2023年10月の雑木林

カニ山の会 雑木林ボランティア講座生と

10月14日(土)晴れ 参加者8名+講座生

今日は午後からボランティア講座の実技講習がカニ山で実施される。午後は会としてその手伝いがあるのでメインの作業は午前中になる。 会員の4名が講座スタッフのため作業参加者が少ないが、暑さも過ぎ通常の気温に戻ったので作業時間を10時~2時半に戻し実施することにした。

今日の作業目標は、 ① キャンプ場北エリアの草刈り ② ドングリ苗畑&野草保全エリアの破損した囲い改修。

まずはキャンプ場北のフェンス際から 南に向かって刈り進む。 ドングリ苗畑を囲うロープ囲いは10年前苗を植えた時に生木の杭を打ち込んでロープを張ったもので時折補修したものの既にズタズタに壊れている。

人手を割きたくないが今日しか作業機会が無いので男性2人に改修作業を任せ、残りのメンバー全員で草刈り作業を行った。

杭囲いは草むらの中
フェンス際がスッキリ

囲い杭も新しく午後は3名が早退。実技講習手伝いは講師より草刈り時の危険行為注意要員の要請があったので2名が安全確認の応援にまわり、残り3名はやり残しを極力減らすため、引続き南に刈り進めた。

南側から講座生が刈り進んできた講座生にはキャンプ場北エリアの南(カマド)側からイネ科の長葉系の草を刈り進んでもらい北と南から草刈りに専念したが、結局、中間地点の草が残ってしまった。
2時半終了。(S&K)


入間・樹林の会

2023年10月15日(日) 大雨 気温17℃ 参加者:根本講師他、3人

大雨の中、植生調査を4人で行った。雨脚も強く、照度計も濡れて作動しなくなった。

林内は、実のものが多く、カラスノゴマ、ヤブラン、マンリョウ、ヤブミョウガ、ナキリスゲ、ムラサキシキブが、花は少なく、トネアザミ、ミズヒキ、ヤブタバコ、ナキリスゲが咲いていた。坂道沿いにある1m四方の方形枠の7番枠が壊れていたので、坂側から覗いて調査した。キチジョウソウが見当たらずコナラとアズマネザサの2種、植被度は45%、2番枠は65%の植被度、マンリョウを含む12種、6番枠は50%、6種でシロダモ、マンリョウ、ムクノキを含む6種、8番枠は90%13種で、アズマネザサが一番多く前回と同じ種数だった。8月に見られたヤマノイモなどはみられなかった。植生調査では、シャガの広場でケチヂミザサ・アズマネザサ・トキワツユクサが一番多くヤブミョウガ、ムクノキが続き、全体で42種だった。ツバキの森は、シラカシの大木を伐倒して2年、陽があたってアカメガシワが勢力を増していた。次にクサギ、ムクノキ、エノキ、ケヤキ、ケチジミザサを含む26種を確認、雑木林広場は、一番繁茂しているアズマネザサ、ケチヂミザサ、ムクノキ、シロダモ、サネカズラ、ヤブラン、ドクダミ、イヌワラビ、ゴヨウアケビなど35種を確認した。

 プチ違いは、イイギリとアカメガシワ、キヅタとツタを観察した。(報告:安部)

1カラスノゴマの実

2ヤブミョウガ実

3ヤブラン実

4ナキリスゲ実

5ムラサキシキブの実

6トネアザミ花

7ヤブタバコ花

8植生調査風景

9プチ違い


若葉3・1会 隣地境界付近の樹木の伐採について

10月1日(日)曇り 参加者9名

今日の作業に参加してくださった調布市職員の方から、若葉の森に隣接する宅地造成地の境界付近の樹木伐採計画について、内容の説明を受けました。今後、境界から約5m以内にある宅地側へ越境および越境の恐れある木や枝は、伐採または強剪定される見込みとのことでした。将来的に倒木の可能性のある大木(多くがナラ枯れ被害木)は、伐採の対象となります。

樹木が宅地側に倒れて住民に迷惑をおかけすることや、倒木除去作業等に膨大な税金が使われることを防ぐためにも、伐採は必要な措置なのだと思います。

しかしながら、もともと存在していた緑地側の樹木が、後から建設される宅地の影響を受けて多数伐採されてしまうのは、長年、緑地の保全活動をしてきたわたしたちや、緑地に慣れ親しんできた地域住民にとっては、非常に残念なことです。今後も、様々な関係者の皆さんに、緑地保全の必要性を理解していただくための働きかけが重要だと思いました。

六別坂の落ち葉かき。自治会でも六別坂の掃除をしているそうで、落ち葉の量はそれほど多くありませんでした。ドングリが落ちてくるのは来月ごろでしょうか?

