林地を実際に感じてもらった。入間の樹林地は、「いいですね」とほめてもらったが、民家のそばにあるにも関わらず、自然林っぽいので、このまま樹冠を伸ばすように剪定をしてもらい、樹が自然に成長するのを見守るとよい、とのアドバイスももらった。「フクロウが来て欲しい」と話すと、「ウロを作れば来ますよ」との言葉を嬉しく感じ励みとしていきたい。市民ボランティアの保全活動は、このままでよいと思うが、行政が業者に指示の出し方が問題、と18日の講座のテーマにもつながると思う。カニ山では、田んぼの学校がカマドを使って活動していたところに出くわし豚汁をごちそうになり身体が温まって視察を終えた。その報告を活動の中で行い、これから切る木をマーキング、民有地との間のバッファを設けるなど先生からもらったアドバイスを活かしていきたい。

シャガの広場のカナリエンシスの伐採、つばきの森のサネカズラバスター、坂道清掃、竹割りをして保護柵を作るなどそれぞれメンバーが活動した。

次回は、2025年1月19日(日)9:00~14:00 植生調査と新年会を行う予定。(安部)

① 竹割り後 

② 民有地との境界の伐採予定木 

③ 藪化した様子 

④ センリョウ実 

⑤ ナンテンの実

⑥ シロマンリョウの実 

⑦ カラスウリの実 

⑧ 竹を活用してキンランの保護柵を

⑨ ドローン調査のためマーキング


若葉の森3・1会 安全作業はみんなの智慧で

12月1日 晴れ(富士山見える)参加者8名

  1. 新たな参加者
    がいせんウォーク(樹木コース)の参加者が体験参加。

ご自宅の庭いじりが好きなようで大いに期待される方。

  1. 第1緑地、第2緑地の様子
    第1緑地:コムラサキ・サネカズラ・クサギの実が成り冬の花ヤツデが咲いている。第2緑地:マンリョウの実が赤く染まり始めた。見頃は1月下旬か。オトコエシ・キンランの実(種子)が見られる。アオスジアゲハの蛹2匹は越冬中。崖線ウォークの参加者に披露した。
  2. 第1緑地 宅地隣接のシラカシ伐採
    ・住宅に向けて斜め立の「シラカシ」を災害防止のため伐採した。
    ・ロープを掛け受け口を入れたが木の重心が高くかつ住宅に向かっており追い口を入れると住宅に倒れ掛かる恐れが出てきた。
    ・作業を中断し皆で智慧を出し
    1ロープは出来るだけ高く掛ける
    2枝打ちで木を軽くし重心をコントロールしやすくする事で作業を再開した。
    ・下から順番に枝を落としていくと引くロープに手応えがあり「コレならいける」と判り出来るだけ高くまで枝を落とした上で無事伐採した。
    ・全員で難しい木の伐採を経験する事が出来た。
ロープを掛けて受け口を入れる伐採完了
枝打ち後、追い口を入れる
伐採完了

(by J.E. & A.K.)


2024年11月の雑木林

入間・樹林の会

2024年11月17日(日)9:30~12:30 晴れ 23℃ 58% 参加者8人

晴天下での暖かく、動くと汗ばむ陽気だった。崖線ウォークを翌週に控えて、役割分担の確認を行った。作業は、通路整備や雑木林広場を見通しや風通しを良くするために、下草刈りの残りを行った。また、北側奥の竹が大きく伸びてきたので、2本大きな孟宗竹を切ってキンランの保護柵を作った。

作業をしていると、奥の民家からヤブから家の方に伸びている竹や草を刈ってくれないか?と頼まれた。竹にクズやつる性植物が絡まって民家側に伸びていたので、メンバーが対応してくれた。民家の主からはきれいになって感謝されたが、樹林の中に入って勝手に切ることもできずに困っていたのとも想像できるが、私たちを作業業者とみて依頼したのだろうか。通路整備・坂道清掃など分かれて作業を行った。

