2023年2月の雑木林

入間・樹林の会

2月19日(日)晴れ 気温11℃ 参加者7人

林内の巡回後に、坂道横の水留め柵の修理、通路整備、民家横の藪化の伐採と三角地横の作業を決め、分かれて作業を始めた。マテバシイ広場の民家横では、枯れたつるの除去とマテバシイの枝伐採等を行い、坂道から見通しよくした。赤いナンテンの実がよく見えるようになりマテバシイの伐採で風通しもよくなった。鳥も入りやすくなるのでは、と楽しみである。三角地奥の民家横では、大きく伸びたアズマネザサを伐採し道路側からも見通しをよくした。作業後の感想でも、民家横の枯れたつるを取り除き藪に見せないことが、周辺住民の景観に対しての共感や理解を得られるので必要だとの意見もだされた。

ヒイラギナンテンの黄色い花、八重ピンクや赤色のツバキやサザンカ、スイセンが咲き、実はマンリョウ・シロマンリョウ、センリョウ・キミセンリョウ、ヤツデなどが見られた。少しずつ春の気配を感じる。鳥は、メジロ・エナガ・シジュウカラ・ワカケホンセインコの鳴き声が聞こえた。(安部)

コブシの根っこがあらわになって

民家横マテバシイの葉と枝を分ける作業

三角地のアズマネザサを伐採した山

道路側からアズマネザサが伐採されて見通し良くなった

ヒイラギナンテン花

スイセン

キミセンリョウの実


若葉緑地の会 「乾いた冬」がどう影響するか?

2月12日(日)晴れ 参加者3名

東京では暮れの23日以来、雨無しの記録が21日間続いて、史上2位の記録となった。これは府中の観測データでも同様で、その後も少雨傾向が著しく、1月と2月の雨量合計は42.5㎜と、平年値109.5㎜の4割程度だ。平均気温は1月は平年並み、2月は平年より1℃ほど暖かい傾向。昨年は1月、2月とも平年を下回って「寒い冬」だったが、今年はすごく「乾いた冬」となっている。これが生きものたちの「春のいそぎ」にどう影響するだろうか。

活動日の2日前、10日ぶりに雪と雨で26㎜のまとまった降水があったので、植物たちの渇きもいやされたはず。それに今日は暖かい(最高気温16℃)。そう思って、タチツボスミレとマルバスミレの「保護区」で、落葉のフトンを除けてやると、元気なスミレの「こどもたち」が次々と顔を出した。昨年の2月度活動日と同じように、スミレたちを落葉から掘り出して日光を浴びさせ、周りのアズマネザサなどを刈った。10㎡ほどの「保護区」に20株を超える群落を確認できた。昨年より確実に増えている。

落葉の間から顔をだしたスミレ
春の準備が整ったスミレ「保護区」

この日は、「ハンノキがアレルゲンの花粉症患者がいるので、緑地内にハンノキがあれば対処してほしい」との、隣接住宅地にお住まいの方からの要請に応えて、目視調査を行った。平成26年度の毎木調査のデータも参照しながら緑地内を巡視したが、ハンノキは見つからず、その旨を報告して了承を得た。

ひさしぶりに緑地全体を見回るうちに、次の点に気づいて対処した。①隣地から進出した竹を早めに伐採、②遊歩道階段の横木を取り替え、③樹種未確認の広葉樹1本が葉を付けたまま全枯れ状態に→ナラ枯れではなさそうだが、次回活動日に伐倒を検討。

崖線斜面に進出してきた竹を伐採
崖線斜面で、葉を付けたまま全枯れ状態の広葉樹

赤い実のセンリョウ、マンリョウは当緑地でも珍しくないが、日を浴びて黄金色に輝くセンリョウをここでは初めて見た。(大村)

果実が黄色のセンリョウ 当緑地では珍しい

カニ山の会 雪の翌日の作業

2月11日(土)晴 参加者9+2名

今日のカニ山は前日の雪が思いのほか多く、残り落ち葉はぐっしょり濡れている状況。

雪の残る樹林内

東樹林のササ刈り及び落ち葉掻きを予定していたが樹林東エリア南、境界崖上のマテバシイの樹列とブッシュ状に茂った低木や中高木を処分・整備することにした。

冬枯れの今、葉が茂る前の木の姿が分かるうちに、除伐、剪定する。 梢に巻き付いた葛の蔓を引き剥す。 貫(ぬき…柱と柱の間を水平につなぐ材)や柱、杭に活用できる材と、葉枝に仕分けする。

今日は通路がぬかって廃棄物を運べない ので仮置きし、次回以降廃棄場に移動することとする。

できれば樹林の境界(林縁)に粗朶垣を作り、作業で発生する葉枝は林内処理できるようにしたい。その際使えそうな幹・枝をまとめておいた。

真っ青な空に黄色い実が映えるセンダン

成虫で越冬しているのだろう。暖かい陽ざしの中でじっとしているウラギンシジミ

東樹林北側の林縁に、カシワとよく似た葉の稚樹が根付いているのを発見した(昨年12月)。現在は葉が落ちて細い棒のような状態。このままだと踏まれたり刈られたりするので、掘り取りして陽当りの良い樹林東エリアに移植した。

朝の集合時に来訪した緑と公園課の職員さんと、懸案になっている課題に関する相互理解を深めるため会の代表が共に現地を巡回し現場を見ながら意見交換を行った。 居候状態の活動用具置き場、廃棄物中間貯留場の現状、委託業者の刈払い作業区域の件など。これまでも度々要望してきたが担当職員は異動があるし、諸般の事情のためか、こちらの要望の実現はなかなか進まない。

事前にナラ菌罹患枯損木の処置対象を増やしたとの連絡を受けており、当初計画No.1~42に43、44が増えたとの趣旨だが、具体的にどの樹なのか特定できなかった。キャンプ場北駐車場脇の廃棄物中間貯留場に関しては、置場を含むササ藪一帯の刈払いが整備委託業者の手で実施され、廃棄物の半分程度は処分されていた。(S&K)


若葉3・1会 コンクリートの粉塵が積もる森

2月5日(日)晴れ 参加者7名

●若葉の森と隣接する宅地の解体工事の影響で、コンクリートの粉塵が広い範囲で落ち葉や下草の上に真っ白に積もってしまいました。粉塵が飛ばないよう散水しながら解体工事を行ってほしい旨を、工事業者の方にはお伝えしました。

●真っ白になったヤツデの葉。雨でも降れば流れ落ちるのでしょうか。コンクリートはアルカリ性ですが、植物や土壌に悪い影響を与えなければよいのですが…。

●第二緑地のキンラン生息地に生えるオカメザサ、アズマネザサの刈り取りを行いました。ササの上にも雪のようにコンクリートの粉塵が積もっており、道具を動かすたびに白い煙が舞います。そのため、柄の長いカマを使用して立った状態で作業をし、地面からできるだけ離れてコンクリートの粉塵を吸わないよう注意しました。

●第二緑地の住宅境界付近で大きく育ったコナラの実生を掘り起こし、第二緑地中央部のアズマネザサ刈り取り跡地に移植しました。今後はこの場所にキンランを移植して、コナラとの共生を計画しています。うまく行くといいなぁと思います。

●こちらは若葉の森で伐採した竹を使用して作った、お手製の熊手。細かいところまで、よくできています!(内堀)