2020年12月の雑木林

若葉3・1会  第一緑地 シラカシの大木の伐採

12月6日(日)晴れ 参加者7名

 若葉の森では、土留めの補修、六別坂の落ち葉かきなどの通常の作業の他、12月8日に行われる「第一緑地の大木の伐採」の内容を確認しました。わたしたちは、この森を象徴するようなシラカシの大木たちの伐採前の最後の様子を目に焼き付けながら、「森の再生計画」の意見交換などを行いました。

 住宅に隣接するシラカシの伐採が済むと、スペースも広くなり日照などの環境も変わるでしょう。近隣住宅と若葉の森の共存を目指し、この緩衝地帯にどのような植栽の若木を育て、どのような「新しい森」を作っていくのかを具体的に考えていきます。

若葉の森

●この若葉の森は国分寺崖線上に位置するため、緑地のほとんどが斜面となっています。雨が降るたびに斜面を土が流れ落ち、坂下に位置する隣接住宅との境に泥が溜まります。これらの泥を除去して斜面上部に戻す作業は、なかなかの力仕事です。

隣接住宅の泥の堆積の除去

●道路への流土を防ぐために、六別坂下入り口の泥の堆積の除去作業と、土留めの補修を行いました。

六別坂下入り口

●六別坂落ち葉掃き。イヌシデやケヤキの落ち葉の他、シラカシのどんぐりなどがたくさんありました。

六別坂の落ち葉かき

●2020年12月8日に、第1緑地のシラカシ老大木7本(いずれも樹高20m以上、他に中高木1本)の伐採が行われました(写真 左:伐採の周知文/右:業者による作業の様子)。これらの大木は、近年のゲリラ豪雨、強風、台風等による倒木や、隣接住宅への影響が懸念されていました。

伐採

●この写真(左:伐採前/右:伐採後)のように、隣接住宅地との間にかなり大きなスペースができました。シラカシの大木たちがなくなり正直寂しいですが、今後は「森の再生計画」の具体化が課題となります。

伐採前・後

カニ山の会 安全講習会に参加

12月12日(土)

 12月の定例活動日は市内の雑木林ボランティア向けの安全講習会と重なり、カニ山の会のメンバーは他の会と合同で講習会に参加しました。

 午前中は佐須ふれあいの家で座学、午後はカニ山でフィールドワーク。鋸、鎌などの道具の使い方、手入れの仕方を改めて学びました。

「密閉」空間ではないものの念のためマスクをつけて作業

安全の基本に立ち返りヘルメットも着用

 この日は毎年1月の活動日に行う安全祈願の山開きと新年会(カニ山キャンプ場での食事)について相談しました。新年会は見送りですが、山開きの儀式は予定通り。1年の初めに欠かせないイベントです。 (安田)


若葉緑地の会 鮮やかな紅葉とともに

12月13日(日)晴れ 参加者7名

 この日の最低気温は3.7℃(府中)。ひと月前の活動では必須だった蚊取り線香かがようやく不要に。

 11月末から最低気温が5℃以下の寒い朝が続いたためか、紅葉がひときわ鮮やか。それにしても、東京ではいつから12月中旬が紅葉の盛りになったのだろうか。都心の街路樹のイチョウが年末になっても緑なのに気づいたのは、もう30年以上前だったと思う。

――緑地入口付近の落葉掃き
1年納めの活動なので、周辺道路の清掃範囲を大幅に広げて念入りに行った。

――奥に第2緑地のナラ枯れ被害木
道路を掃きながら隣りの第2緑地を見ると、奥にナラ枯れに感染した大木が見える。8月から葉が赤黒く枯死したが、落葉の仕組みも壊れたのだろうか、まだ枯葉が枝にかなり残っているのが、かえって痛々しい。

 ――マスクをはずして
 周辺道路の掃除の後は、緑地内散策路の土留めの補修。
5月25日の緊急事態宣言解除を受けて、6月から会としての活動を再開したものの、マスクを着けての作業が続いた。12月になって、またしても感染拡大の勢いが増しているが、来年は「マスク不要」の日々が来るようにと、マスクをはずしての記念撮影で1年を締めくくった。(大村)


入間・樹林の会

12月20日(日)晴れ 参加者9名

 三角地の手前のアジサイの伐採と周辺の下草刈り、坂道清掃等を行った。太いアズマネザサが背丈近くまで伸びていたり、サネカズラのツルがからまったりでヤブ化していたので、作業後はすっきり、道路からの見通しもよくなりすっきりして達成感があった。花はスイセン、ツワブキ、サザンカ、実はヤブコウジ、マンリョウ、センリョウ・キミセンリョウ、ナンテンなどのお正月ものが揃っていた。他にムラサキシキブ、ヤツデ、トウネズミモチ。5年間活動したメンバーが12月に岡山に引っ越すことになった樹林地内のビワの葉やクサギの実で染めたスカーフをみせてくれた。今後は、染色などもできるとよいが。(安部)

