2021年11月の雑木林

若葉3・1会 若葉の森 秋の落葉・枯草とドングリ

11月7日(日)晴れ参加者8名

●非常に日当たりが良くなった第一緑地の斜面地。階段状に設置した竹による土留めに青々と育っていたアメリカセンダングサが、すっかり枯れていました。緑の風景は、春までお預けです。

●六別坂の落ち葉かき。ケヤキ、イヌシデの落ち葉の他、シラカシのドングリが道路の滑り止めの溝にたくさん詰まっていたので、取り除きました。

●六別坂上入り口に、土の流出防止と歩行者の滑り止めのために階段を設置しています。木製の階段なので、定期的に修繕しています。

●枯れてしまったアメリカセンダングサの刈り取りをしました。アメリカセンダングサの種子はトゲがあり、一度服にくっついてしまうと離れにくいので、注意が必要だと実感しました。

●ナラ枯れ被害木のコナラの幹に、カシナガキクイムシの侵入を防ぐためにビニール袋を巻き付ける対応を行いました。ゴミ袋として使われている大きなビニール袋をハサミで切り広げて巻き付けたのですが、ラップよりも容易に巻き付けることができました。


カニ山の会 キャンプ場北エリアの整備は大仕事

11月13日(土)晴れ 参加者8名

今日はキャンプ場北エリアの、やり残した草(ササ)刈りと刈草等の搬出廃棄。及び保存草本エリアの杭打ちとロープ張りを短時間で片付けて、本拠の東樹林の整備に移行する予定で作業を開始した。

エリア西、通路際1m余を残し地際で刈払う。前回までに刈払った草、ササを搬出・廃棄する。草本の保存エリアの4隅に杭を打ちロープを張る。

フェンス北側の無管理状態ブッシュから越境するクズの蔓がフェンス際の樹に巻き上がり覆い被さって来ていた。これを取り払おうと始めたのが移動予定の11時頃だったが、ツルの巻き付いた枝や越境した樹を伐り蔓をはがす作業は大仕事になった。全員掛りでツルを引き下ろし、枝を伐り、解体し、廃棄場へ搬送した。午後2時すぎやっと片付け終わって終了する。

北側フェンス際 中間部すっきり
今日の作業で搬出した、刈草、剪定枝

はびこったクズやキウィなどの生命力に驚かされたが、皆で懸命に片づけ、一仕事終えた満足感があった。

本日作業したキャンプ場北エリアの北側、非管理区域から越境するササ、クズさらに成長した実生木が繁茂しフェンスを越境するようになって来ているので、フェンスより1m程度の刈払いを市に依頼するか、許可を得て会で実施したいと考えている。

なお11/28(日)はちょうふ市民会議主催の崖線ウォーク開催日で、カニ山の会もスタッフとして協力する。

次回12月11日は今年最後の作業。東樹林の落枝処理、常緑実生とササ刈りなどの予定。


若葉緑地の会 

11月14日(日) 晴れ 参加者3名

大坂をはじめ、緑地を囲む道路と緑地内の散策路の落葉掃きとゴミ清掃を行った。

朝晩の冷え込みとともに紅葉が鮮やかさを増したが、落葉も大量。

第3緑地入口付近から第2緑地を望む

11月28日、調布がいせんウォーク2021に協力して、第3緑地の用具倉庫前に「第2チェックポイント」を設置。

第2緑地のナラ枯れ罹患木(コナラ)の幹にはナラ枯れの解説パネルを貼り付け、約70名の参加者に見てもらった。ガイドウォークの講師にも説明に使っていただくよう、あらかじめお願いした。解説パネルは、11月6日の「りょくちフェス」(同実行委員会主催、ちょうふ環境市民会議ほか後援)のために作成したものを流用した。

当日は快晴で、第一緑地の崖線上からは真っ白な富士山がくっきりと見えた。

調布がいせんウォーク2021 第2チェックポイント 撮影:大屋順平
ナラ枯れの解説パネルを、罹患したコナラに取り付けた
第1緑地崖線上から 撮影:大屋順平

入間・樹林の会

11月21日(日)曇り 参加者8人

 全員でゴミ拾い、ナラ枯れ伐採木の決定、坂道清掃とがいせんウォークのための通路整備を行った。

 10月にナラ枯れのシラカシ7本に黄色のヒモを巻いたが、枯れた木に緑のヒモを巻いた。入間樹林地は、シラカシのみフラスがでていて最も大きな幹回りのシラカシから被害にあっている。半数の木は枝先の葉が枯れていないこともあり、悩ましい限りである。林内巡回では、民家横の下草刈りの状況を確認したが、20年来調査してきた8番枠の中まできれいに根こそぎ刈られていたのには残念としか言いようがない。

