2024年6月の雑木林

カニ山の会 ボランティア講座生とササ刈りなど

6月8日(土) 晴れ 参加者8名(その他 講座スタッフ2名及び講座生1名)

今日の作業エリアはキャンプ場北(ドングリの森)の草刈りを予定していましたが、会の希望と講座内容との兼ね合いを講師と連絡し合い、基本作業は東樹林エリア下段の草刈り(主にササ)になりました。

道具としてはササ刈り用の鎌、剪定鋏、ミ、熊手、フゴ、そして全員のヘルメット。その他、ボランティア講座の伐採実技実習用のロープ(3)、スリング、プーリー、ムカデ梯子とブルーシートを用意しフィールドに入りました。

作業前のようす

作業区域は、崖線下段の平坦部を受講生の実習で刈って貰うことにして、会員は斜面部のササを刈ることにし、「上部通路際は境界用に1m幅でササを刈り残す。実生のコナラが沢山出ているが気になるものは残し、原則ササと一緒に刈払う。刈ったササは笹溜めにまとめる。」として一斉に開始。斜面でのササ刈りは踏ん張りが必要で骨が折れますが、人数と比較し範囲が広いので十分間隔をとって各人思い思いのペースで作業が進みました。

斜面での草刈りは負担が大きい

全体休憩を10時、11時に挟み、個々のペースで給水タイムを十分採るようにしました。 また11時休憩後には数人が講座実習で伐倒する予定のムクノキに牽引ロープを掛け、ムカデに登りロープを締結、伐倒方向にプーリを設置しロープを張っておく準備もしました。

伐倒方向調整用のロープ設置

ササ刈りは順調に進み、これまで出来なかった東側の方にも刈り進むことが出来、定例作業は昼で終了です。

きれいになった斜面

午後は居残り可能な6名が講座実習を支援。伐採の見守り、斜面下の宅地際に繋がる平坦部の草刈り(主にササ)の見守りとアドバイスをしました。

講座生に伐倒の説明をする講師

カマの使い方などのアドバイスも

15名ほどの講座生が班単位で草刈りをしましたが刈り残して欲しい植物の名前などを教えながら作業してもらい、有難いことに終了時には東樹林全体がサッパリしました。講座生の作業終了と共にカニ山の会員も道具の片付けをして14時半頃散会しました。(S&K)


入間・樹林の会

2024年6月16日(日)9:30〜12:30 曇り時々晴れ 26.5℃ 73% 参加者5人

 5月に続いてマテバシイ広場の民家側のヤブミョウガ・アズマネザサ・ヒヨドリジョウゴの下草刈り、マテバシイのヒコバエや枝、ニワトコの伐採、クズの伐採、アジサイの剪定等を行い、見通しがよくなりすっきりした。下草刈りをする中でケヤキやコナラの実生が見つかったので養生していきたい。他にもムクノキ・エノキの実生もたくさん生えていた。花は、ドクダミ、アジサイ、イヌホオズキ、ツユクサ、マンリョウ、センリョウ、ミズヒキ、ムラサキシキブが咲いていた。昆虫は、カマキリ、テントウムシ、オオミズアオ、カメムシがいた。次回は7月21日(日)9時半~12時半 植生調査と保全活動の予定。(安部)

みた樹林地で枝を伸ばしている

下草刈り前のマテバシイ広場

マテバシイ枝伐採

コナラの実生が

ムラサキシキブ花

アジサイ花 

イヌホオズキ花 

イヌホオズキ実


若葉3・1会 森の保全活動はみんなで前進 宅地開発業者より苗木の提供なる

6月2日(日)曇り一時小雨 参加者4名

昨年10月より、調布市を通じ 隣接樹木14本の伐採に伴い代替樹木の提供を依頼した。調布市の尽力と業者さまの当会のボランティア活動の意義の理解を得て実現した。

1.第1緑地・第2緑地の様子
至る所で新芽が芽吹いていることを確認する事ができた。

2.第1緑地での作業

① 階段部分の補修作業

②コナラの植樹

3.第2緑地での作業 移植用穴掘り

かねてより宅地開発業者にお願いしていた緑地境界に植える苗木9本が6月7日に届く事になり、当日の植え込み作業が円滑にできるよう事前準備として 穴掘り作業を最優先としました。

植える樹木の高さや根本の状態が分からないので、とりあえず直径30㎝深さ30㎝の穴を掘る事で作業に入りました。穴には樹木や笹の根がからみスコップで掘っては絡む根を選定バサミで切り落とし又掘るの繰り返しで苦労しました。

