2022年3月の雑木林

入間・樹林の会

3月19日(土)晴れ 参加者7名

雨があがって、参加者で樹林地内を巡回して、今後の整備について話あった。通路整備や、ツバキの森のサネカズラ・アズマネザサ刈り、竹林の整備など分かれて活動をした。雨上がりで空気も澄んで気持ちよく活動ができた。下草刈りをしたらキツネノカミソリなどが確認できたりと成果もみえたのがよかった。ウグイスがすぐ近くでさえずっていた。花はサザンカ・ツバキ・スミレ、実はアオキ。

アズマネザサ刈り
タチツボスミレ
シラー?
通路整備

次回は4月17日(日)植生調査・保全活動を予定。(安部)


若葉3・1会 若葉の森 啓蟄・春の訪れを告げる椿

3月6日(日) 晴れ 参加者7名

●2022年2月に調布市により、第一、第二緑地内のナラ枯れ対策が施行されました。ナラ枯れの原因となるカシノナガキクイムシの樹木への侵入を防ぐため、樹皮に防虫剤が塗布されていました。活動前に参加メンバーは施工後の様子を確認しました。

●防虫剤が塗布された樹肌表面は粘性が残るため(人体への影響はないとされています)、エサキモンキツノカメムシが樹肌に付着してしまった様子。この機にじっくりと観察すると、背中にくっきりとしたハートマーク♡を確認することができました。

● 第二緑地では椿が見頃を迎えていました。緑地内には紅と白の他に「源平椿」と呼ばれる紅白混色の椿も存在します。

●第一緑地の急斜面の土留めを設置しました。斜面の流出が進み、歩行者が滑りやすいところに割竹を加工して竹塀を建て、土留めを作りました。地面に深く打ち込んだ割竹を紐で固定し、さらに端材を再利用したウッドチップで土の表面を覆っています。

●手作りの竹塀は第1緑地の景観に自然と溶け込んでいます。ぜひ探してみてください。

●土の乾燥が進む、第1緑地中央斜面の高い位置にも土留めを設置しました。使用した木材はナラ枯れ対策の一環で伐採された木の一部を再利用しています。樹齢を重ね、まっすぐに伸びた枝は広範囲にわたる土留めとなり、再び森を支えてくれます。

●クワガタの幼虫(4〜5センチくらい)を発見しました。

●第一緑地のベンチを補修しました。若葉の森では、森林散策をするみなさんが安全・快適に過ごせるよう、定期的に点検と修繕を行っています。(平澤)


カニ山の会 春の準備で大忙し

3月12日(土)晴れ 参加者15r名

本日は1月に実生樹の除伐で発生した幹枝や東樹林上段で間伐したツゲ・2月に刈り取ったササなどを搬出し中間貯留場に運ぶこと、そして上段の落ち葉かきと落ち葉だめの設置が主な作業となる。

そこで各自自主的に「枝処理と廃棄」「落ち葉かき」「落ち葉だめ設置」の3つの作業に分かれて精を出すことになった。

東樹林とその東、キャンプ場北側の3ヶ所が会の保全作業場所となっているので、月1回の作業ではなかなか手がまわらない。下草の萌芽の時季を迎えた東樹林には未だ落ち葉が厚く積もっている。

上中段域の落ち葉掻きをし、ブルーシートを使って落ち葉を集める

3月6日に臨時活動日を設け竹を搬送し下段部に落ち葉溜めの囲いを作ったが、上段にも設置するべく重い竹を運び上げ、北西部に場所を決め四隅に杭用の穴を掘ってから竹杭を打つ。半数以上の会員が昼で帰ったことも有り、枝の廃棄や落ち葉かきが少しずつ残ってしまった。竹割りや運搬はかなり重労働でボランティアにとってはきつい作業。

それでも落ち葉だめは完成し、モミジイチゴなど春の花も咲き始め気持ちの良い1日。(S&K)

予定エリアに柱杭用にポストホールディガーで穴を掘り、竹の柱を打込む
2つに割った竹で囲い、TRANSOM KNOT 結びでしっかりと!
完成した落ち葉だめに落ち葉をかき込む

若葉緑地の会 スミレが咲き、越冬蝶と出遭う

3月13日(日)晴れたり曇ったり 参加者 4名

いつものとおり緑地内と外周道路のゴミ拾いから始めるが、この冬は崖線上段「青空広場」の表土が露出し、緑がずいぶん少ない印象だ。

例年だと、オオイヌノフグリやハコベなどが、あちこちに姿を見せているはずだが。この冬が寒かったことに加えて、1月の雨量が平年の約3分の1、年初から3月末までの累計でも平年の7割弱と少雨傾向であることが、影響しているのではないか。

