2022年11月の雑木林

若葉3・1会 アズマネザサとの闘い

11月6日(日)晴れ 参加者7名

●この数週間は雨が降らず、日当たりの良い第一緑地の地面はすっかり乾燥していました。本格的な紅葉になるのは来月でしょうか。スズメバチがまだ活動しているので要注意です。

●六別坂の落ち葉かき。ケヤキ、イヌシデなどの黄色い葉が両脇に積もり、シラカシのドングリがコンクリートの溝に詰まっていました。作業中には、通行人の方たちに「お疲れさま」「ありがとう」などの言葉をいただきました。

●大坂側に蔓延ったアズマネザサを男性5人体制で伐採しました。地下茎や根を密に発達させるため、道路脇に生えたササを根ごと抜き取る作業は重労働です。日差しも強く、暑くてマスクが苦しかった!

●蔓延ったアズマネザサが道路の幅を狭くし、高くなった草高が視界をさまたげ交通の支障となっていました。作業後の大坂は、このとおり道幅が広がり視界がかなり開けました。

●2022年になってから、第一緑地・第二緑地ともナラ枯れのフラスが発生しているものの、伐採するほどの被害には及んではいません。これから冬に向けて、ビニールシート巻き付け、カシナガトラップの設置など、今後も自分たちで出来ることを対応していきます。

(内堀)


カニ山の会 土木工事は達成感あり!

11月12日(土)快晴 参加者11名

今年の定例活動はあと2回、土砂流れによって通路との高低差が減少している東樹林上段西の法面は、10/29に臨時活動日を設け土留め作業を始めた。今日はその続きとして土留めを坂の上下へ伸ばして作業を行った。

まず前回の土留め部分にシャガを植えた。少しでも土の流れを止めるためと、知らない方が階段代わりにここから東樹林林内へ入るのを防ぐため。

前回の続き部分に太い丸太を置く。これで少しでも土砂流れを止め、この右側は通路であることをはっきりさせる。

丸太を置いた上部分にはしがらみ(柵)を設置

(注):しがらみ…柵と書いて「しがらみ」と読む。その意味は「水の勢いを弱めるため、川の中に杭を一定の距離に打ち並べ、柴や竹などをからみつけたもの」だそうです。

杭の間を編むように使うため古い竹材で縦4つ割りを始めたが、途中で横に割れてしまう。急遽キャンプ場北側の私有地にあった竹林からご厚意で伐採させて頂き、4つ割りにして使用。

東樹林北側でカシワのような形の葉を見つける。コナラやクヌギではなさそうなので、とりあえずピンクのテープを付け要注意観察とする。

森の保全作業は、ボサ刈り、落ち葉掻きを主とする単純作業の繰り返し、頑張っても森の遷移に追いつくはずも無く、同じ作業の繰り返しでは達成感が少ない。

今日の作業では適当な丸太が足りず貰いに行ったり、使おうとしていた竹が古くてうまく割くことができず急遽伐採地の竹を伐採したり、予定外の事もこなしながらなんとか時間内に仕上げることができた。

今後も活動の中で新たなスキルを得たり、皆で協力して眼に見える成果を作り出すような目標を定めた取り組みを交えて楽しく保全活動を進めていきたい。

(S&K)


若葉緑地の会 紅葉の盛りに「ウォーク」のにぎわい

11月13日(日)曇り 参加者3名

正午の気温は22℃を超え、平年より5℃ほど暖かい。そうはいっても、朝は10℃を下回る日が続いて紅葉が進んだ。

作業は、「最盛期」を迎えて落葉が降り積もった外周道路の掃除から開始。続いて、早春にタチツボスミレの群落がみられる用具倉庫裏の下草刈り。昨春、タチツボスミレが少なかったのは、キヅタが地面を覆ったことが原因のひとつと思われたので、この時期に刈ることにした。

27日は恒例の「がいせんウォーク」。鮮やかさを増した紅葉が青空に映えるなか、スタッフを合わせると60人ほどの参加者を緑地に迎えた。今年はフリーウォークをやめたので、4班に分かれたガイドウォークが15分間隔で次々に到着。崖線下の緑地入口で各班を迎え、まずは杉林を歩きながら緑地の特徴を説明していった。

撮影 大屋順平

「生き物コース」ガイドの石川さんから「神代植物公園を除くと、当緑地の杉林は調布市内では稀」との補足があって、目を開かされる。林床の植物を案内するうちに、崖線上の「青空広場」で竹の保護柵を見つけた参加者から「何ですか?」と質問。10月に再出現したサガミランが果実を実らせて、立ち並んでいた。早速、「葉のない」菌従属栄養植物について説明する。