 花はサザンカ・ツバキ・ツワブキ・アジサイが、実はムラサキシキブ・ヤブミョウガの紫色と、赤いガマズミ・センリョウ・ナンテン・マンリョウ・ヤブコウジ・アオキ。クサギは実が落ちた後もガクの赤が目立っていた。他にマテバシイ・シラカシ・アラカシのドングリが落ち、カキが実っていた。

次回は12月19日(日)保全活動

ツワブキ
ナンテン
ムラサキシキブ
マンリョウ
実が落ちたクサギ

2021年10月の雑木林

若葉緑地の会

10月10日(日)曇り一時雨のち晴れ 参加者4名

10月初旬は最高気温が30℃に近い日が多く、平年より気温の高い日が続いた。この日の午前中は一時雨が降るなど、気温は低めで、大汗をかかずに作業ができる環境だった。

崖線上の第3緑地入口脇にある花壇は初期のメンバーが世話をした時期があったものの、会の活動対象にはしてこなかった。その花壇で、近隣住民の方が「花いっぱい運動」のグループを作って、季節の草花を育ててくださることになった。そこでこの日は、どんどん花が増えている花壇の背後の下草や灌木の枝を刈って、すっきりした緑地入口周りの景観にすることにした。

草刈りがほぼ終わる頃、にわか雨があり、しばらく作業を中断した。

緑地入口の花壇
花壇に続くエリアの草刈り。隣家のフェンスに絡まっているクズなども撤去。

10月下旬、崖線下の緑地入口近くでシラカシ2本の幹にナラ枯れ防除剤が、調布市によって試験的に塗布された。

緑と公園課の説明によると、この薬剤は臭いが強いので民家の近くで使うと苦情が来る恐れがある。そのため実際に樹林内で影響をテストしたとのこと。地際から高さ2mほどの幹にはかなり分厚く薬剤が塗布されていて、鈍い光沢を放っていたが、特に臭いは感じなかった。

なお、このシラカシ2本にはナラ枯れ感染の徴候はない。

第3緑地ではこの夏、崖線上でクヌギの老木2本でフラスの発生が確認された。それに近接する住宅敷地内ではコナラ1本が全枯れ状態となっている。公共緑地に接する民地内での感染木をどうするのか、これも課題だ。(大村)

ナラ枯れ防除剤が塗布されたシラカシ

若葉3・1会すっかり日当たりのよくなった若葉の森

10月3日(日)くもり 参加者5名

●2020年12月のシラカシ大木伐採後、第一緑地の斜面地は非常に日当たりが良くなりました。階段状に設置した竹による土留めの効果もあって草が育つようになり、今ではアメリカセンダングサが大きく育ち、黄色い花を咲かせています。

●六別坂の落ち葉かき。今月は、シラカシ、ケヤキ、イヌシデの葉の他に、シラカシの緑のドングリが溜まっていました。本格的に秋になる気配を感じます。

●斜面の一番下にある六別坂下の入り口に、泥が道路に流れ出ないように土留めの柵を設置しています。堆積した土を掘り起こして斜面の上部に運びますが、湿った泥を運ぶのは毎回かなりの力仕事なので、土留めの追加を検討中です。

●中央斜面の竹の土留めと木製の階段の補修を行いました。杭を打ち込み、階段として歩きやすいように土で段差を均します。

●こちらはナラ枯れの被害木の一つ。このコナラは完全に枯れて幹からキノコが生えてきていました。その他に、幹から若芽が出てきている被害木もあり、完全に枯れずに中身は生きていているものもあるようです。


カニ山の会 フィールドの今後を考える

10月9日(土) 晴れ 参加者9名

樹林東端エリアは、雨天や、ナラ枯れ対策により実作業が中断し、6―7月の作業で生じた伐木・剪定枝・刈草が未処分のまま野積み状態だった。このエリア年内最後の作業になるので、全員でこれをフゴで回収し、搬出、廃棄した。