表土が露出した「青空広場」

崖線下段の「南広場」の林床は下草が茂って、あまり乾燥した様子は見られず、昨年とほぼ同じタイミングでスミレが咲いた。他でもよく見かけるタチツボスミレだけでなく、マルバスミレの白花が咲くのが、ここの特徴。どちらも、たいへん小形なのは、林床のため日照不足なのだろうか。

活動日の3日前、同じ場所を訪ねると、木漏れ日が林床に陽だまりをつくっていた。ようやく蕾がふくらんだスミレたちの光合成がもっと盛んになるように、指で「落葉の布団」から葉を掘り出してやる。

ふと気配で脇をみると、鮮やかな紫色が目に飛び込んできて、息を飲む。越冬中のムラサキシジミが翅(はね)を開いて、お日さまを浴びていた。

マルバスミレ
ムラサキシジミ

東側の住宅に近いシラカシが枯れていて放置すると危険なため、伐倒することに決めた。コロナ禍や活動メンバーが減ったことなどが影響し、しばらく枯損木の伐倒をやっていなかった。しっかりロープを張って倒れる方向をコントロールしながら、慎重に作業を進めた。倒した後の分解と片づけもひと仕事で、汗がにじんだ。(大村)

住宅に近い枯損木を伐倒

2022年2月の雑木林

若葉緑地の会 去年2月とは別世界の寒さ

2月13日(日) 曇りのち雨 参加者2人

お日さまが顔を出さず、朝10時でも3℃台のうすら寒い日。おまけに昼前から雨が降り出して、早じまいとなった。

まず緑地内と周辺道路を、ゴミを拾いながら回る。葉を落とした低木類の枝先が、子どもの顔あたりの高さに伸びているものが多いことに気づき、枝の剪定をする。10年余り前、近くの樹林から緑地入口脇に苗を移植したカエデも、すっきりした姿になった。

低木類の剪定
剪定済みのカエデ

当緑地では、例年3月中旬からスミレの群生が見事。崖線上の用語倉庫裏ではタチツボスミレが絨毯のように広がり、崖線下の林床ではタチツボに加えて、マルバスミレの小さく白い花が咲くことに3年前気づいた。

この日は崖線下で圃場のように保護してきた一画で、分厚い落葉の層からわずかに顔をのぞかせたスミレ類の世話(被さっている落葉を手で取り除く)をして、お日さまをたっぷり浴びられるようにした。

落葉の布団から顔を出したマルバスミレ(?)
あちこちから姿を現したスミレたち

早い年は3月初めに咲き始めるスミレ類だが、今年はまだ先が長そう。崖線上の「青空広場」では、例年ならオオイヌノフグリの青い小さな目玉が並ぶ頃だが、今年は目をこらしても見つからない。ご近所のウメの開花もずいぶん遅い。

「この冬は寒い」と多くの方が感じているだろうが、府中の観測記録を調べると、今年1月と2月の平均気温は3.7℃と4.2℃で、これは平年値(1991~2020年)の4.5℃と5.4℃よりもずいぶん低い。とくに2月は平年値より1.2℃寒く、1月の平年値さえも下回った。さらに記録的に暖かかった昨年2月の7.3℃と比べると、これはもう別世界の寒さだ。

長期的な温暖化の傾向は間違いないものの、このように短期的に極端な変動がしばしば見られるのも、近年の特徴だろうか。昨年はナラ枯れが各緑地で急激に感染拡大した。ナラ枯れ菌を運ぶカシナガキクイムシの越冬率は、厳冬期の気温の影響を受けるとの研究がある。この冬の寒さが、ナラ枯れ収束の一助になってくれると良いのだが。(大村)


若葉の森3・1会  日当たりのよい冬の雑木林

2月6日(日)晴れ時々曇り 参加者7名

●2020年12月のナラ枯れ大木の伐採から一年以上経過しました。第一緑地の中央斜面地の階段状の土留め付近はとても日当たりがよく、土は乾燥し、落ち葉もパリパリに乾いていました。

●第二緑地は、2021年12月の安全講習会にてアカメガシワなどの藪を大掛かりに伐採したそうで、住宅との境界付近がすっきりしていました。竹の柵が整備され、歩道が確保されました。

●緑地内の落ち葉は、階段の横木や木の根っこの付近に積もりすぎていると歩行が危険に なる場合もあるので、段差が見える程度に落ち葉をかきました。

●第二緑地にはオカメザサ、アズマネザサが広範囲に茂っています。キンラン、ギンランの生育確保および、春以降のササの繁殖を防ぐために、冬のこの時期にササ刈りを行い養分を根に蓄えさせないようにしました。全員総出で作業し、この寒さの中、汗をかきました。

●上:地上部分の葉が枯れたキンラン(春にたくさん芽が出てくるのを期待しています)、左下:落ち葉の下に霜柱、右下:切り株に大きなサルノコシカケ(内堀)


カニ山の会 落ち葉溜め用に太竹を伐採!