参加者のうち十人余りは子どもたち。そのうちの一人が、「あ、ブランコしてる」と。指さす先を見ると、クモの巣にひっかかった落葉が秋風に揺れていた。

(大村)


入間・樹林の会

11月20日(日)曇り 気温13℃ 湿度50%

参加者4人だったが、27日の崖線ウォークのための通路整備、入口看板から見通しをよくするためのブッシュの伐採、入口シラカシのラップはずしとトラップはずし、駐車場側の民家横のクズの伐採と下草刈り、坂道の水留めの整備を分かれて行った。

ツバキの森の民家側は、クズ・サネカズラなどつる性の植物が樹木にからまり藪化していたので、クズの伐採を行ったほか、下草のアズマネザサを伐採すると風通しと見通しがよくなった。

新左エ門坂の落ち葉はきと水留めの整備もわかれて行った。人数は少なかったが曇天で温度も高くなく作業がしやすかったので効率よく作業ができた。

ムラサキシキブ、ガマズミ、ヤブラン、センリョウ、マンリョウ、アオキ、ヤブミョウガなど実物が多く秋を感じた。

(安部)

雑木林広場の黄葉が美しい

入口シラカシのラップにもフラスが 

ラップを外すと根が生えていた

クズで覆われて藪化している

クズの伐採後は風通しよく

ムラサキシキブの実

ガマズミの実

センリョウの実

2022年10月の雑木林

カニ山の会 今月の作業は盛りだくさん

10月8日(土)晴れ 参加者11名

10月を迎え、今日を入れて年内の定期活動日は残り3日、今日中に東樹林東の民家隣接エリアの整備作業を仕上げる事にしました。先月やり残した斜面下部はツツジ、ヤマブキ、ササ、その他実生稚樹、株立ちの立木が生い茂っています。残すと決めた樹種以外の実生木などを思い切って刈払いました。

伐採株から複数根立ちし、混みあっている樹は、選択して樹幹を間引きしました。民家脇は特に明るくなるように。

緑と公園課から危険木の指摘があった腐朽木(ツバキ)も伐採。昼食を挟んで、上段民家傍のイヌシデとセンダンの伐採に掛かりました。伐採した樹幹・太枝は土留め材に、小枝は粗朶垣の材料にするので現場保存とし、枝葉・ササは廃棄場に搬出し草原性の刈草は山積み放置しました。

前回から使用を始めた2輪車で伐採枝葉の運び出し。

民家前のセンダンを2本伐る予定でしたが、景観が変わり過ぎるのではとの意見も出て1本のみ伐採。もう1本はしばらく様子をみる事にしました。

中央の大きなセンダンが伐採され民家からの見通しも多少良くなったはず。伐採した丸太は環境フェアで丸太切りイベントに使用しました。

センダンのつややかな緑の実とガマズミの赤い実

10月29日(土)晴れ 臨時作業参加者9名

東樹林の西端斜面が年々道側に崩れてきています。今回は思い切って臨時作業として斜面整備を始め、11月の定例作業日に繋げていくことにしました。

リーダーの準備したイメージ図に沿って土留め作業開始

今日はいつもより1時間早い9時からの作業で頑張った面々。階段と間違えられないよう段の間にジャノヒゲを植えました。今後は更に土留め用植栽をほどこす予定。

☆直近9/28までのカシナガトラップによる捕獲状況は、引き続き(前回より1ヶ月間)飛翔は小康状態。2、3の例外を除き根元にフラスが積もる様な状況が見られないため目視では穿入状況を判別しにくいのですが、とりあえず10/19深大寺自然広場東域のブナ科のナラ枯れ罹災状況を会員3人でチェック。今後の市の剪定作業の折に判断材料としたい。
その後10/26のトラップチェックで一旦区切りをつけ、再度変化が見られるまで調査はお休みとしました。(S&K)


若葉緑地の会 大坂の大仕事

10月9日(日)曇り 参加者4名

 当会のフィールドである若葉町3丁目第3緑地の北側を画しているのが、国分寺崖線を越す坂道「大坂」。

狛江方面と江戸・新宿を結んできた古くからの主要流通路だが、小型車がやっとすれ違える幅しかない。第3緑地側の路肩に笹が茂り、列をなすシラカシの巨樹の落葉が降り積もると、ただでさえ狭い道がより狭まる。ここをクルマでよく通る方から「危険なので路肩の笹刈りを」との要望が先日寄せられた。

