2023年12月の雑木林

カニ山の会 今年最後の草刈り

12月9日(土)晴れ 参加者13名+3名(体験参加)

今日の作業場所に向かう時にカマドの前を通りかかると消火のために水をかけられた枯れ木が残っている。先ほど見廻りの方に聞いていたことだが、誰かのいたずらか。乾燥した冬は特に危険な行為。2度と無いことを祈って。

今年最後の活動日。今日は東樹林上段のササ刈りと実生稚樹の除伐、常緑樹の剪定を全員で実施することにした。

10㎝20㎝のササだが放っておくとすぐにヤブ状態になる。女性陣は時折「これなんだろう?」とオモトやキンランを確認しつつ確実に進め、刈り取ったササは下段に作った囲いに廃棄した。

またあちこちに山積みにしていた剪定枝や落枝は通路際に粗朶垣風に積み、ある程度太い枝は廃棄用に他の場所に山積みし、きれいに片付けて東樹林内の中央はすっきりした空間になった。

斜面に粗朶垣風に枯れ枝を積む。土砂などの流れ止めにもなる。

さっぱりした東樹林

前々から気になっていたヤマユリ。今日はこんな状態になっていたのを発見! 種が入っているかは確認しそこなったが花が咲いたことは確実。 東樹林内では例年ヤマユリらしき葉を確認していたが花が咲いているのは見たことが無かった。それでもこれは確かに花が咲いた証拠。来年は必ず花を見てみたい!

ヤマユリの果実
サザンカだと思いますが、すばらしく真っ白な花。
マンリョウも赤い実をたくさん付けて、もうすぐお正月。

その他

11月中頃より業者によりカニ山の何ケ所かで土留め工事が行われた。野草園北側階段、ひきずり坂野草園前の崩落崖部、そして東樹林内中段の通路(今までは丸太を並べていた場所)にも土留め板が設置された。板にやや高さがあるので今後の雨水の流れなどは気になるところ。またキャンプ場横にある倉庫(テーブル・イス・食器)の貸出中止についても行政に問い合わせをした。

様々な動機やモチベーションで参加する会員と折々に話をしながら来年も今年以上に楽しくやっていきたい。年明けは根回しをした樹木の移植について場所・時期を決定し力作業をする予定。(S&K)


入間・樹林の会

2023年12月17日(日)晴れ 気温14.3℃
参加者:8人

晴れて気持ちのよい作業日だった。全員で林内巡回をして、通路の通り抜けなど検討した。作業は、駐車場へ枝がはみ出したエノキの伐倒は難しかったので、枝を切り落としてすっきりした。時期ではないがアジサイの剪定をしたので見通しがよくなった。来年花が咲くのが楽しみである。フウランの補植をして土留めにした。

これまではマンリョウが多いと思っていたが、林内にセンリョウの実が赤くなってあちこちに生えているのがわかり、思いの他センリョウがたくさん生えているのがわかった。オモト、キミセンリョウ、シロミマンリョウ、ヤブラン、ヒヨドリジョウゴ、ムラサキシキブ、ヤツデの実がなっていた。(報告:安部)

1 はみ出した枝の剪定作業
2 きれいになった坂道(清掃)
3 アジサイ剪定
4 オモトの実
5 目立つようになったセンリョウの実
6 シロミマンリョウの実
7 キミセンリョウの実
8 ムラサキシキブの実
9 サザンカの花

2023年11月の雑木林

若葉の森3・1会 猛暑が去り補修作業は効率よく

11月5日(日)晴れ時々曇 参加者4名

地域の防災訓練と重なり、4名での活動になった。手分けしていた従来と作業方法を変えて、全員で一緒に一つずつ作業を進めた。自ずと作業量は少なくなったものの、効率的に作業が進むと共に連帯感も強く感じた。

1.第1緑地の様子

今年の猛暑の影響か緑地が乾燥し土砂流出溜めに、センダンクサやオトコエシが繁茂していない。対策として落葉溜の腐葉土を撒く事を検討したい。

<作業内容>
・六別坂の落葉掃き掃除
・中央保全地の竹囲い補修
・土砂流出留の割れた竹材の交換

2.第2緑地の様子

宅地造成のそばで、シラヤマギク・ガマズミ・ヤマウコギを確認。継続して植物を調査し宅地隣接木伐採後の緑地保全方法に役立てたい。住宅造成地の隣接地に出現した「アオスジアゲハ」は、順調に成長している。

<作業内容>
前回に続き隣接宅地の低雑木伐採・刈り取り
(クサギ・イヌシデ等7本)。

3.第1・2緑地に接する宅地造成地の様子

よう壁の型枠工事が進んでおり、地盤が低くなる第1緑地側から見ると、かなり高い印象がある。

左手奥が第1緑地

4.動植物

六別坂沿いに咲くチャの花
第2緑地の小路の脇でひっそりと咲くカゼグサ
ゴンズイ 第2緑地の落葉中低木
洗濯用ネットを被せて保護しているアオスジアゲハ幼虫

(by J.E.& A.K.)