2月12日(土) 晴れ 参加者12名

今季は竹材を使って落ち葉だめを作ろうと計画。幸い農家の竹林整備を兼ねて伐り出した竹稈を譲って頂けることになったので2/3から有志で数回整備を始めた。今日は定例の活動として参加者全員で竹林整備に入った。

青竹、老齢竹、立枯れ竹の枝を棒や鉈で払い落して、それぞれ林内外に廃棄用と活用する物に整理し山積みした。間引きした太い青竹は、利用寸法3mと2mに切り分け竹竿として保管した。人数が多かったのでこれで林内整備も進み整備作業はほぼ片付いたと思う。

皆で竹を伐採し枝を落とす。
かなりすっきりした竹林
使用する竹を山積みにし、かさばる枝葉は整理。

午後は東樹林下段区域のササ刈りを実施。樹林東と東樹林一部に残置された伐採枝等の搬出もする予定だったが、午後の参加者が少なかった上に落ち葉掻き前にササを刈っておきたかったので、今日刈ったササも合わせて来月の 例会で搬出する。(S&K)

カニ山に戻って刈ったササは次回片づけることに。

入間・樹林の会

2月20日(日)参加者6名

夜半の大雨もあがって、全員で樹林地内を巡回。3月6日の野鳥観察会に向けて、通路整備やゴミ拾い、サネカズラ伐採や鳥が樹林地内に入りやすいように枯れたつるを取り除いたり、込み合った枝を切って見通しをよくした。ちょうど枝払いをしているところの後ろでカサコソ音がしたと思ったら、地面で餌探しをしていたシロハラを驚かせたのか飛び立っていった。エナガ・シジュウカラ・メジロ・コゲラなどの鳴き声もよく聞こえ、ツグミの姿も確認できた。花はサザンカ・ツバキ・スイセンが、実はアオキ。 (安部)

次回は3月19日(土)保全活動他、3月6日には子ども野鳥観察会を実施予定。

樹林地横で準備体操
下草刈り作業
シラカシ横にサルノコシカケ
ツバキの花をめだたせるように周りを伐採

2022年1月の雑木林

入間・樹林の会

1月16日(日)晴れ 参加者7人

始めにシンボルツリーのシラカシの前で2022年一年の「安全祈願」を行った後、植生調査を行いながら樹林地内のゴミ拾いを行った。根本さんの指導でアラカシとシラカシのプチ違いである「葉の形や鋸歯、葉脈の違い」を確認したので今後の同定に役立てたい。12月に行ったツバキの下枝伐採等で、マテバシイ広場が坂道側からも見通しよくなりシロハラなどが入りやすくなっていて、鳴き声がきかれた。花はサザンカ・ツバキが、実はガマズミ・センリョウ・マンリョウ・キミセンリョウ・アオキ。鳥はヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、シロハラ、アオゲラなど。(安部)

安全祈願
センリョウ
キミセンリョウ
タブ
プチ違いアラカシシラカシ

次回は2月20日(日)保全活動他、3月6日には子ども野鳥観察会を実施予定。


カニ山の会 新年の作業初日に安全祈願

1月8日(土) 晴れ 参加者 11名

新年初日の活動日は、例年通りお米・塩・水・お酒をフィールドに供え、作業道具を並べて山の神に安全祈願をした(仲間うちでは山開きと称しています)。

山の神にお供え
今年も安全に作業ができますように!

その後はナベを囲んで懇談の予定だったのだが数日前の大雪でキャンプ場がぬかるみのため中止とし、正午まで樹林東エリアの整備作業をすることに。

樹林東エリアは冬枯れでブッシュの状態や、常緑の密状態がよく分かる。 シデやコナラなどの残置樹種以外の実生木を積極的に刈り取った。(東民家側に枝を伸ばすアオキリ、センダンの成木。 密集度を増した常緑種のツバキなど)

融雪により地面がぬかるんでいて、一輪車による搬送は困難になり除伐した幹、枝及び、刈り取ったボサ、常緑樹は現場に仮置きし次回搬出廃棄することとした。(S&K)

パイオニアツリーであるセンダンの伐採
センダンの年輪は荒い
伐採した樹は廃棄用に切断
ナラ枯れのため実生のクヌギは刈られないよう目印を付ける。