第二緑地内に生い茂る竹や雑木の枝を剪定し、小道を歩きやすいように整えました。調布市職員の方々にも作業に参加していただきました。

今日も第二緑地にて、産卵しに飛んできたアオスジアゲハを目撃しました!タブノキ、ヤブニッケイなどの若木の柔らかい葉に、アオスジアゲハのサナギが育っています。虫食いにあっている葉の裏側にもサナギがついていました。右下は、アオスジアゲハの産卵記録メモ。若葉の森が「蝶の楽園」になればいいですね。(内堀)

2023年9月の雑木林

カニ山の会 刈草・枝の廃棄場作成

9月10日(日)(代替作業日)晴れ 参加者7名

 昨日の9/9は定例活動日だったのですが、台風13号が走り抜けた後も小雨が止まず作業は中止となりました。 急遽日程を調整し、無理は承知で本日代替の活動日とし決行することになりました。

 今日の作業目標は、東樹林下段に刈草溜めを作り、刈払ったササや剪定枝を囲い内にまとめる事。 男手が少なく、時間内に片付くか難しいところでしたがとにかく遂行。

 製材を使わず、自然木で囲いを作るには材料が足りないので、今回はカニ山北の伐採地所有者の承諾を得た上で、柱杭用としての太枝と、囲い材として竹稈、それぞれ10数本を譲って頂きました。

 柱杭は材料取りと尖端加工については有難いことにリーダーが事前に準備。 人数が少ないので効率的に作業を進めるため

①A組 刈草溜めの柱杭位置決め B組 柱杭を運び込む。
②A組 柱杭を叩き込む B組 竹の伐り出し・寸法取り・枝葉片付け

③ 全員で竹稈を運び込み… 曲がったり葉が枯れた物を選別伐採
④ 竹割り… 竹割器が間に合わなかったので、枝を組んだお手製竹割器を使用

⑤ 四つ割及び二つ割にした竹を囲いに編み込む。

の予定で進め、11時半頃囲いを完成。

 休憩後散らばっている剪定枝葉、刈払ったササなどを回収し溜め内に積み込みました。 ササの量も多く、剪定枝を全部収容することは出来ませんでしたが、全員の頑張りで先ずは一段落。 今日の作業はここで終了。

 戻る道すがら樹林東エリア(北東面の民家隣接側)の草木の蔓延した状況を見ながら「一定区域を業者に委託する件について」の具体的な中身は行政と打ち合わせて行くことを確認しました。

作業会員数が少ないため、民家に隣接する区域も毎月草刈りをすることは困難です。(S&K)


入間・樹林の会

9月16日(日) 曇り 気温31.7℃
参加者:講師小島さん 他12人

9月16日は、入間・樹林の会の定例活動日であったが、雑木林連絡会(市内樹林地保全団体と市との協議の場)主催で安全講習会を入間町1丁目樹林地をフィールドにして開催した。

参加したのは、市内の樹林地保全団体4団体から12人、市職員2人と講師であった。午前は座学で、「樹林活動に必要な安全管理について」をテーマになぜ安全管理が大切か?-「ボランティア活動を継続するには事故なく安全に活動すること」からとの話から始まった。「なぜ、安全が大切か」と一人ひとりが経験したヒヤリハットを順番にのべあった。

野外活動での危険なことは①動・植物、②気象・地形、③道具、④人(技術、経験・知識、体力、危険予測能力、安全管理体制、準備・反省、気構え)であること、次に服装・装備について、事故発生時の対応、さらには熱中症やその他の緊急事態、蜂やウルシ等についても説明があった。毎年の安全講習会で話される内容だが、あらためて確認できてよかった。