入間・樹林の会

2023年11月19日(日)晴れ 気温15.1℃
参加者:7人

26日の崖線ウォークのために通路整備や坂道の落ち葉を掃いたり、トラップはずしと分かれて活動した。坂道の落ち葉は大量で、雨が数日前にふったためか湿っていて見た目に以上に重く掃いて集めるのが思いの他大変だった。通路は落ち葉を掃き、飛び出してきている枝の剪定、下草刈りを行った。通路杭が腐り倒れているのであらためて危険であると確認した。

マテバシイ広場にはマテバシイのどんぐりと坂道にはシラカシのどんぐり、雑木林広場にはクヌギのどんぐりと殻斗(かくと=どんぐりを包んでいるもの)、坂道にはシラカシのどんぐりと横縞模様の殻斗が落ちていて、カキも実がなっていたのでウォーク当日に展示することにした。他にもセンリョウの実が赤くなり、マンリョウ、ヤブラン、ヒヨドリジョウゴの実がなっており、秋の実りを実感できた。(報告:安部)

1センリョウの実
2マンリョウの実
3ヤブランの実
4ヒヨドリジョウゴの実
5どんぐりいろいろとカキ
6樹林地入口より

カニ山の会 残った夏草の刈取り

11月11日(土)曇り 参加者10名  

前日辺りから急に寒くなり、樹林内も少し秋らしくなってきた。

数か月前から会員内で話し合い東樹林東の民家際の草刈りは業者に任せることを市にお願いしたが、中側は刈らないよう要請している(雑木林にふさわしい草本等を守るため)。その業者による刈払い作業が今月中頃に実施されるとの連絡があったので、今日は、樹林東エリアの北と東にある民地塀より3m程度を刈り残し、その内側の草刈を行う。伐採した切り株から伸びた萌芽幹は基本的に再伐採(一部残す)。

刈り残した区域を見た感じでは残り幅が中途半端にも見え、今回の結果に基づき市と再折衝する必要があるかもしれない。

民家塀際の刈り残し
東樹林のカキの紅葉

午後は刈草を回収しまとめて置く作業。樹林東エリアの草刈りを終え、カマ等の道具を片付けてキャンプ場北エリアに移動する。 前回活動日はボランティア講座の生徒と行った作業でなんとか草刈りは終わったが、刈草の片付けの時間はなく、あちこちに小山状に積んだ物を一カ所に積み上げた。 一ヶ月の放置で刈草の嵩は半分ほどになっていたのだが、それでも相当な量だった。

キャンプ場北に山となった刈草
すっきりしたキャンプ場北部分
草刈りの後はアレチヌスビトハギの種がビッシリ!

作業を終えると多少汗ばんだシャツが冷えて一寸冷たかったが作業にはもってこいの天気だった。まだまだ枯損枝・刈草を活用する「しがらみ柵」や、通路の土留め対策などもやりたいが時間が足りない。15時、野草園内で道具を片付けて散会。来月は少なくともササ、ボサを刈払って良い新年を迎えたいものだ。

昼休憩前にはカニ山会員数名が環境政策課課長以下と面談した(10/23)内容の報告を行った。カニ山北の皆伐されたエリアの公有化が決定したことで、跡地利用として樹林を残す・樹木苗圃にするなどの案を出し、市民参画の緑地保全を行って欲しいとの話をしたが、市としては柏野小北の畑地と統一した利用を考えているもよう。

報告を聞いたカニ山会員の関心も高く、保全するという市の政策もちぐはぐで批判意見も出された。市民参画の緑地保全を発展させる必要が熱望されるが市民の人材集めを考えても現状は難しい。しかし今後の政策を注視し会として積極的に関わって行くことが話し合われた。(S&K)

2023年10月の雑木林

カニ山の会 雑木林ボランティア講座生と

10月14日(土)晴れ 参加者8名+講座生

今日は午後からボランティア講座の実技講習がカニ山で実施される。午後は会としてその手伝いがあるのでメインの作業は午前中になる。 会員の4名が講座スタッフのため作業参加者が少ないが、暑さも過ぎ通常の気温に戻ったので作業時間を10時~2時半に戻し実施することにした。

