2020年10月の雑木林

若葉緑地の会 粗朶の山を移動

10月11日(日) 曇り 参加5名

幸いなことに、当会の活動場所の若葉町3丁目第3緑地ではナラ枯れの感染拡大は見られない。

緑地に隣接する住宅の方から「近くに積んである粗朶(そだ 枯損木の枝葉)に万一放火されると危険なので、除去を」との要望があった。住宅から十分離れたスギ木立のなかに移動して粗朶柵を作ったが、前日までの雨を含んだ粗朶は重く、長めの休憩をはさんで2時間余りの作業となった。

住宅近くに積んでいた枯損木の枝葉を除去
新しい粗朶柵を作る

第3緑地上段の「青空広場」に、松茸によく似たキノコが出現。一同色めき立って、近所の「キノコ博士」のH君(小学生時代は保全活動に参加)に来てもらった。この緑地に松はないので、松茸はありえない。マツタケモドキという種名も出たが、その場では同定に至らず。

マツタケモドキ

怪獣を思わせるこれ、ご存じですか。私は初めて見ました。緑地近くに植木畑がある造園業の方から頂戴した、タイザンボク(泰山木)の果実。(大村)

タイザンボクの果実

若葉3・1会 ナラ被害木の経過観察・近隣地境の整理等

10 月4 日(日)曇り 参加者8 名

先月に引き続き、調布市より伐採要請のあった樹木の状況確認およびナラ被害木の経過観察を実施。そのほか、遊歩道の柵の補修、北隣地側の樹木の伐採の作業を実施した。

・調布市より伐採の要請のあった樹木に関して、10 月中に住宅に隣接する4 本の伐採が実行されること、近隣小・中学校や近隣住民への周知はポスター掲示などで実施されることなどの情報共有あり。市と近隣住民との対話の場があってもよいのではないかという意見も出た。

集合写真

・キンラン、ギンラン、サガミランの生える場所を、竹ひごによる柵で囲う作業を実施。通行人による踏圧を防ぐため、柵で囲う面積を広げた。

竹ひごの柵

・北隣地の境界側に、アカメガシワ等の樹木がこの1 か月の間にかなり生い茂ったため、大規模に伐採を実施。伐採樹木の粗朶柵への移動も、意外に重労働となった。

伐採

・被害のあったコナラの根元に「ナラ枯れ被害経過観察木」の札を立て、通りがかった人にも状況を理解してもらえるようにしている。きな粉状のくずが発生しているコナラを先月よりも多く発見した。

ナラ枯れ

・若葉の森で観察した花と虫:テントウムシ、カタツムリ、サガミラン、ヒヨドリバナ、ヒヨドリジョウゴの花・実、ヤブミョウガのみなど(内堀)


カニ山の会 10月は活動実績なし

定例活動日の 10/10、代替日とした10/17も雨のため中止となり、貴重な月に1日の活動が10月はゼロとなりました。「週末に雨」というサイクルがしばらく続いていたようで、翌週の 10/24-25 に8月以来の「土日連続晴れ」が戻りました。

10月は「調布こどもエコクラブ」「調布市環境モニター」の活動の場として、参加者の方がカニ山を訪れ、会のメンバーがナラ枯れについて説明する機会もありました。

「東樹林・東エリア」住宅地境界付近

9月の活動日に気になりつつ10月に先送りした、3方向を住宅地に囲まれた「東樹林・東エリア」の雑草の状況が気になり見に行ってきました。

先月と変わらず、むしろ心なしか雑草の勢いが衰えて少し見通しが良くなっているようにも見えます。

雑草との戦いはしばし休戦。じっくり森づくりに取り組める冬がやってきます。

(安田)


入間・樹林の会

10月18日(日)晴れ時々曇り 参加者13名

 2人の看護学生のボランティア体験と1丁目の住人、ボランティア講座からトライアル参加の4人が加わり賑やかな活動となった。根本さんを講師として秋の4か所方形枠調査と2か所の植生調査を行い、シャガの広場に53種、雑木林広場に42種を確認した。プチ違いは、①アカメガシワとイイギリ、②ジャノヒゲとナキリスゲ。

   学生には方形枠調査と坂道清掃とのこぎりを使ってフジ蔓の伐採体験をしてもらった。参加者が増え、たとえ1回のみでも若い人たちの参加は元気をもらえるものだとの全員の感想だった。花はトネアザミ、チジミザサ、ツユクサ、ヤブタバコ、クサギ、ミズヒキ、ヤブミョウガ。実はガマズミ、ヤブラン、ナキリスゲ、ヤブミョウガ、ムラサキシキブ、ハエドクソウ、チヂミザサ、ヒナタイノコズチ、ヨウシュヤマゴボウ、マンリョウ、アオキ、クサギなど。(安部)

ボランティア体験学生1
ボランティア体験学生2
ガマズミの実
ナキリスゲ
ヤブランの実
ジョロウグモ