2025年7月の雑木林

入間・樹林の会

2025年7月19日(土)晴れ 気温29.3℃ 62.6% 参加者:5人

林内を巡回し雑木林広場駐車場側の入口付近の下草刈りをすることとした。陽があたっているところは、トキワツユクサやチジミザサ、ツユクサなどが繁茂して植生の変化を感じる。作業人数は5人と少なかったが、30分おきに水分休憩をとりながら熱中症対策をしながら行った。久しぶりの参加のSさんが竹を柵用に割いてくれたので、次回以降にニリンソウやキンラン等の保護柵に活用したい。次回は大学生の夏ボランティアの参加があるので、関心があれば植生調査への参加を促すか、鉈を使って杭づくりへ参加してもらうか鎌を使用して下草刈りをしてもらうか選択をしてもらうことになる。

花は、ツユクサ、トキワツユクサ、ミズヒキ、ヤブミョウガ、マンリョウ等が、ミンミンゼミが鳴き始めショウリョウバッタが見られた。鳥は殆どないていなかった。次回の活動日は8月17日(日)植生調査と保全活動を行う予定。

(安部)

1.ヤブミョウガ花

2.ショウリョウバッタ

3.雑木林広場刈り取り後

4.駐車場際刈り取り後


2025年7月カニ山の会 活動報告

7月12日(土)天気:くもり 参加者16名 場所:樹林東エリア

9:00野草園横の駐輪場に集合し、野草園に道具を取りに行ってから、樹林東エリアに移動して作業スタートしました♪

◎ 蚊がたくさん出ているため、蚊取り線香を一人1個ずつ腰ベルトに取り付けるなどして携帯し備えたり、取り付けるタイプのネットで顔や首を守るなど工夫する方もいらっしゃいました。

◎ 3月に草刈りをした南側市道境ののり面は、クズのツルが伸びてアカメガシワなどの枝が市道に被い被さるように生い茂っていて、どうやら刈った分だけ急成長したようでした。北・東側民家境の草地は膝まである草に覆われていたため、今回優先的に刈ることにしました。もうひとつの課題として、前回の伐採剪定で発生した材の処分も本日着手することにしました。

◎ 9;20作業スタート。刈り場の真ん中にある前回のツバキの剪定枝の分別処分と、林床にある分別済の剪定枝の搬出(キャンプ゚場北バイオネスト予定地へ)を担当する人以外は、全員草地の草刈りに専念することにしました。 前日は熱通症アラートが出るような暑さでしたが、幸いにも曇り空だったため作業もはかどり、10時半頃には草地の処置はほぼ終えることができました。

◎ 南側の市道沿いで、下草や灌木を刈り、樹に巻き付いていたクズの蔓はできるだけ根本近くで切ってはぎ取りました。アカメガシワを中心に、この時期に休息に伸びる樹木(実生やヒコバエ)は、前回切った位置で再度切り払いました。切り落とした蔓や枝葉は、搬出できなかったため現場に残しました。

◎ 西北入路付近では、成長期のコナラの越境枝について伐採するか検討し、「民家に近すぎる」という意見で全員一致して伐採を決定。すぐに伐倒・解体しました。

◎ 休憩は10時と11時に全体で取りましたが、各自マイペースで給水・休憩を行いました。真夏日などアラートが出るような天気の場合は、休憩方法に工夫が必要かもしれません。

◎作業は12時前に終了、道具を野草園に片づけて12時15分に解散ました。

千坂真衣

ボサ刈り前と後の景色

みんなで手分けしてボサ刈りをしました♪

アカボシゴマダラ 中国から飛んできた?飼っていた人が放した?

ツバキの実 ずっしり重みがあります

2025年6月の雑木林

入間・樹林の会

2025年6月15日(日)曇り時々小雨 気温23℃ 39.6%参加者:7人

林内を巡回しながら、4月に実施できなかった植生調査を行った。4月よりも葉が生い茂り下草の勢いも増していた。雑木林広場でキンラン1株が咲きさらに通路に1株がみつかり保全柵を急遽囲った。他にもササバギンラン3株がみつかりほっとした。1月に比して3か所のゾーンと4つの方形枠も種数が増えており、季節のうつろいを感じるが、植物の繁茂力に圧倒される。今回のプチ違いは、あらためてエノキ・ケヤキ・ムクノキと樹皮の違いでアカメガシワ・シデ・ムクノキを観察した。カビチョウの鳴き声やメジロのさえずり、ワカケホンセイインコやシジュウカラなどの鳴き声でにぎやかな林内だった。