午後からは、二股に分かれて枯れたシラカシの伐倒の実習を行った。道具の準備で樹林地での実際に滑車を用いての作業であった。スリングを用いて誘導ロープをはって倒れる方向を確認したり、滑車を用いて牽引ロープをはったり、順番に伐倒木にのこぎりで受け口、追い口の切り込みをいれの作業を行い、倒木まで行い、枝を払って丸太にして作業を終了した。蒸し暑い日だったので30分ごとに水分補給も行い熱中症対策も行ったいながらの作業だった。

アンケートからは、「大変役に立った。1本の枯れ木を切るのにもあんなに手間ひま・人数がいるのだということを理解した。また、斜度の行程や季節、ムシ(特にスズメバチ)油断ができないな、と自覚した。」「基本に立ち返ることは実の安全につながるなと毎回思い知らされる。基本に忠実な講師の技術レベルに脱帽」「伐倒の仕方を改めて学べたのがよかった。レベルUP講座は必要」「1年に一度、原則にたちかえる良い機会である」「講師の「事故が起きた起こした後本人の負担も大きいいが、代表者の心労・時間もある。また、会の存続にも影響を及ぼしかねない」との話は身に沁みた。今後一層注意をしなければと思った」「日頃の活動であまり気にしていなかったことも、事故につながらないよう気をつけようと思った」などとの感想がよせられ、毎年の開催意義が確認された。(報告:安部)

1午前の座学

2講師:小島さん

3伐倒木を選定しシラカシにする

4スリングを巻く

5スリングで引っ張る

6誘導ロープを張る

7滑車でけん引ロープをはる

8伐倒木に受け口をのこぎりで入れる

9伐倒


若葉3・1会 若葉の森第2緑地が蝶の楽園に!

9月3日(日)晴れのち曇り 参加者8名

若葉の森の中を皆で移動していると、突然、第2緑地に出現した「アオスジアゲハ」が樹木の葉っぱに産卵を繰り返すという、驚異の生態を目の当たりに見ることができました。

クスノキ、タブノキの若木に蝶が産卵にやって来て、どこに生み付けようかと木の周りを飛び交い、葉っぱに産卵するのを目撃しました。確認すると卵(9個)と蛹になる前の終齢幼虫がいました。

活動後にタブノキに 2 枚のネットをかけ守る事にしました。これから羽化までの観察が楽しみです。これからも多くの蝶が集まってきて欲しいものです。

第一緑地中央通路の土留めの補修を行いました。倒木を使用して新たに作った横木に木の杭を打ち込み、更にかすがい釘を打ち込み固定しました。作業中の怪我を防ぐために、道具を使う際は、腰高にならず腰を落とし、両膝または片膝をつくように意識しています。


若葉緑地の会 終わりそうにない夏

9月10日(日) 晴れ 参加者3名

 府中の最高気温が30℃を切る日が7日から3日間続いた。しかし、この日は再び32℃近くに。「夏休み」明けの活動再開の日なのだが、何よりも熱中症対策を優先せざるをえない状況。もともと「少数精鋭」の当会だが、ここのところ休みがちの一番のベテランから「体調がいまひとつで10月までお休み」との連絡あり。今月も最少人数3名での活動再開となる。そんな次第で、作業も外周道路の清掃、崖線上入口周辺の下草刈りなど、最小限とした。

 第2緑地でみつかったアオスジアゲハ幼虫の保護のために緑地に来ていた、3・1会の衛藤さんに現場を案内してもらった。透明感のある薄緑色の幼虫はとても美しく、心惹かれて、時間の経つのも忘れるほど。実はそのあと、第3緑地のビワの葉裏にアメリカシロヒトリの幼虫が密集しているのを発見。こちらは人体の直接的被害はないものの、果樹などの食害はあり、何より外見が典型的な毛虫なので「不快」害虫のレッテルが貼られている。このときも「即駆除」となったが、アオスジアゲハへの対処とのあまりの違いは、後味のよいものではない。

ソメイヨシノの切り株の萌芽。春よりも勢いがなくなった。

この切株では勢いの良い萌芽2本だけを残して、様子をみることにした。

 昨年12月に伐採したソメイヨシノの古木4本の切り株では春以来、旺盛な萌芽が見られ、高さ1m以上ほどになった。ところがこの夏の少雨のためか、萌芽の勢いが衰え、傾いているものが多くなった。そこで、直立して勢いの良い萌芽2本だけを選択的に残す株をもうけて、経過を見ることにした。萌芽更新の仕方について知恵が欲しい。

