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2021年6月の雑木林
入間・樹林の会
6月20日(日) 曇り時々晴れ 参加者8名
はじめに10年ぶりの参加者と2人の看護学生のボランティア8人で林内巡回をし、シャガの広場でも1か月の間に背丈を伸ばし通路を覆うほどで、植物の生命力には驚かされる。三角地入口からも道路が見通せないほど下草が繁茂していたが、昨年に引き続いてのボランティアの参加で作業がはかどった。道路側の民家横ではコウゾ、クワやクサギの枝の伐採を、樹林側では、アズマネザサ、枯れた草などの草刈を行った。
陽があたる場所のアズマネザサはしっかりと地面から生えていて、のこぎり鎌が役立った。蒸し暑かったので水分補給を3回とり作業を続けた。
2人のボランティアはカタツムリ、トカゲやカミキリムシ、カマキリの子どもなどを見つけて楽しんでいた。花はヤブミョウガ、トキワツユクサ、ツユクサ、センリョウ、アカメガシワ、ホソバタイサンボクが咲いていた。(安部)
若葉緑地の会 梅雨入り宣言前日の作業
5月13日(日) 曇り 参加者4名
正午の気温は27℃と炎暑ではないが、蒸し暑い日。翌14日に関東地方もようやく「梅雨入り」宣言。ここ10年で最も遅い記録だそうです。
作業は、第3緑地西側に接する「大坂」の路肩に伸びた笹や小高木などの刈り取り。道幅が狭くなって、歩行者や自転車に危険が及ぶのを防ぐのが目的。5月にやり残した部分を処理しました。
若葉町の国分寺崖線には、この「大坂」より西側に「六別坂」「鉄砲坂」という2本の坂道があります。そのうち鉄砲坂は、私たち市民団体の活動範囲に入っていません。しかし、隣接する若葉町3丁目第4緑地(ここも活動範囲外)からの落葉が急な石段に降り積もり、特に雨の日は滑りやすくなって歩きにくいのです。
ご近所のYさん(若葉の森3・1会の旧メンバー)がいつもこの坂道の清掃をしてくださっていましたが、昨年急逝されました。それ以後、Yさんのお連れ合いが気にかけてくださっていますが、以前のようには掃除が行き届きません。そこで、坂道が接するマンションにお住まいの方とも相談して、落葉掃きをすることにしました。13日はとりあえず大村が独りで作業。しかしYさんから拝借した、落葉を吹き飛ばす機械を使って、かなり能率的に作業ができました。前記の「大坂」での作業を手伝えず迷惑をかけましたが、「鉄砲坂」では梅雨入り前に常緑樹の落葉を一掃できました。
この日(6月13日)、六別坂近くの比較的明るい林床で、写真下の果実を発見。マムシグサかウラシマソウでは!この近辺では初めて見た、と思ったのですが、マムシグサやウラシマソウの果実は秋のはず。
調べてみると、同じサトイモ科テンナンショウ属のミミガタテンナンショウは早咲きで、6月~7月に赤く熟した果実が見られるようです。判別のポイントである花を観察していないので、私は同定できません。入間・樹林地ではウラシマソウが見られるとか。お詳しい方、ご教示ください。(大村)
若葉の森3・1会 もうすぐ梅雨入り
6月6日(日)小雨 参加者6名
小雨で足元が滑りやすいため、この日の作業は最小限としました。今年は、第一緑地の中央裸地に、シラカシ、ケヤキ、コナラの実生がたくさん生えてきていました!シラカシの大木伐採による日当たりの改善が関係しているのかもしれません。
●第一緑地の中央通路の階段に、前日に作製しておいた横木材と杭を使用し、階段を追加する作業を行いました。材料がそろっていると、作業がとてもはかどります。