花は、ガマズミ、エゴノキ、イヌツゲ、トキワツユクサ、アジサイ、スイカズラ、ノゲシ、マスクサ、ナガミヒナゲシ、ヤブジラミ、ショカツソウ、アマリリス(誰かが球根を投げ入れたのだろうか)、実はサンショウ、ノゲシ、ヤブニンジン、次回の活動日は6月15日(日)保全活動を行う予定。

(安部)

1.フェンス際

2.草マルチ

3.ハゴロモ2

4.ハゴロモチュウゴクアミガサ

5.ワルナスビ実

6.オモト実

7.ムラサキシキブの花

8.アジサイ


2025年6月 カニ山の会活動報告

6月14日(土)曇り 参加者:14名

◎場所:樹林東エリア 下段南林緑部(民家境界)
◎9:00野草園駐輪場に集合して野草園に道具を取りに行ってから、樹林東エリアに移動して作業スタート!まごじばからcfoo事業で使った農具を引き取りました♪

〈南側の笹ヤブと若木の整理〉
森の南側にあるササヤブは、以前は目隠しとして残していましたが、2023年春に業者の方によってすっかり刈られてしまいました。

その後、ナラ枯れの伐採なども影響して南側が一気に明るくなり、一面ササだった植層も少しずつ変わってきていましたが、ここ最近ササが伸び、風通しの悪い暗い雰囲気が戻りつつありました。

さらに、ヌルデやアカメガシワといった先駆的な木の芽があちこちに生えてきており、これらが大きく育つと簡単に手入れができなくなってしまうため、今のうちに整理することにしました。

また、2年前に刈り残した木のうち、今ならまだ処理できそうなものも今回積極的に伐採しました。

〈守りたい植物には目印をつける〉
草刈り作業中に間違えて残したい植物を刈ってしまわないように、事前に目印をつけておきました。
以前の植物調査でマークしたものも改めて確認し、わかりやすく目印をつけ直しました。

〈コナラの赤ちゃんを育てる挑戦〉
どんぐりの木「コナラ」の実生(芽生えた赤ちゃんの木)を、その場で育ててみることにしました。
コナラは光があれば元気に育つと言われています。
日当たりが良さそうな場所のコナラの実生を選び、その周りの笹をしっかり刈って、しっかり光が届くようにしました。

ちなみに、同じ森ではムクノキがこの数年で十数本も立派な木に育ちました。
放っておくと20m近くの大木になるため、こちらも大きくなりすぎる前に、必要に応じて手入れしていきます。

〈ボランティア講座で安全作業の実習〉
午後は、安全に作業をするための実技口座をサポートしました。
今回は高さ13m、幹回り45㎝のヒメユズリハという木を伐採し、受け口や追い口の切り方、ロープの使い方を実演しました。皆さん真剣な表情で学んでいました。
その後、ノコギリを使った木材の切り方や、草刈り機・ノコギリ鎌での笹刈りも実習。刈った笹は笹葉を集める場所に運び、伐った木の枝葉はキャンプ場の北側へ片付けました。
森の環境を保つため、こうした地道な作業をこれからも続けていきます。

(千坂真衣)


若葉の森3・1会 緑の成長は速く

6月1日 晴れ 参加者 8名

1.第1緑地、第2緑地の様子

僅か1か月で緑地の灌木・笹が繁ってきた。第2緑地の一部では昨年移植のエゴノキやムラサキシキブが埋もれている。
 又住宅で囲まれた第2緑地に珍しい「ミズイロオナガシジミ」が現れた(写真左)。

幼虫はコナラやクヌギの葉を食べて成長してこの時期に羽化し、森の妖精とも呼ばれている。写真右はアズマネザサの花で、花の形はイネの花に似ている。

2.第1緑地 浸透枡の清掃

梅雨に備え浸透桝の清掃をした。グレーチングは手鍬で引っ掛け造作なく外す事が出来る。設置後2年経過したが内部は土砂やゴミは溜まっていなかった。「ゴミよけバスケット」に堆積した土砂を取り出す。大きく成長したミミズが活動していたので、取出した土砂と共に落葉溜めに移した。

3.第2緑地 コナラの移植

昨年2月に根回し済みのコナラ8本を移植した。大きくなり過ぎた苗木と移植先の日当たりが気になる所だが、水をたっぷりあげて作業終了。今後を見守る。

4.第2緑地 隣家沿いの雑木伐採

近隣越境の低雑木、主にイヌシデを10本程度伐採。早めの対策で後の作業が楽になる。

5.第2緑地 笹刈り

笹が一気に成長し、小路やキンランなどが覆われてきていることから、キンラン周りと小路脇の笹刈りを行った。時間が無く残り多くは次月へ先送り。

(by J.E.&A K.)