 昨年はまだ暑い頃にこの作業を複数回やって、ひどく消耗した。そのため、先月の活動に参加された緑と公園課担当者に対して、大坂の笹刈りを市民ボランティアではなく、来年度は市が担当する作業とすることを要望したばかりだった。

 この日は、全長150mほどの坂道のうち100m弱の路肩の笹やクズを刈り、坂下の緑地入口付近ではアスファルトに張り付いた土もできるだけ除去した。この作業が一番ハードで、息が切れる。

路肩の笹など刈取前の大坂下部
路肩の笹など刈取後の大坂下部 刈取った部分は色の濃い土が露出している。
第3緑地入口付近では路面に貼り付いた土も除去した。

笹刈り作業の終わった大坂を坂下から眺めると、道路(市道)と緑地の境界部に生育するシラカシの巨樹が、道路幅いっぱいに多い被さっていることに、改めて気づかされる。こんな状況下で安全な道路の維持と緑地の保全を両立させる作業は大仕事であり、市民ボランティアの手には余る。やはり両者の管理者を兼ねる調布市にやってほしい。

路肩の笹などを刈った後の大坂。

 30株ほどが密集して生育する、サガミラン(ラン科シュンラン属 絶滅危惧種)の群落を見つけた。初夏に出現した株がいったん姿を消したのと、ほぼ同じ場所に再び現れ、撮影時点の10月30日には、すでに花は終わっており、紡錘形の果実が林立するように見える。おそらく10月初めころには花が咲いていただろうが、気づかなかった。(大村)

サガミランの群落

入間・樹林の会

10月16日(日)曇り 気温22度

根本講師を迎えて植生調査を9人で行った。ツバキの森のシラカシ伐採後の植生調査を増やしたので3か所、方形枠4か所で作業ができずに終わった。雑木林広場のクヌギには8月にスズメバチが樹液を吸いに集まっていたが、コクワガタのメスが逃げもせずにいた。

その後、飛び回っているスズメバチ1匹いたので注意をしながら調査した。雑木林広場33種、シャガの広場45種、ツバキの森26種を確認した。やはり秋のせいか、ムラサキシキブ、ヤブミョウガ、アオキ、マンリョウ、センリョウ、ガマズミ、チヂミザサ、マユミ、ヨウシュヤマゴボウと実がたくさん見られた。特にガマズミの実にはいつもの赤い実の他にへんな実がついていてみんなで不思議がったがのちに根本さんが調べて「ガマズミミケフシタマバエ」の虫こぶと判明。プチ違いは、アカメガシワとイイギリを。何度みてもなかなか違いが覚えられない。林内にクズが繁茂しているので次回11月17日(日)はクズバスターを行う予定。(安部)

コクワガタメスがクヌギの幹に

カマキリが帽子に乗って威嚇している

チヂミザサ実

ムラサキシキブの実

ヨウシュヤマゴボウの実

ガマズミの虫こぶ

キノコツチグリ


若葉3・1会 長雨。秋はもうすぐ

10月2日(日)晴れ時々曇り 参加者7名

●第一緑地の斜面地は、2020年12月の大木の伐採後すっかり日当たりがよくなり、夏の間に茂っていた草はほとんど枯れていました。この1か月間は雨が多く、多くの土がこの斜面を流れ落ちてきていたようです。

●第一緑地の六別坂下の入り口に設置した土留めに、泥が大量に堆積しています。湿って重くなった泥を掘り起こして斜面の上部に運び、コンポスト柵内に蒔く作業を行いました。

●第二緑地の再開発される隣地との境に、キンランの株が77株もあります。すべてに番号を付けて目印を立てました。この辺りは開発工事の際に掘らないように業者に依頼していますが、金網の向こう側にあるキンランを掘り起こしてこちらの雑木林側に移植することも検討しています。

●六別坂の落ち葉かき。シラカシ、ケヤキ、イヌシデの葉の他に、土も雨で多く流れ出ていました。今月は、ドングリはまだ少ししか落ちていなかったので、来月あたりでしょうか。

●溶剤(カシナガブロック)が塗られ、カシナガトラップが設置されたシラカシ。ナラ枯れの被害木の伐採や撤去には、多くの作業費・人件費がかかるようです。それらの費用を発生させないためにも、ナラ枯れ被害が深刻になる前にわたしたちで出来る手当をして、伐採を防ぐことが大事だと思いました。(内堀)

