自然観察会「カニ山総選挙」

8月1日(日)の調布市主催の自然観察会「カニ山総選挙」では、小学生12人と保護者11人の23人が参加しました。受付を待つ間にも子どもたちはオオシオカラトンボを捕ったりと大忙し。自然広場のクワノキの葉の裏や、ビーティング法で枝をたたいて落としたカミキリムシやカメムシなどを観察しました。明るい草むらではバッタやチョウ等、野草園横ではトンボを追いかけたり、木の葉っぱにぶどうのように連なったセミの抜け殻を見つけて網で落としたりと大活躍でした。

 最後に、みんなが捕った虫かごの中の昆虫たちの名前を石川講師に聞いて放しました。暑かったけど楽しい1日でした。観察できた生き物は、昆虫47種、他にオナジマイマイ、ゴミグモ、ギンナガゴミグモ、ニホンカナヘビで51種でした。カニ山には多くの生き物がいるんだね。

観察できた生き物類:

トンボ目:オオシオカラトンボ、シオカラトンボ

バッタ目:ショウリョウバッタ、ツチイナゴ、オンブバッタ、モリヒシバッタ、エンマコオロギ、クサキリ(幼虫)、ヤブキリ(幼虫)、アオマツムシ(幼虫)、カネタタキ

ゴキブリ目:モリチャバネゴキブリ

カメムシ目:ミドリグンバイウンカ、オオヨコバイ、ベッコウハゴロモ、アブラゼミ(抜け殻含む)、ニイニイゼミ(抜け殻含む)、ツクツクボウシ、ミンミンゼミ、ヒグラシ、ホシハラビロヘリカメムシ、エサキモンキツノカメムシ

コウチュウ目:オオヒラタシデムシ(幼虫含む)、マメコガネ、コフキコガネ、アオドウガネ、カブトムシ、サビキコリ、アカアシオオクシコメツキ、ノコギリカミキリ、キボシカミキリ、スグリゾウムシ、ヒメコフキゾウムシ、クロウリハムシ、カシノナガキクイムシ(フラス)

チョウ目:モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ナミアゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハ、イチモンジチョウ、アカボシゴマダラ、ヤマトシジミ、ムラサキシジミ、モンクロベニコケガ

ハエ目:マガリケムシヒキ

ハチ目:セグロアシナガバチ

合計47種

その他:オナジマイマイ、ゴミグモ、ギンナガゴミグモ、ニホンカナヘビ(幼体)

*なお、使用していた網は、「ビーティングネット」といい、四つでの支柱に布を張った竹のものです。木の枝の下に受けて、枝や葉をたたいてそこに隠れている虫を落としてとることから、この手法は「ビーティング法」と呼ばれます。普通の虫捕り網や白い傘などでも代用できます。

観察会に集まった子どもたち
カシノナガキクイムシによる枯れたコナラを観察
カシノナガキクイムシが開けた穴から出たフラス(木くずとフン)が根元に
クワの木の下で先生のお話を聞く
木の枝叩きで落ちた虫を観察
子どもが捕った虫を調べる
これはなあに?
トンボを追う子どもたち
カラスに食べられたカブトムシ
セミの抜け殻がいっぱい
楽しかったね、集合写真