●第一緑地の斜面地に、苗木を植樹することにしました。表面を水が流れてしまうため、土がかなり固くなっています。ここに深い穴を掘り、落ち葉溜めで作った腐葉土を入れてフカフカにした上で、マユミ、ムラサキシキブ、ガマズミを植えました。
これらの樹種は多摩地方の雑木林に普通にみられる、果実や紅葉が美しい、低木または小高木です。住宅地境界から十分距離をとって樹高10mを越えない木を植えることで、シラカシ(樹高20m超の高木)7本の伐倒を余儀なくされた昨年末の事態を、将来にわたって避けられると思っています。樹林「再生」の第一歩です。
●落ち葉溜めの腐葉土の中から、カブトムシが4匹も!元気いっぱいです。落ち葉溜めを作っておいて、よかったなぁと思いました。
●第二緑地のナラ枯れ被害木のコナラ。幹に空いた穴から、樹液が噴き出して流れていました。これがカシノナガキクイムシによる被害なのか、今後が少し心配です。
●ビールの空き缶、ペットボトル等のゴミがたくさん落ちていました。雑木林の中で誰か飲み会でもやったのでしょうか…。 (内堀)
カニ山の会 雑木林ができるまでは…
6月12日(土) 晴れ 参加者10名
カニ山の東端、植溜跡樹林は手入れを初めて3年目になるところ。まだまだ雑木林の趣は無く、暑さとともに実生木やササ、外来植物などがイヤというほど茂り始めた。
今日は午前午後に亘りひたすら草刈り。特に宅地に隣接する部分を重点的に行い、春先に沢山フキノトウが出ていた場所も来年に期待しながらサッパリと。
藪化しつつある部分は、雑木林成林に向け当面は伸長させる若木(将来的には密度調整間伐実施を想定)を残しマーキングを行いながら、先駆性樹木や過密部の樹木の除伐を行った。
昨年カシノナガキクイムシによるナラ枯れで伐採された跡地に苗木を植栽。これはカニ山産のどんぐり(コナラ)と種(ムラサキシキブ)を会員宅で発芽させ3年育てた物。コナラ・クヌギなど武蔵野にふさわしい雑木林が存続することを願って…。
6月の昆虫と花。手入れの合間の発見が楽しい!
現在カニ山の会では自然広場内の3か所を管理しているが特に草木の伸長が激しい東樹林の東を刈り払い機無しで管理するのはかなりの負担となっている。
また北の駐車場奥に運び出した枝葉の処理は市に要望しているが、なかなか処理されないこともあり動力機の使用に関することも含め、改めて市と役割分担等を話し合いたい。(K&K)
2021年5月の雑木林
カニ山の会 春のフローラ調査
5月8日 晴れ 参加者13名
今年は春の訪れが早かったせいか、すでに樹林内は沢山の枝葉で薄暗くなっています。そこで今日は東樹林下段で常緑広葉樹若木と常緑広葉樹高木の大枝を選び、目通り直径10cm前後をおよそ10本、大枝も3本伐倒しました。幹は園路のエッジ部分に置き、枝葉はキャンプ場北奥の置き場に搬出。
例年になくヤマユリの葉がいくつも出てきたので、女性陣は枝とツルを使って囲い作り。残念ながら今まで花が咲いたのは見たことがありません。樹林の中では暗すぎるのでしょうか。
午後は植物調査の専門家であるメンバーをリーダーに、フローラ調査を行いましたが東樹林東は途中で時間切れとなりました。
東樹林の東は市が借りている土地ですが、2018年夏に業者が実生木だけを残しきれいに伐採しました。3年近くたった今、住宅際は原っぱの状態を保つよう心がけていますが、タラノキなどあっという間に数十本ははびこっているいるようです。
最近は斜面のくずれが激しく低い部分がかなり埋まってきている状態。それでも子どもたちの遊び場としてかけがえのない場所ということで今後の作業計画は行政も含め皆で方向性を決めていくことが大切です。(K&K)
入間樹林の会
5月16日(日)曇り 参加者8名