2022年9月の雑木林

若葉緑地の会 晩夏の森の彩り

9月11日(日) 晴れ 参加者5名

朝7時には21℃だったが、お昼頃には28℃に。それでも、さすがに酷暑は一段落。作業は、緑地内と外周道路のゴミ清掃のあと、夏の間に茂りすぎた崖線下入り口辺りの草をキレイに刈った。

この日は、緑と公園課の神(じん)さんが作業を手伝いに来てくださった。それに感謝しつつ、翌週平日に予定されていたウォークスルー(緑と公園課の担当職員とボランティア団体代表が緑地を共に歩きながら課題等をチェックする)を前倒しして実施した(大村が翌週平日に時間がとれなかったため)。

桜の老大木4本から枯損枝が落下する危険があるため、立入禁止にしている「桜広場」の状況、大阪(市道)と緑地との境に笹などが茂り、腐葉土が路肩を覆って道幅が狭くなっている状態などを点検した。前者については、早期の伐採が必要であることを確認。後者については、ボランティアによる昨年の作業経験を踏まえて、委託業者等による、定期的な刈り取り作業を検討してもらうことにした。

クサギの花

晩夏の森では、クサギが盛大に花をつけ、アゲハチョウを呼んでいた。お彼岸には例年通りヒガンバナが咲いたが、今年は白花を見なかった。下旬にはサンショウの実が赤く熟した。中国料理の花椒(ホアジャオ)はこの赤い実からつくる。

ヒガンバナ
サンショウの実
倒れたコナラ枯損木

上陸時の中心気圧が記録的に低く、被害が心配された台風14号は、上陸後に急速に衰えたこともあって、関東では強風の被害はあまり出なかった。第3緑地の桜の古木も無事だったが、第1緑地では、高さ5mほどのコナラ枯損木(幹のみ)が根本から倒れた。元は樹高18m、胸高直径55㎝の大木だったが、2018年10月1日、台風24号で幹が折れ,落下した大枝が辺り一面を塞いだ。

それから4年。今回の台風14号では9月19日~20日、府中で最大瞬間風速20m弱を記録したものの、大木が倒れるほどの風ではなかった。しかし、倒れた幹の根は黒く腐ったように見え、短く切断されていた。2020年以後、カシナガキクイムシが幹に入ったこと(ナラ枯れ)が影響した可能性も。

枯損木は中途半端に残さず、地際で伐り倒す処分をすべきと反省した。今回のコナラは崖線斜面の際にあったので、太い幹が斜面を転がり落ちて、下の住宅地に達する恐れもあった。(大村)


入間・樹林の会

9月17日(土) 曇り 気温28.6度、湿度66.3% 参加者4名

4人で、①駐車場に張り出ていたクサギなどの枝を樹林地側からも伐採、②雑木林広場上側のアズマネザサ刈り、③トラップの作成と取り付け・取り換えなどをそれぞれ分かれて活動しました。特に、入口のご神木のシラカシは8月にカシノナガキクイムシのフラスがでていたためラップを巻いたのですが、大きく穴を開いて更にフラスがでています。他にもツバキの森のクヌギの大木2本にもフラスがでていたので、その3本に新たにトラップを取り付けました。トラップには、またクワガタ・カナブンなどが入っていました。カシナガブロックを塗布したシラカシは効果があるのか、トラップにはカシナガキクイムシが入ってはいませんでした。

雑木林広場に面したクヌギにスズメバチが樹液を吸いにきていて、通路を通る人を威嚇しにきます。午後からの雑木林ボランティア講座生のためにも通路整備をして、立ち入り禁止のマーキングテープを大きく張り注意喚起することにしました。巣がどこにあるかわからないので、注意して夫々作業しました。台風14号が来る3連休でもあり、市民への注意喚起をどうしようか、張り紙も必要なので準備を連休中に行いました。
民家近くのマテバシイの広場と三角地の下草刈りについて状況を確認して市へ依頼することにしました。

午後からは、ボランティア講座受講生に樹林地内を案内して、ツバキの森での植生調査を一緒に行いました。ナラ枯れのシラカシを伐倒した後には、ヒヨドリジョウゴをはじめとしてアカメガシワなどの陽性植物が生えてきて25種類を観察できました。これからが楽しみのゾーンとなっています。
(安部)

