2022年10月の雑木林

カニ山の会 今月の作業は盛りだくさん

10月8日(土)晴れ 参加者11名

10月を迎え、今日を入れて年内の定期活動日は残り3日、今日中に東樹林東の民家隣接エリアの整備作業を仕上げる事にしました。先月やり残した斜面下部はツツジ、ヤマブキ、ササ、その他実生稚樹、株立ちの立木が生い茂っています。残すと決めた樹種以外の実生木などを思い切って刈払いました。

伐採株から複数根立ちし、混みあっている樹は、選択して樹幹を間引きしました。民家脇は特に明るくなるように。

緑と公園課から危険木の指摘があった腐朽木(ツバキ)も伐採。昼食を挟んで、上段民家傍のイヌシデとセンダンの伐採に掛かりました。伐採した樹幹・太枝は土留め材に、小枝は粗朶垣の材料にするので現場保存とし、枝葉・ササは廃棄場に搬出し草原性の刈草は山積み放置しました。

前回から使用を始めた2輪車で伐採枝葉の運び出し。

民家前のセンダンを2本伐る予定でしたが、景観が変わり過ぎるのではとの意見も出て1本のみ伐採。もう1本はしばらく様子をみる事にしました。

中央の大きなセンダンが伐採され民家からの見通しも多少良くなったはず。伐採した丸太は環境フェアで丸太切りイベントに使用しました。

センダンのつややかな緑の実とガマズミの赤い実

10月29日(土)晴れ 臨時作業参加者9名

東樹林の西端斜面が年々道側に崩れてきています。今回は思い切って臨時作業として斜面整備を始め、11月の定例作業日に繋げていくことにしました。

リーダーの準備したイメージ図に沿って土留め作業開始

今日はいつもより1時間早い9時からの作業で頑張った面々。階段と間違えられないよう段の間にジャノヒゲを植えました。今後は更に土留め用植栽をほどこす予定。

☆直近9/28までのカシナガトラップによる捕獲状況は、引き続き(前回より1ヶ月間)飛翔は小康状態。2、3の例外を除き根元にフラスが積もる様な状況が見られないため目視では穿入状況を判別しにくいのですが、とりあえず10/19深大寺自然広場東域のブナ科のナラ枯れ罹災状況を会員3人でチェック。今後の市の剪定作業の折に判断材料としたい。
その後10/26のトラップチェックで一旦区切りをつけ、再度変化が見られるまで調査はお休みとしました。(S&K)


若葉緑地の会 大坂の大仕事

10月9日(日)曇り 参加者4名

 当会のフィールドである若葉町3丁目第3緑地の北側を画しているのが、国分寺崖線を越す坂道「大坂」。

狛江方面と江戸・新宿を結んできた古くからの主要流通路だが、小型車がやっとすれ違える幅しかない。第3緑地側の路肩に笹が茂り、列をなすシラカシの巨樹の落葉が降り積もると、ただでさえ狭い道がより狭まる。ここをクルマでよく通る方から「危険なので路肩の笹刈りを」との要望が先日寄せられた。

 昨年はまだ暑い頃にこの作業を複数回やって、ひどく消耗した。そのため、先月の活動に参加された緑と公園課担当者に対して、大坂の笹刈りを市民ボランティアではなく、来年度は市が担当する作業とすることを要望したばかりだった。

 この日は、全長150mほどの坂道のうち100m弱の路肩の笹やクズを刈り、坂下の緑地入口付近ではアスファルトに張り付いた土もできるだけ除去した。この作業が一番ハードで、息が切れる。

路肩の笹など刈取前の大坂下部
路肩の笹など刈取後の大坂下部 刈取った部分は色の濃い土が露出している。
第3緑地入口付近では路面に貼り付いた土も除去した。

笹刈り作業の終わった大坂を坂下から眺めると、道路(市道)と緑地の境界部に生育するシラカシの巨樹が、道路幅いっぱいに多い被さっていることに、改めて気づかされる。こんな状況下で安全な道路の維持と緑地の保全を両立させる作業は大仕事であり、市民ボランティアの手には余る。やはり両者の管理者を兼ねる調布市にやってほしい。

路肩の笹などを刈った後の大坂。

 30株ほどが密集して生育する、サガミラン(ラン科シュンラン属 絶滅危惧種)の群落を見つけた。初夏に出現した株がいったん姿を消したのと、ほぼ同じ場所に再び現れ、撮影時点の10月30日には、すでに花は終わっており、紡錘形の果実が林立するように見える。おそらく10月初めころには花が咲いていただろうが、気づかなかった。(大村)

サガミランの群落

入間・樹林の会

10月16日(日)曇り 気温22度

根本講師を迎えて植生調査を9人で行った。ツバキの森のシラカシ伐採後の植生調査を増やしたので3か所、方形枠4か所で作業ができずに終わった。雑木林広場のクヌギには8月にスズメバチが樹液を吸いに集まっていたが、コクワガタのメスが逃げもせずにいた。

その後、飛び回っているスズメバチ1匹いたので注意をしながら調査した。雑木林広場33種、シャガの広場45種、ツバキの森26種を確認した。やはり秋のせいか、ムラサキシキブ、ヤブミョウガ、アオキ、マンリョウ、センリョウ、ガマズミ、チヂミザサ、マユミ、ヨウシュヤマゴボウと実がたくさん見られた。特にガマズミの実にはいつもの赤い実の他にへんな実がついていてみんなで不思議がったがのちに根本さんが調べて「ガマズミミケフシタマバエ」の虫こぶと判明。プチ違いは、アカメガシワとイイギリを。何度みてもなかなか違いが覚えられない。林内にクズが繁茂しているので次回11月17日(日)はクズバスターを行う予定。(安部)

コクワガタメスがクヌギの幹に

カマキリが帽子に乗って威嚇している

チヂミザサ実

ムラサキシキブの実

ヨウシュヤマゴボウの実

ガマズミの虫こぶ

キノコツチグリ


若葉3・1会 長雨。秋はもうすぐ

10月2日(日)晴れ時々曇り 参加者7名

●第一緑地の斜面地は、2020年12月の大木の伐採後すっかり日当たりがよくなり、夏の間に茂っていた草はほとんど枯れていました。この1か月間は雨が多く、多くの土がこの斜面を流れ落ちてきていたようです。

●第一緑地の六別坂下の入り口に設置した土留めに、泥が大量に堆積しています。湿って重くなった泥を掘り起こして斜面の上部に運び、コンポスト柵内に蒔く作業を行いました。

●第二緑地の再開発される隣地との境に、キンランの株が77株もあります。すべてに番号を付けて目印を立てました。この辺りは開発工事の際に掘らないように業者に依頼していますが、金網の向こう側にあるキンランを掘り起こしてこちらの雑木林側に移植することも検討しています。

●六別坂の落ち葉かき。シラカシ、ケヤキ、イヌシデの葉の他に、土も雨で多く流れ出ていました。今月は、ドングリはまだ少ししか落ちていなかったので、来月あたりでしょうか。

●溶剤(カシナガブロック)が塗られ、カシナガトラップが設置されたシラカシ。ナラ枯れの被害木の伐採や撤去には、多くの作業費・人件費がかかるようです。それらの費用を発生させないためにも、ナラ枯れ被害が深刻になる前にわたしたちで出来る手当をして、伐採を防ぐことが大事だと思いました。(内堀)