雑木林広場でお出迎えのスイセンの花

ヤブコウジの実がいくつもみつかった、

センリョウ実

カラスウリがひっそりと

すっきりした三角地、道路が見通せる。

樹林地内の植物で染めたスカーフ 左ビワの葉、右クサギの実

2020年11月の雑木林

入間・樹林の会

11月15日(日)晴れ

11人の参加者で二手に別れて、シャガの広場からの三角地手前のヤブミョウガ・アズマネザサ刈りとツバキの森のサネカズラ伐採を行った。人手が多いと作業は進み、「達成感があった、やりがいがあった」の感想も。花はヤブタバコ、コセンダングサ、ツワブキと黄色の花が、実りの秋らしく、ガマズミ、ムラサキシキブ、クサギ、ヤブミョウガ、ヤブラン、ナキリスゲ、ハエドクソウ、チヂミザサ、ヒナタイノコズチ、ヨウシュヤマゴボウ、マンリョウ、センリョウ、ヤブコウジ、アオキなど。(安部)

ガマズミ実
ムラサキシキブ実
ツワブキ花
ヤブコウジ実
三角地横作業

若葉3・1会 ナラ被害木の経過観察・木製椅子づくり等

11月1日(日)晴れ 参加者7名

先月に引き続き、ナラ枯れ被害調査報告および被害木の経過観察を実施。そのほか、木製椅子づくり、中央通路土留め補修、粗朶柵取壊し、コンポスト柵の補修など、比較的細かい作業を中心に実施した。

●ナラ枯れ被害調査について説明。第二緑地はクヌギ・コナラを中心に被害が広がっているが、第一緑地では新たにシラカシに被害が確認された。

ナラ枯れ説明中

●現在被害が確認されている木々において、冬の間に何が起こるか経過観察が必要である。落葉すると、どの木が被害木か見分けがつかなくなるので、今のうちにしっかり目印をつける。

ナラ枯れ

●六別坂落ち葉掃き。落ち葉のピークは来月ごろか。

六別坂落ち葉かき

●第一緑地に設置する、木製椅子づくり。近隣住民の憩いの場となれば…と心を込めて作製中。

木製椅子づくり

●若葉の森で観察した花と虫:カブトムシ幼虫・多量のふん、ヒヨドリジョウゴの実、若葉の森で育てたシイタケ(10月下旬に食べ頃に。大きくて肉厚!)  (内堀)

生き物・植物

カニ山の会 草刈りがはかどる

11月14日(土) 晴れ 参加7人

10月は雨で定例活動が流れ、2か月ぶりの活動。

9月から気になっていた、3方向を住宅地に囲まれた「東樹林・東エリア」の雑草もこの後すっかりキレイになりました。(3方のうち1面だけではありますが・・・)

「東樹林・東エリア」住宅地境界付近 草刈り前

午後は雑木林ボランティア講座の作業実習を受け入れました。受講生の方々とともにカニ山の会メンバーも黙々と作業に励んだところ、こちらもすっかり見通しがよくなりました。

ボランティア講座参加者 + カニ山の会メンバー コラボの成果

午前、午後とも人手を分散させず一か所に全員が集中して作業したことで、成果がはっきり分かる有益な一日でした。やはり「人数」って大事です。

作業日11/14に見た銀杏

毎年この時期に見上げるこの銀杏の木は季節の移り変わりを感じるバロメーターですが、今年はまだ青い葉が目立ちました。他の木々の葉もまだ青々としているものが多いのでナラ枯れの茶色い葉だけが目立ちます。(安田)


若葉緑地の会 スミレ群生地の笹刈と遊歩道補修

11月8日(日) 曇り 参加6名

正午の気温は22℃(府中)で、動くと汗ばむ陽気。依然として蚊取り線香を腰につけての作業となる。

早春にタチツボスミレが群生する「青空広場」の一画で笹刈り。季節はこれからようやく秋本番だが、緑地では春を迎える準備が始まった。

笹刈り

緑地内遊歩道の階段横木で風化が進んだものを、間伐材を利用して取り換えた。

 遊歩道階段の補修

11月29日の「調布がいせんウォーク2020」に参加。第3緑地内にチェックポイントを設けた。「若葉の森」の特徴と二つのボランティア団体による保全活動を説明したリーフレットを、80人ほどの参加者に配布し、ナラ枯れの発生や隣接住宅地との共存の難しさなど、課題についても話した。(大村)