林内巡回後、マテバシイ広場の民家横に畑のように広がったミョウガの下草刈りと雑木林広場駐車場側の半分のアズマネザサ刈りを行った。民家横のミョウガ刈りと伐採をして坂道側からも見通しがよくなった。そばでウグイスの谷渡りのさえずりが聞こえたので、保全して林の中に入りやすくなったのではないか、と皆で聞き耳をたてた。
こどもの蛇をメンバーが発見、他にもナナフシの幼虫もいて多様性を確認した。ヘビイチゴの実の赤さが目立っていた。
雑木林広場では、4月に確認したキンランの株以外に5月にも他で1株花が咲いていたのをメンバーが確認、落ち葉かきをするとキンラン等が期待できるかもしれないと
次の作業に組みこんだ。
ガマズミやエゴノキの花は終わりかけ花は少なめで、林内ではウラシマソウが繁茂してきている。桑の実を初めて食べたメンバーもいて甘さを確認し、カキの花には果実を期待したい。(安部)
若葉緑地の会 「さつき晴れ」は少なめだが緑濃く
5月9日(日)晴れ 参加者4名
この日の最高気温28.6℃(府中)は平年より5℃以上高い。この分では中旬以降、真夏日続出かと思ったが、結局30℃を記録することなく5月は終わりそう。
近畿・東海までは5月16日に梅雨入り宣言。平年は6月6日頃だから記録的に早い。この分では関東もすぐに入梅かと思ったが、案に相違して5月中の宣言はなさそう。ただし、16日から22日まで日照がほぼゼロの日が続いた(下のグラフ)。
そういえば、我が家の太陽光発電は「さつき晴れ」のおかげで例年5月に最も好成績となるが、今年の5月は2月以後の最低値になる見込みだ。4月までは、キンラン開花が記録的に早かったように「生物カレンダー」の歩みは確実に足早で、GW後半にはキンランの花はほぼ終わった。しかし5月を通してみると、ほぼ平年の歩みに戻りつつあるのではないか。
緑が一層濃くなった5月下旬の樹林では、ムラサキシキブの上品な花が咲き、コウゾ(楮)の赤い果実が鮮やか。
作業は、第3緑地と大坂(市道)の境界部に茂ったアズマネザサや雑草の刈り取り。放置すると道幅が狭くなって歩行者や自転車の通行に危険。以前、市に刈り取りを要請したこともあったが、大ごとになる前に自前で作業することにした。ほぼ平行する松原通り(都道)が土日に混雑すると、この狭い坂道がバイパスとして使われる頻度が高くなるようだ。しばしば作業の中断をしいられる。
5月下旬、第3緑地西側の駐車場に接する樹木の枝打ちが市の委託業者によって行われた。駐車場オーナーから苦情があったとのこと。緑地と住宅・道路との境界部については普段気をつけているが、駐車場側はあまり意識していなかった。(大村)
若葉の森3・1会 春から初夏の風景
5月2日(日)晴れのち一時雨 参加者8名
この日は、空も雲も初夏のようでした。「若葉の森」という名の通り、コナラやイヌシデの美しい若葉が広がり、ウグイスやカッコウの鳴き声が響いていました。
●第一緑地は、シラカシの大木を伐採した影響で日当たりがよくなりました。中央裸地の土留めに、ツタカエデ、センダンクサ、イモカタバミ、チャボツツミグサなどの小さな芽の他、ケヤキの実生が生えていました。
●第二緑地もナラ枯れ被害木が何本も伐採されたため、日当たりがとてもよくなっています。今後は土の乾燥が進み、植生の種類も変化していきそうです。
●隣接する住宅との境界から急激に伸びた竹の剪定をしました。竹といってもまだまだ柔らかくて、いつもよりもずっと剪定しやすかったです。
●第二緑地と大坂の境に、枯れたネズミモチが電線に絡みかけているのを発見しました。安全のためロープを使って剪定しました。
●作業中の私たちに声をかけてくれる通行人の方々に、調布市・崖線樹林地ガイドマップ「もりのちず」をお渡ししました。さらに興味を持っていただけたらと思います。(内堀)