キャンプ場北エリア、春以来草刈りにも入っておらず草が繁茂してしまっている。ここも年内最後の作業になるので、出来れば終わらせたいが半数以上のメンバーが午前中で上がるので、全員で一斉に草刈り作業をした。午後は残ったメンバーで、刈取り範囲の目途を付け草刈り作業後、刈草の回収・搬出・廃棄作業を行なった。中間廃棄場まで300mの運搬はきつい仕事なので行政とより良い方策を模索していきたい。

隣接地に設置する農業公園に植栽する樹に、ドングリの森で育てた樹を移植できないかと市から問い合わせが来ている。東南外側の大きく育った数本の樹を残置してエリアの樹林を維持し、内側の成長の遅れた樹を移植したらどうかとの意見が出たが素人では無理なのでプロに委託すべきと思う。

ドングリの森に続く東側では女性陣有志が花の咲く野草の苗を移植し育てている。苗木を移植後の事もあり、ゾーンニングについても話し合いの必要がある。

移植が予定されているドングリの森(細く密集している木々)
カニ山のふもとに植えた在来野草(ドングリの森横にも)

ナラ枯れを含む市の伐採案については公園課の詳しい説明を聞きたいが、カニ山の会としても来春のことも考慮しカシノナガキクイムシの成虫脱出を阻止する処置をしていきたい。(S&K)


入間・樹林の会

10月17日(日)雨 参加者7名

雨のためナラ枯れの確認とテープ巻きと植生調査のみ行い、保全活動は行なかった。今年の雑木林塾講座生1人が参加し7人だった。ナラ枯れは、9月は3本確認していたが、7本に増えていたが、雨のためビニールを巻くこともできず、テープでマーキングのみ行った。雑木林塾生からは、定期的な観察が面白いとの感想があった。花はヤブタバコ、ミズヒキ、実はヤブミョウガ・アオキ・ガマズミ・センリョウ・ヤブラン・ナキリスゲ・チジミザサ・ヒナタイノコズチを確認した。

根本さんから、クズの処理は5月か9月に、アズマネザサは8月がよいとの提案があった。(安部)

次回は11月21日(日)保全活動

ガマズミの実

2021年9月の雑木林

入間・樹林の会

9月18日(土) 雨

 大雨のため保全活動は中止した。5人で降雨時の坂道の雨水の流れの様子をみた。駐車場横の道路のレンチからは雨水があふれて坂を流れ、樹林地側のレンチへ流入していた。坂を勢いよくながれて竹の水止めの効果はあるが、一部水止めを越えて樹林地へ流入していた。

下草刈りの要望があった民家横の下草の生え具合を確認し、大雨の為作業は9月はできないこと、10月も植生調査の為できないので市へ報告することにした。ナラ枯れについては先月確認した以外に竹林内のシラカシ1本を確認した。

竹林にはクズがはびこっていたので伐採が必要である。雨の中でシラカシの幹を登るミスジマイマイが何匹も見られた。(安部)

次回は10月17日(日)植生調査と保全活動

樹林地内に入る雨水
民家横の下草の状況確認
倒木のキノコ(名前不明)
ナラ枯れフラス
シラカシに集まるミスジマイマイ
クサギ実

若葉緑地の会 第3緑地にも「ナラ枯れ」が拡大

9月12日(日) 曇り 参加者4名

9月上旬は20℃前後の涼しい日が続いて驚いたが、中旬になって暑さが戻った。それでもこの日の最高気温25.8℃。ただし湿度は高く、蚊の攻撃は猛烈。この夏は7月と8月の月間雨量(府中)が平年の約2倍と、雨が多かった。そのおかげか、第一緑地では裸地化していた崖線斜面にアメリカセンダグサなどが茂った。第3緑地でも活動を休んだ8月のうちに、緑が一段と濃密になった。

作業は2か月ぶりなので、まず周辺の道路の落葉掃きから。続いて、早春にタチツボスミレの群落が生育する一画の下草刈り。歳のせいもあろうが、久しぶりの屈んだ姿勢の作業はきつく、汗も噴き出る。

昨年、「ナラ枯れ」感染の徴候がシラカシ1本で見られただけだった第3緑地。しかし、ついに複数のクヌギの感染が見つかった。比較的若いクヌギが全枯れ状態で、二又の大径木にはフラス(カシナガキクイムシが侵入したことを示す木の粉)が発生している。フェンスを隔てた隣接住宅の庭のクヌギ1本も枯れている。

9月12日の活動日には花茎が見えただけだったヒガンバナが、21日には見事に開花していた。(大村)


若葉3・1会 ついに地面に草が茂り、緑の森に!