がいせんウォーク当日
リーフレット

2020年10月の雑木林

若葉緑地の会 粗朶の山を移動

10月11日(日) 曇り 参加5名

幸いなことに、当会の活動場所の若葉町3丁目第3緑地ではナラ枯れの感染拡大は見られない。

緑地に隣接する住宅の方から「近くに積んである粗朶(そだ 枯損木の枝葉)に万一放火されると危険なので、除去を」との要望があった。住宅から十分離れたスギ木立のなかに移動して粗朶柵を作ったが、前日までの雨を含んだ粗朶は重く、長めの休憩をはさんで2時間余りの作業となった。

住宅近くに積んでいた枯損木の枝葉を除去
新しい粗朶柵を作る

第3緑地上段の「青空広場」に、松茸によく似たキノコが出現。一同色めき立って、近所の「キノコ博士」のH君(小学生時代は保全活動に参加)に来てもらった。この緑地に松はないので、松茸はありえない。マツタケモドキという種名も出たが、その場では同定に至らず。

マツタケモドキ

怪獣を思わせるこれ、ご存じですか。私は初めて見ました。緑地近くに植木畑がある造園業の方から頂戴した、タイザンボク(泰山木)の果実。(大村)

タイザンボクの果実

若葉3・1会 ナラ被害木の経過観察・近隣地境の整理等

10 月4 日(日)曇り 参加者8 名

先月に引き続き、調布市より伐採要請のあった樹木の状況確認およびナラ被害木の経過観察を実施。そのほか、遊歩道の柵の補修、北隣地側の樹木の伐採の作業を実施した。

・調布市より伐採の要請のあった樹木に関して、10 月中に住宅に隣接する4 本の伐採が実行されること、近隣小・中学校や近隣住民への周知はポスター掲示などで実施されることなどの情報共有あり。市と近隣住民との対話の場があってもよいのではないかという意見も出た。

集合写真

・キンラン、ギンラン、サガミランの生える場所を、竹ひごによる柵で囲う作業を実施。通行人による踏圧を防ぐため、柵で囲う面積を広げた。

竹ひごの柵

・北隣地の境界側に、アカメガシワ等の樹木がこの1 か月の間にかなり生い茂ったため、大規模に伐採を実施。伐採樹木の粗朶柵への移動も、意外に重労働となった。

伐採

・被害のあったコナラの根元に「ナラ枯れ被害経過観察木」の札を立て、通りがかった人にも状況を理解してもらえるようにしている。きな粉状のくずが発生しているコナラを先月よりも多く発見した。

ナラ枯れ

・若葉の森で観察した花と虫:テントウムシ、カタツムリ、サガミラン、ヒヨドリバナ、ヒヨドリジョウゴの花・実、ヤブミョウガのみなど(内堀)


カニ山の会 10月は活動実績なし

定例活動日の 10/10、代替日とした10/17も雨のため中止となり、貴重な月に1日の活動が10月はゼロとなりました。「週末に雨」というサイクルがしばらく続いていたようで、翌週の 10/24-25 に8月以来の「土日連続晴れ」が戻りました。

10月は「調布こどもエコクラブ」「調布市環境モニター」の活動の場として、参加者の方がカニ山を訪れ、会のメンバーがナラ枯れについて説明する機会もありました。

「東樹林・東エリア」住宅地境界付近

9月の活動日に気になりつつ10月に先送りした、3方向を住宅地に囲まれた「東樹林・東エリア」の雑草の状況が気になり見に行ってきました。

先月と変わらず、むしろ心なしか雑草の勢いが衰えて少し見通しが良くなっているようにも見えます。

雑草との戦いはしばし休戦。じっくり森づくりに取り組める冬がやってきます。

(安田)


入間・樹林の会

10月18日(日)晴れ時々曇り 参加者13名

 2人の看護学生のボランティア体験と1丁目の住人、ボランティア講座からトライアル参加の4人が加わり賑やかな活動となった。根本さんを講師として秋の4か所方形枠調査と2か所の植生調査を行い、シャガの広場に53種、雑木林広場に42種を確認した。プチ違いは、①アカメガシワとイイギリ、②ジャノヒゲとナキリスゲ。

   学生には方形枠調査と坂道清掃とのこぎりを使ってフジ蔓の伐採体験をしてもらった。参加者が増え、たとえ1回のみでも若い人たちの参加は元気をもらえるものだとの全員の感想だった。花はトネアザミ、チジミザサ、ツユクサ、ヤブタバコ、クサギ、ミズヒキ、ヤブミョウガ。実はガマズミ、ヤブラン、ナキリスゲ、ヤブミョウガ、ムラサキシキブ、ハエドクソウ、チヂミザサ、ヒナタイノコズチ、ヨウシュヤマゴボウ、マンリョウ、アオキ、クサギなど。(安部)

ボランティア体験学生1
ボランティア体験学生2
ガマズミの実
ナキリスゲ
ヤブランの実
ジョロウグモ