ヒガンバナとヤブラン

 9月27日、調布市緑と公園課の職員と共に緑地を点検する「ウォークスルー」を行った。9月も下旬というのに、夏が一向に終わりそうにない暑い日だったが、咲き残りのヒガンバナが見られた。ヒガンバナの名所・埼玉県日高市の巾着田では猛暑の影響で開花が遅れたとのことだが、当地のヒガンバナは律儀で、例年通りお彼岸に咲いた。ただし、白花の株は今年も姿を見せなかった。

 ふと見上げると、林冠の隙間に秋の雲が。それにしても、この夏の間に高木の枝先が素晴らしく伸びて、空を隠している。この場所を「青空広場」と呼んできたのだが、その名にふさわしくない状態(林床への日射不足)が起こりつつあるのかも。(大村)

2023年8月の雑木林

入間・樹林の会

8月20日(日)晴れ 参加者 中学生ボランティア3人を含む13人

 毎年恒例の市民活動ボランティアセンターからの紹介で、今年も3人の中学生と保護者1人を受け入れた。7月の植生調査が延期になり6月に実施したので、希望によって雑木林広場のアズマネザサ刈り班2人と方形枠・植生調査班1人の2手に分かれた。最後に雑木林広場の植生調査を全員で行った。

 猛暑の中だったが、水分補給を30分毎に摂取し熱中症予防に気をつけた。さすがに中学生、物覚えが早くて、草刈りの鎌の使い方、剪定ばさみの使い方などを覚えて戦力となってくれた。照度計や硬度計の使いかた、被度群度の数値についてもすぐに覚えてくれて調査が進んだ。

 プチ違いで、ヤブミョウガとミョウガの違いを根本講師から聞いていたが、植物の観察の仕方で、葉の付き方、葉の光沢の違いやざらつき感などの違いがわかると関心もでてくるのではないか、と思う。

 キツネノカミソリやヤブミョウガの花も咲いていてほっとしたのではないだろうか。樹林地を知ってもらい、汗を流したが草刈りの達成感を味わってもらえたと思う。また、参加したいという中学生もいたので多いに期待し、若い力が緑の保全に関心をもってもらえると今後が楽しみである。(安部)

倉庫前で道具を準備
ヤブミョウガとミョウガのプチ違い説明
下草刈り説明

カニ山の会 伐採した枝葉でしがらみ作り

8月12日(土)晴れ 参加者9名

 今日も朝から強い陽射しの快晴。 前回から活動時間の開始を30分繰り上げ昼まで(9:30~12:00)の実施とした。お盆連休の中日で特に男手が少なく、予定していた力仕事は止めようかと思ったが結局山仕事で言う”しがらみ(柵)”作りを実際にやってみる事にした。

 山では伐り倒した樹の丸太は里まで下すが、枝葉は新しい生循環の床づくりに利用している。① 等高線上に深さ幅30㎝の溝穴を掘る。(掘った土は溝の上方に積む)② 溝の一端に深さ60㎝程度の深孔を掘る。③ 溝の底に枯れ葉を敷き、剪定枝、腐食枝を絡めるように積み、刈草、枯れ葉をはさんでいく。④ 溝から盛り上がるくらいまでこれを繰返し、最後は枯葉で覆う。⑤ 深孔は、枯枝、剪定枝を絡めるように縦に差し込み、細い枝葉、刈草、枯れ葉で隙間を詰める。⑥ 溝上方に土留め用の枝を置き、小枝、枯れ葉で目張りして掘った土を平らにする。

しがらみのようす

 今回は、1.5mの溝を2つ作った。 次回以降これを横に伸ばし、下段にも施して行く。 今回は、経験者の体験を聞きながら、webで得た知識を絡めて実践してみた。次回以降はこの経験を基にさらに規模を拡大して行く。10:50休憩、11時からは下段エリアに散乱している、落下した折れ枝の整理、しがらみに使う枝葉の準備、刈草溜め予定エリア周囲の片付けを実施、12時作業を終了し12時半ころ散会した。(S)

色づき始めたサンゴジュ
ミンミンゼミもにぎやか