苗木は緑地保全団体としては将来の入居者の迷惑にならないよう境界地のコナラ、クヌギそれに中小雑木を伐採整理した見返りとして宅地開発行業者に雑木林に合った樹木の提供をお願いしていたもの。

今回宅地開発業者から苗木の提供を受けた事は開発業者も緑地保全にかかわってもらえた事で良き先例が出来たと思います。尚、苗木は ガマズミ国分寺産4本、ムラサキシキブ小金井産2本、クリ立川産1本、カキ立川産1本及びエゴノキ小金井産1本 計9本 全て多摩産です。

(岸本)


2024年5月の雑木林

若葉の森3・1会 サトザクラ 発見

5月5日(日)晴れ時々曇 参加者7名

1.第1緑地、第2緑地の様子
新緑が瑞々しく、まぶしい。木々の成長は早く散策道に覆い被さるほどになっている。筍、キンラン・ギンランも期待通り発生・開花した。 蚊も飛び始めた。

(1)キンラン・ギンランの調査結果
 第1緑地 キンラン 3株 ギンラン 0株
 第2緑地 キンラン 193株 ギンラン 14株

(2)第2緑地では

1.アオスジアゲハ4月14日に2頭、4月17日に1頭 無事羽化。卵発見から7か月で成虫になった。
2.コナラ:昨年2月移植した6本の内5本に新芽が出ており根付いた模様
3.キンラン:住宅地開発で緊急避難移植した13株は5株の定着に終る

2.作業内容

(1)第1緑地

1.六別坂の落葉掃き通学児童の安全確保の為に大量の落葉を取り除く
2.道路内浸透桝の泥揚げ。
鎖付の蓋を開けスコップで溜まった泥・落葉を揚げた。作業は2人で行い泥はバケツ3杯位で詰りを解消
3.竹囲いの補修
竹囲いの一部が破損していたのでドリル・ペンチを使い針金で竹材を固定した

(2)第2緑地

1.住宅に隣接する筍と竹林内の間伐を行った

・大きく成長していた筍は、住宅に被害が出ないように「受け口」「追い口」の順にノコギリをいれロープで引きながら慎重に倒した
・孟宗竹で19本、真竹で2本 計22本もの筍を 伐採・排除した
・斜面と竹の葉で滑りやすく苦労したし、太くて重い残材の移動も大変で皆さん「ヘトヘト」

3.動植物

植物:第1緑地で「サトザクラ」を認めた。周囲を整備し保護する事にした
昆虫:本日の蝶 コミスジ、アカボシゴマダラ、アゲハ、クロアゲハ

4.その他

第1緑地の中央部 コンクリート製の「用地・標識杭」が土崩落の為倒れている。土地表示の標識と思われるので 緑と公園課に対応を依頼した。(K)


入間・樹林の会

2024年5月19日(日)9:30~12:30 曇り 23.8℃ 80% 参加者8人

 予定していた市民活動支援センターからの紹介のボランティア学生は都合により参加できなかった。若い力を期待できたが残念だった。8人のメンバーで、林内をはじめに巡回しながら活動を決めた。マテバシイ広場は、民家横のミョウガやクズがはびこっているので、下草刈りをすることにした。夏には草が成長して見通しが悪く、スズメバチに注意するので立ち入らないエリアだが今のうちに見通しをよくしようと、ミョウガを伐採、ツルを伸ばしていたクズの伐採も行い、すっきりした。ツツジやアジサイの花も目出つようになり、民家側との溝も見えてきた。シャガの広場のニリンソウゾーンでは落ち葉を取り除いて光合成を進めたいと一人が手をあげ落ち葉を取り除いた。坂道清掃はアフリカ帰りの若いメンバーが力仕事に精出してくれた。通路に張り出した枝も取り除き歩きやすくなった。メンバーが多いと分担しながら作業ができるので成果が目にみえるのがうれしい。

 花は、ドクダミ、アジサイ、ワルナスビ、オモトが、ミズキ、シロミマンリョウ、ヒサカキ、ヘビイチゴ、センダンの実が確認できた。次回は6月16日(日)9時半~12時半(安部)

① 駐車場側からみた樹林地(地鎮祭があったようなのでいずれ建物が建つ予定)シデが枝を伸ばしているので伐採が求められそうだ。


カニ山の会 全員で草刈り

5月11日(土) 晴れ 参加者14名

今日はかなりの暑さとなりましたが、まだまだ木陰は涼しい。そんな気持ちの良い状況で東樹林の東側エリアの草刈りと実生木の除伐を行いました。

北東面が民家と接する環境なので、此処の緑の保全について、その将来像について、会の中でも方向性が定まらない状況があります。現在のところ先駆樹種のタラノキ、アカメガシワ、そして先駆樹種という言い方で良いのか分からないですがセンダンやキリも幅を利かせ、イヌシデも育って来ています。