花は少なく、サザンカ・茶の木に咲いていた。実は、ヒヨドリジョウゴ・ムラサキシキブ・ヤブラン・マンリョウ・ナンテン・ナキリスゲ・ガマズミ等があった。ウォークで展示するドングリを拾った。入口のご神木としているシラカシにスズメバチが樹液を吸いに来ていたが、ウォーク当日も気をつけなければならない。

次回の活動は12月15日(日)保全活動 9時半~12時半。(安部)

竹割り

竹の伐採 

藪化した様子

ツルなどを外してすっきりと空もみえて

雑木林広場の整備後

サザンカの花

チャの花

ヒヨドリジョウゴの実

ムラサキシキブ実

シラカシの樹液を吸うスズメバチ


若葉の森3・1会  

宅地隣接地の雑草木の整理
傷んだキンランの立て札の交換

11月3日(日)晴れ 参加者4名

第1緑地、 第2緑地の様子

クヌギやコナラの葉にはまだ緑が残っていますが地面には沢山のドングリが落ちています。

ドングリの実で滑らないよう注意して歩行願います。

秋の花が咲き残っています。

第1緑地のコセンダングサには「キタキチョウ」が第2緑地のトネアザミにはスズメガの「オオスカシバ(多分)」が訪花しています。

アオスジアゲハの幼虫はヤブニッケイで蛹1、タブノキで蛹1計2匹のみとなりました。蛹は健康そうでネットで保護しています。崖線ウォークの参加者に見てもらおうと思って います。

移植したムラサキシキブ1本が枯れました。替わりの幼木を探します。

六別坂沿いのシラカシ大木の大枝が枯れて落下した由、 枝落下災害防止の為伐採するとの 連絡が来ています。

1.宅地隣接地の雑草木の整理の事

宅地隣接地の雑草木の整理、伐採。フェンスに近いクサギ・竹・アカメガワ イヌシデを刈り取った。

アカメガシワなどを伐採しました。

2.キンランの立て札の交換の事

傷んだキンランの立て札の交換をしました。

3.動植物の観察の事

秋の花が咲いています。ホトトギス、カラスウリ、ガマズミ、トネアザミ。秋の貴重なエネルギーを求め 様々な昆虫が(蝶も)訪花して賑やかです。ホトトギスの花が咲き綺麗でした。

(小野)


カニ山の会 ササ刈りや実生木など整理

11月9日(土)晴れ 参加者10名

今月はこれ迄殆ど手入れして来なかった上下通路の中間部(三角地帯)のボサ・ササ刈り。

昔(10~20年前)は、カニ山全体にそうだが特にこの一帯は殆ど背の低いササに被われ、常緑の実生はもっと少なく、シュロは多かったが見通しは今よりずっと良かった。

現状はササが腰より高く伸び下側通路に覆い被さり、ムクノキ、ミズキの実生が地際径で8cm位に育ち、低木のクロモジやイヌツゲも4m以上に伸びている。シラカシ、アラカシの伐採根からのヒコバエは2世争いで競って枝を伸ばし、アオキのような陰樹も多い。

放っておくと巨大化する樹は処置出来るうちに処分する・常緑樹や陰樹は西側に集め、低木も密集しない様にばらけさせて出来るだけ林床の日照度を上げるようにする・ササは通路際のみ刈り残し、内側は地際で刈り払う

上記のことを気に留めながらそれぞれ鎌、鋏、鋸などを手にして一斉に狭い斜面に入り作業を開始。 時々離れたところから確認しながら慎重に、かつ折角育った樹に躊躇しつつも今回は大胆に処分を進めた。

刈ったササ、伐採実生木など処置発生物も思いのほか沢山出た。それらを下段エリアに降ろしササは東側ササ溜め場、伐採剪定材は西側に集積した。中低木はその場の判断で伐採していくので、全員の同意確認はなかなか難しい。

発生材のうち利用できる木・枝は、次回以降改修する柵つくりに活用する予定。11時すぎ三角地帯の作業を終わり、残り時間上段エリアのササ刈りを進めて昼で終了。

今回、三角地帯のササを刈ったため園路から林内に入りやすくなってしまった場所が見られた。次回は柵を作り園路との境界をはっきりさせたい。そのためにキャンプ場北側の竹の利用も考えていきたい。(S&K)