今日の作業目標は、 ① キャンプ場北エリアの草刈り ② ドングリ苗畑&野草保全エリアの破損した囲い改修。

まずはキャンプ場北のフェンス際から 南に向かって刈り進む。 ドングリ苗畑を囲うロープ囲いは10年前苗を植えた時に生木の杭を打ち込んでロープを張ったもので時折補修したものの既にズタズタに壊れている。

人手を割きたくないが今日しか作業機会が無いので男性2人に改修作業を任せ、残りのメンバー全員で草刈り作業を行った。

杭囲いは草むらの中
フェンス際がスッキリ

囲い杭も新しく午後は3名が早退。実技講習手伝いは講師より草刈り時の危険行為注意要員の要請があったので2名が安全確認の応援にまわり、残り3名はやり残しを極力減らすため、引続き南に刈り進めた。

南側から講座生が刈り進んできた講座生にはキャンプ場北エリアの南(カマド)側からイネ科の長葉系の草を刈り進んでもらい北と南から草刈りに専念したが、結局、中間地点の草が残ってしまった。
2時半終了。(S&K)


入間・樹林の会

2023年10月15日(日) 大雨 気温17℃ 参加者:根本講師他、3人

大雨の中、植生調査を4人で行った。雨脚も強く、照度計も濡れて作動しなくなった。

林内は、実のものが多く、カラスノゴマ、ヤブラン、マンリョウ、ヤブミョウガ、ナキリスゲ、ムラサキシキブが、花は少なく、トネアザミ、ミズヒキ、ヤブタバコ、ナキリスゲが咲いていた。坂道沿いにある1m四方の方形枠の7番枠が壊れていたので、坂側から覗いて調査した。キチジョウソウが見当たらずコナラとアズマネザサの2種、植被度は45%、2番枠は65%の植被度、マンリョウを含む12種、6番枠は50%、6種でシロダモ、マンリョウ、ムクノキを含む6種、8番枠は90%13種で、アズマネザサが一番多く前回と同じ種数だった。8月に見られたヤマノイモなどはみられなかった。植生調査では、シャガの広場でケチヂミザサ・アズマネザサ・トキワツユクサが一番多くヤブミョウガ、ムクノキが続き、全体で42種だった。ツバキの森は、シラカシの大木を伐倒して2年、陽があたってアカメガシワが勢力を増していた。次にクサギ、ムクノキ、エノキ、ケヤキ、ケチジミザサを含む26種を確認、雑木林広場は、一番繁茂しているアズマネザサ、ケチヂミザサ、ムクノキ、シロダモ、サネカズラ、ヤブラン、ドクダミ、イヌワラビ、ゴヨウアケビなど35種を確認した。

 プチ違いは、イイギリとアカメガシワ、キヅタとツタを観察した。(報告:安部)

1カラスノゴマの実

2ヤブミョウガ実

3ヤブラン実

4ナキリスゲ実

5ムラサキシキブの実

6トネアザミ花

7ヤブタバコ花

8植生調査風景

9プチ違い


若葉3・1会 隣地境界付近の樹木の伐採について

10月1日(日)曇り 参加者9名

今日の作業に参加してくださった調布市職員の方から、若葉の森に隣接する宅地造成地の境界付近の樹木伐採計画について、内容の説明を受けました。今後、境界から約5m以内にある宅地側へ越境および越境の恐れある木や枝は、伐採または強剪定される見込みとのことでした。将来的に倒木の可能性のある大木(多くがナラ枯れ被害木)は、伐採の対象となります。

樹木が宅地側に倒れて住民に迷惑をおかけすることや、倒木除去作業等に膨大な税金が使われることを防ぐためにも、伐採は必要な措置なのだと思います。

しかしながら、もともと存在していた緑地側の樹木が、後から建設される宅地の影響を受けて多数伐採されてしまうのは、長年、緑地の保全活動をしてきたわたしたちや、緑地に慣れ親しんできた地域住民にとっては、非常に残念なことです。今後も、様々な関係者の皆さんに、緑地保全の必要性を理解していただくための働きかけが重要だと思いました。

六別坂の落ち葉かき。自治会でも六別坂の掃除をしているそうで、落ち葉の量はそれほど多くありませんでした。ドングリが落ちてくるのは来月ごろでしょうか?

第二緑地内に生い茂る竹や雑木の枝を剪定し、小道を歩きやすいように整えました。調布市職員の方々にも作業に参加していただきました。

今日も第二緑地にて、産卵しに飛んできたアオスジアゲハを目撃しました!タブノキ、ヤブニッケイなどの若木の柔らかい葉に、アオスジアゲハのサナギが育っています。虫食いにあっている葉の裏側にもサナギがついていました。右下は、アオスジアゲハの産卵記録メモ。若葉の森が「蝶の楽園」になればいいですね。(内堀)