2025年5月の雑木林

入間・樹林の会

2025年5月18日(日)曇り 気温29℃ 参加者:9人

林内を巡回しながら、4月に実施できなかった植生調査を行った。4月よりも葉が生い茂り下草の勢いも増していた。雑木林広場でキンラン1株が咲きさらに通路に1株がみつかり保全柵を急遽囲った。他にもササバギンラン3株がみつかりほっとした。1月に比して3か所のゾーンと4つの方形枠も種数が増えており、季節のうつろいを感じるが、植物の繁茂力に圧倒される。今回のプチ違いは、あらためてエノキ・ケヤキ・ムクノキと樹皮の違いでアカメガシワ・シデ・ムクノキを観察した。カビチョウの鳴き声やメジロのさえずり、ワカケホンセイインコやシジュウカラなどの鳴き声でにぎやかな林内だった。

花は、ガマズミ、エゴノキ、イヌツゲ、トキワツユクサ、アジサイ、スイカズラ、ノゲシ、マスクサ、ナガミヒナゲシ、ヤブジラミ、ショカツソウ、アマリリス(誰かが球根を投げ入れたのだろうか)、実はサンショウ、ノゲシ、ヤブニンジン、

次回の活動日は6月15日(日)保全活動を行う予定。

(安部)

1.ガマズミの花

2.エゴノキの花

3.イヌツゲの花

4.プチ違い:左からエノキ・ムクノキ・ケヤキ

5.スギの溝腐れの切り株

6.アカメガシワの樹皮

7.ムクノキの樹皮

8.シデ類の樹皮


若葉の森3・1会 筍の伐採

5月4日(日)晴れ 参加者8名

第1緑地、 第2緑地の様子
4月の活動日では全く見らなかった筍がこの1か月に間にニョキニョキと生えたようで太く、高く成長した筍まで30本以上。
第1緑地では、表土流出止めの竹材が外され荒れてきた。
第2緑地では、 キンラン ギンランの開花を追いかけるようにタツナミソウ エビネ・ ノイバラが咲いている。

昨年移植のカキクリ ガマズミエゴノキムラサキシキブは根付いたようで新しい葉 がまぶしい。

1.筍の伐採。
第1緑地、 第2緑地ともに本日の作業は筍の伐採整理のみ。
成長すれば近隣住宅に迷惑がかかりそうな筍から順に伐採した。
高い筍にはロープを掛け受け口・追い口を入れてあらかじめ決めた方向へ引き倒した。
崖線斜面の筍では足場を確保しながらの作業となった。
切り倒した筍約30本は第2緑地の廃材置き場まで運び入れた。 孟宗竹の筍には水気もあり親竹並の重さがあった。

このくらいの大きさのうちに竹を伐採するのが楽です。住宅隣接木の伐採は住宅側に竹が倒れないように気をつけて数人で作業します。

2.動植物の観察の事
今年はタケノコの成長が遅いようです。 まだ1本も出てきていませんでした。

(小野)


カニ山の会

5月10日(土)雨のため翌日に延期
5月11日(日)晴れ 参加者9名 春のフロラ調査

例年、植物調査は女性ばかりで男性陣は他の作業をしていましたが、今年度は男女とも調査をする代わりに、樹木班と草本班の2つに分かれて実施しました。

午前中は東樹林内の調査です。草本は植物調査関連の仕事をしている会員の方にインストラクターをお願いし、樹木はカニ山の会リーダーを調査リーダーとして実施しました。

例年見ているので、なんとなく分る植物が多いのですが、細かい違いをはっきりと覚えていないので、どんどん名前を言われてもメモが精いっぱい。例えばヤブジラミとオヤブジラミは咲く時期も少し違うので2種を見比べることができません。「そう言われるので、そうかなあ」と進んでしまいます。

オオミズアオ発見!

普段は草本類については帰化植物と在来種とか、食べられる食べられない、などの違いを気にしているだけですが、記録として表に記載するとなるとそうもいきません。
時には学習会も開いて会員の中から数人の植物博士? が生まれるといいのかもしれません。

昼休憩をはさみ午後は東樹林東の調査も終えました。

ガマズミ

スイカズラはまだつぼみ

モミジイチゴの美味しそうな実

山笑う はそろそろ終わりの時期かもしれませんが、ともかく様々な花が咲き、実が付く草木も多く、緑の中を風が吹き抜け、雑木林が最高に美しい季節です。

5月28日(水)晴れ 参加者7名 臨時活動日 苗圃作り

 コナラの実生木を苗圃で育てようというPUの実施。2020年頃から始まったナラ枯れも昨年はかなり下火になりましたが、その間に被害にあったコナラ等の樹木が100本近く伐採されたので少しでも再生させようという試みです。

キャンプ場に隣接する16㎡程度の場所の草取りをして耕し、今日の作業は終了。後日25本ほどの苗を植える予定です。 (鍜治)