大量の草、中央に見えるフワッと白い花はセンダンの木(他にもっと大きなセンダンもある)

これを全て手刈りする

将来像を考えるにも、民家の庭先という立地を考えると単純に雑木林を育てることで良いのか迷うものがありますが、現在のところ民地境界から3~4m幅の立木は伐採し草地にするようにしています。またエリア内全体の下草・実生木は特定の在来種を残し刈り取るようにしています。

女性陣には上部フキの群生地の刈取りから始めて下部(南)に向かって刈り進んでもらい、 男性陣は、中間地点から南の林床部(草・ササ・実生木)の刈り取り。そして中低木密集部の混んだ枝は剪定し、高木に巻き上がって太く(直径3㎝程にもなっている)伸びたクズの蔓のはぎ取などを行いました。

民家塀際フキ・草とり 全部刈取り後

中央から南を刈った後

以前山積みした刈り草はササが主で1年以上積んでも殆ど腐蝕していません。その枯れ残ったササの上には女性陣が刈ったフキや草を積み上げ、廃棄の山は更に南の方へ延びます。他の剪定枝や葉は下部林床に小山のように積んで乾燥させ、最終処分は別途考えることにしました。

刈草の山

今月から作業開始を9時と決めたため12時で終了。おしゃべりをしたり(特に女性陣)水を飲んだりで暑さをやりすごし、きれいさっぱりの結果に満足! (S&K)

5月18日(土) 晴れ 参加者7名 フローラ調査

カニ山の会では例年5月頃植物調査(種名記録)をしていますが、今回は定例作業日以外に日程を設けて行いました。

会員の女性で植生調査の仕事をしている方がいますので、その方をリーダーにまずは東樹林の東から始めます。草刈り直後の調査になってしまいましたが、取りこぼしの無いよう順に確認しながら進めました。

結果、東樹林の東はガガイモ・フユノハナワラビ・クサイチゴなどの数種以外は目立つ在来野草は少ないですが、植栽した在来野草がなんとか根付き、ホタルブクロはこれから開花しそうです。

また東樹林の方ではキンランの株が増え来年にも期待が持てます。その上、作業中に見つけた所以外にもヤマユリが増えていたこと、ナルコユリも何本か固まって出ていたことが分かり、調査をした甲斐がありました。樹木も1mくらいになったクサギなどが数本見られたのはカシノナガキクイムシ対処で大木が減ったことによると思います。 

10時開始で2時近くまでかかりましたが、暗い雑木林内に光がさしこむギャップができたことで昨年と比べ明らかに植生の変化が見られました。クビキリギス、ラミーカミキリ、チョウ(種名不明)も見られ楽しく調査できました。(K)

2024年4月の雑木林

若葉緑地の会 マルバスミレは開花せず

4月14日(日) 晴れ 参加者5名

南側住宅に近いシラカシから垂れ下がった大枝を切り落とした。高枝ノコギリがぎりぎり届く他高さ。住民からの要望もあった「宿題」がひとつ解決した。

シラカシをはじめとする常緑樹の落葉が多くなっている。周辺道路と緑地内散策路の落葉掃きとゴミ拾いも。

一昨年暮れに5本の古木を伐採した「桜広場」では、一本だけ残されたソメイヨシノが咲いた。今年は4月中旬になっても花盛り。ただし、日当たりの良い頂部だけに花をつけていて、地面に散り敷いた花びらで開花に気づく。

崖線上段の「桜広場」でスミレ群落の開花がみられたことは先月に書いたが、少し遅れて崖線下段のスミレ保護区でもタチツボスミレが咲いた。ただし、今年は貧栄養なのか、植物体が全体に小ぶりで勢いが感じられない。3月の低温傾向の影響だろうか。

タチツボスミレ(写真下左)も茎の伸び方がやや疎で花も少なめ。マルバスミレ(写真下右)は結局花茎が伸びず花を確認できなかった。マルバスミレは生き残れるだろうか。

若葉の森3・1会の衛藤さんが第2緑地で保護していたアオスジアゲハが保護用ネットの中で羽化していることがわかり、第3緑地で放した。一頭はすぐに飛びたったが、もう一頭は動きが鈍く花に載せても給蜜する力がないようだった。その美しい姿をじっくり観察することはできたのだが・・・。  