駐車場側枝伐採様子

枝伐採後のすっきりした駐車場横の樹林地
下草刈りの様子

新たにトラップの取り付けをフラスのでたクヌギに

樹林地入口のシラカシのカシナガキクイムシの開けた穴

スズメバチが樹液を吸いに

ヒヨドリジョウゴの花

ヨウシュヤマゴボウ

クサギの花と実

雑木林ボランティア講座生が樹高を測る


若葉3・1会 夏の緑の森

9月4日(日)くもり時々晴れ 参加者7名

●活動がお休みだった8月の間に、これまで「中央裸地」と呼んでいた第一緑地の斜面地に、さまざまな草木が大きく成長していました。日当たりもよく、気持ちのよい緑の森となりました。住宅との境界地や通路に埋め尽くすように生い茂った草木は、剪定していきます。

●現在、第一緑地・第二緑地のシラカシ、コナラ、クヌギの幹に「カシナガトラップ」を合計90個設置しています。ナラ枯れ被害木の伐採、保護シートやトラップの設置を地道に行ってきた成果か、今年に入ってから新たに枯れ始めた木は0本となっています。

●第二緑地の斜面の階段をリニューアル。横木、杭につかった材木は、近隣の学校から譲り受けたものです。横木と杭をかすがいで止め、補強して仕上げました。

●大坂から第二緑地への入り口はアズマネザサが生い茂り、通路が見えず歩きにくい状態になっていました。アズマネザサを刈り取り、人が安全に歩けるようにしました。

●キノコ、シラカシの若い緑のドングリ、木の幹に生えたキノコ、アメリカセンダングサ、オトコエシ、ヨウシュヤマゴボウ、ツユクサ、ヤブミョウガ、ヤブラン。

(内堀)


カニ山の会 ひたすら草刈り

9月10日(土) 晴れ 参加者8名

 今月の定例作業は、年内の活動日を逆算し東樹林東エリア(北側・西側が住宅に隣接)としました。
 先月のカニ山巡回のおり、「①最も上部(北)のセンダンは2本とも伐採した方が良い。②西側は東樹林と接しているが接近し過ぎているので刈りこんだ方が良い。」などの声がありましたが、通常の草刈り作業を進めつつ状況を見て出来る事からやっていく事にしました。

 北側民家に接する部分は最初に草刈り。春先にフキノトウが顔を出す場所なので女性陣は楽しみにしている所。(左写真 草刈り前。右は草刈り後)

東側民家に接するエリア脇1~2mを丁寧に草刈り。だいぶすっきりしました。(左写真 草刈り前。右は草刈り後)

 草は山積み放置することにしましたが、ササは腐敗が遅いので、剪定枝と同じく北駐車場脇の廃棄場に搬出、廃棄。(支給頂いた2輪台車初仕事。フゴ2個搭載は楽に出来るし2輪の安定効果はあるが、重いのと回転半径が大きくなることがデメリットか。)

 斜面下部や実生幼木の除伐が残りましたが。上部センダン大木の除伐も含めて、次回作業は様子を見て決めることにします。

アオツヅラフジの青い実は秋の気配
ヤブランはあちこちで可愛い花を咲かせている

 9/7までのカシナガトラップによる捕獲状況は、この1ヶ月で1300頭でした。引き続き集団飛翔は小康状態です。穿孔(フラス)活動は進んでいる筈なのですが、いくつかの例外を除き穿入孔にフラスが盛り上がったり、根元にフラスが積もる様なカシナガの穿入特有の目印が今季はどういうわけか見られません。雨とか湿気が影響してるだけとは思えない罹災3期目の変わり様のひとつです。

10月始めまでに臨時で、深大寺自然広場東域(引きずり坂以東)のブナ科のナラ枯れ罹災状況調査を実施の予定ですが、フラスで判別し難い中どう罹災状況を判別するか悩ましいです。

 アメリカセンダングサ キャンプ場かまど付近のトラップ点検をしているとき(9/14)に見つけました。調布で見かけるのはコセンダングサが多いので久しぶりの出会い。黄色い筒状花のまわりに苞(ホウ)という葉のような物が目立ちます。

 9/26(月) 緑と公園課職員と都合のついた会員8名でカニ山を視察しながら意見交換。
 ナラ枯れ状況、伐採枝などの廃棄や、カニ山あちこちの土砂流れ、民家に隣接する大木の枝の伐採など、職員への質問を交えながら会員各自の考えを話し、行政担当者との交流ができました。今後はボランティアが緑環境の保全に関わる意味や価値などもお互いに尊重しながら良い方向へすすめていけたらと思いました。 (S&K)