9月5日(日)くもり参加者9名

●活動が休みだった7月・8月の間に、若葉の森の様子はすっかり変わっていました。これまでずっと土が乾燥して植物が育たず常に裸地となっていた第一緑地の地面に、さまざまな草が生い茂り、まさに「緑の森」となっていました!

●第一緑地の中央裸地に階段状に設置した竹による土留めに、アメリカセンダングサをはじめとする草が高さ1mほどに大きく育っています。土留めを設置した効果を実感しました。ただ、6月の活動時に見られたケヤキやコナラの実生は育たなかったようです。

●樹林「再生」の第一歩として、この6月に第一緑地の斜面地に植樹したマユミ、ムラサキシキブ、ガマズミは、この夏の暑さの中でもしっかりと根付いていました。樹木の生長は、草に比べると本当にゆっくりですね。焦らずに見守ります。

●緑地内で剪定した丸太や枝を使ってコンポスト柵にしていますが、夏休みの親子がカブトムシ等を捕りに来て丸太をひっくり返していったのかな(?)、柵が跡形もなくなっていました。丸太や枝の再設置と、柵を竹ひごで囲う補修を行いました。

●第一緑地・第二緑地とも7月~8月の間に昨年よりも速いペースでナラ枯れの被害が進んでいました。非常に危機感が高まります。効果があるかどうか確証はないのですが、若葉の森でも、カシノナガキクイムシの開けた穴に爪楊枝を打ち込む対策を行いました。(内堀)


カニ山の会 今シーズン最後か、東樹林東の草刈り

9月11日(土) 参加者10名 晴れ

 8月の例会が雨で作業出来ず、またナラ枯れ調査の緊急活動が入ったので、保全作業は7月以来で、担当3エリアはどこも夏草やササがのび放題。今日は、東樹林東の苗圃跡のボサ刈りを実施した。2名はフゴ袋、一輪車で搬送、残り全員で草刈り。民家との境界壁際から刈り始め林床の下草も7割かた刈払われ、見違えるほどすっきりした。

 午後も作業をしたが前回の作業で発生し片付け切れなかった伐採木、剪定枝、摘まれたままの刈草の搬出は時間切れとなってしまった。

皆で草刈り
民家脇も丁寧に

 林床には実をつけ始めたヤブランの他、ミツバチが好む在来野草を植えた場所ではキンミズヒキ、オトコエシ、オトギリソウなどが咲いていた。(S&K)

ヤブラン
キンミズヒキ
オトコエシ
オトギリソウ

9月15日(月)晴れ 臨時活動日 参加者3名

 カシノナガキクイムシの生態、習性に基づくナラ枯れ防止対策について話し合った後、穿孔の探し方、爪楊枝を刺しこむ要領を練習した後、作業を始めた。

 今回より特に逆穿孔を塞ぎ直す爪楊枝打ちを加える事にし、まずは逆穿孔を探し出す。打込んだ楊枝がグラグラで簡単に抜けるのは殆ど楊枝の芯を喰われている。こんな場合、孔口は楊枝にくっつくような近く(あるいは同一)にあり、楊枝を避けて穿孔する場合は2mmほど離れたところにある。まずこれら逆穿孔を探し爪楊枝を再び打込み逆穿孔の処置は終わり。仕上げに楊枝を樹皮に近いところで切って短く揃えてその数を記録。

 次いで、逆穿孔以外の新たにフラスを出している穿孔を見つけ、楊枝を打込みこれも楊枝は短く切って揃え計数。(新しい作業と旧作業の数を分けて記録する為、計数した後は必ず楊枝の頭を切り揃える・・・作業原則)

 まだサンプルは少ないが、穿入虫の4割強(実際には5割を超えているかも知れない)の強者が密栓に対して逆穿孔を行ったようだ。半数は効き目があったとみて、再び密栓を予定している。カシナガとの根競べである。

 新たに罹患の見つかった#860は、この一週間に50の穿入を受けている。今月いっぱいは彼等の活動期と言われているので、まだ作業の必要がありそうだ。

 罹患枯死木が伐採されるなら、代替わりの樹を育てて植樹したらどうか、との提案があった。近いうち市内雑木林の保全団体での連絡会が行われる。ただ伐採するのではなく町田の様に市がナラ枯れ防除の市民運動の推進をするなど、カシナガの拡大を防除する積極的な方策を検討するよう要望したい。(瀬本)