なお、今年のキンランは4月中旬に開花が見られ、第3緑地でも大坂脇「テラス」で5株ほど咲いた。ソメイヨシノの開花が10日以上遅れた今年も、キンラン開花が早くなる傾向は変わらない。 

(大村)


入間・樹林の会

2024年4月21日(日)9:30 ~12:30 晴れ 21度

 植生調査をしながら林内を巡回した。入口のご神木のシラカシをはじめ林内のクヌギ・シラカシ等が伐倒されたり、太枝剪定されていたので、樹林全体が明るく見通し・風通しがよくなっていた。また、4月に入ってだが園路の柵が擬木やロープの張替え、所々の出入り口などができて安全に散策ができるようになり一安心である。

 キンランは去年より遅く、例年より早いが花が咲いていて一安心である。ギンランはまだ咲いていなかった。ニリンソウは終わっていたのか見られなかった。また、ジュウニヒトエは見られたがキランソウが見られなかったのは残念である。他にガマズミ、シャガ、ノゲシ、タチツボスミレ、ウラシマソウ、ハルジオン、ヒメジョオンが見られたが、全体に花が少なかった。ツバキの森もシラカシ伐倒後の2年目の春、パイオニア植物が繁茂している。プチ違いは、イヌシデとアカシデ、キツネノカミソリとヤブラン、ツルグミとナワシログミ、キヅタとツタで、学びが多かった。

 次回の5月19日には例年通り、ボランティア看護学生の参加が予定されているので保全活動がはかどるとよい。

(報告:安部)

① 入口のシラカシの太枝剪定 ② 植生調査の様子

③ キンラン ④ ガマズミの花

⑤ ジュウニヒトエ ⑥ イヌシデとアカシデ

⑦ ツルグミとナワシログミ ⑧ツタの幼時期の葉 ⑨ヤブソテツの芽


カニ山の会 東樹林中段の整備

4月13日(土) 晴れ 参加者15名

新緑の美しい4月、4名の新会員が加入、今回は15名という多人数での作業となった。

イヌシデやムクノキの新緑が美しい

今日は、東樹林上下2段の通路に挟まれ日頃あまり手を入れていない三角形状の傾斜面の保全作業と落ち葉かきをする。

西側、広く傾斜の緩やかな方は、大木伐採時に放置された太枝などもあり、人が集めたのか落ち葉が分厚く積み重なっていて通路境は無くなっている。そのせいでササも疎らにしか生えていないが、いざ落ち葉かきを始めると熊手がササにひっかかる。

一方東側は落ち葉こそ少ないが傾斜もきつくササが生え、掻き出しにくい。また2通路をショートカットする人でササが踏み倒され裸地化しそうなところがあり、そこが下段通路の土流れの起点にもなっている様でもあった。

まず落ち葉の回収だが、これは主に女性陣が担当。上段の落ち葉溜めを使うと決め、前回作った侵入防止の粗朶垣で作業動線も切られたので、垣を超えてフゴ(グリーンバック)をバケツリレーする事になった。回収担当はフゴに掻き集めた落ち葉を垣まで運び、廃棄担当は専らフゴ一杯の落ち葉を「溜め」に廃棄することに徹した。

厚く積もった落ち葉を皆で搔き出す。ササに絡む熊手より棒が最適!

男性陣は通路の整備。先の踏圧による裸地化付近から下段通路山側に竹や丸太棒の土留め造作を施した。谷側にも杭で補強した丸太を置き、山側の土流れの土を谷側に盛って路面を均した。 懸案の西側、路肩流出部については、修復が難しいので市に対応を要求することにしている。

山側下段通路の土留め 谷側路肩盛り上げ 西側より望む

春本番、例年花の咲かないヤマユリが出ている場所に今年は4本葉が出てきている。カシノナガキクイムシのせいで伐採された大木もあり、多少明るい場所となったはず。今年は花を期待したい。 

その他、樹の花がいくつか咲いている。かなり気温が上がり越冬する蝶として知られるルリタテハも舞っていた。

(S&K)


若葉3・1会 住宅境界線越えのシラカシ伐採

4月7日(日)曇りのち晴れ 参加者8名

1.第1緑地・第2緑地の様子
至る所で新芽が芽吹いていることを確認する事ができた

キンラン シュンラン

タチツボスミレ キランソウ

2.第1緑地での作業
境界線を越えたシラカシの伐採作業

作業前 作業後

伐採作業 引き倒し作業

3.第2緑地での作業
今回は作業無し

(岸本)