2023年9月の雑木林

カニ山の会 刈草・枝の廃棄場作成

9月10日(日)(代替作業日)晴れ 参加者7名

 昨日の9/9は定例活動日だったのですが、台風13号が走り抜けた後も小雨が止まず作業は中止となりました。 急遽日程を調整し、無理は承知で本日代替の活動日とし決行することになりました。

 今日の作業目標は、東樹林下段に刈草溜めを作り、刈払ったササや剪定枝を囲い内にまとめる事。 男手が少なく、時間内に片付くか難しいところでしたがとにかく遂行。

 製材を使わず、自然木で囲いを作るには材料が足りないので、今回はカニ山北の伐採地所有者の承諾を得た上で、柱杭用としての太枝と、囲い材として竹稈、それぞれ10数本を譲って頂きました。

 柱杭は材料取りと尖端加工については有難いことにリーダーが事前に準備。 人数が少ないので効率的に作業を進めるため

①A組 刈草溜めの柱杭位置決め B組 柱杭を運び込む。
②A組 柱杭を叩き込む B組 竹の伐り出し・寸法取り・枝葉片付け

③ 全員で竹稈を運び込み… 曲がったり葉が枯れた物を選別伐採
④ 竹割り… 竹割器が間に合わなかったので、枝を組んだお手製竹割器を使用

⑤ 四つ割及び二つ割にした竹を囲いに編み込む。

の予定で進め、11時半頃囲いを完成。

 休憩後散らばっている剪定枝葉、刈払ったササなどを回収し溜め内に積み込みました。 ササの量も多く、剪定枝を全部収容することは出来ませんでしたが、全員の頑張りで先ずは一段落。 今日の作業はここで終了。

 戻る道すがら樹林東エリア(北東面の民家隣接側)の草木の蔓延した状況を見ながら「一定区域を業者に委託する件について」の具体的な中身は行政と打ち合わせて行くことを確認しました。

作業会員数が少ないため、民家に隣接する区域も毎月草刈りをすることは困難です。(S&K)


入間・樹林の会

9月16日(日) 曇り 気温31.7℃
参加者:講師小島さん 他12人

9月16日は、入間・樹林の会の定例活動日であったが、雑木林連絡会(市内樹林地保全団体と市との協議の場)主催で安全講習会を入間町1丁目樹林地をフィールドにして開催した。

参加したのは、市内の樹林地保全団体4団体から12人、市職員2人と講師であった。午前は座学で、「樹林活動に必要な安全管理について」をテーマになぜ安全管理が大切か?-「ボランティア活動を継続するには事故なく安全に活動すること」からとの話から始まった。「なぜ、安全が大切か」と一人ひとりが経験したヒヤリハットを順番にのべあった。

野外活動での危険なことは①動・植物、②気象・地形、③道具、④人(技術、経験・知識、体力、危険予測能力、安全管理体制、準備・反省、気構え)であること、次に服装・装備について、事故発生時の対応、さらには熱中症やその他の緊急事態、蜂やウルシ等についても説明があった。毎年の安全講習会で話される内容だが、あらためて確認できてよかった。

午後からは、二股に分かれて枯れたシラカシの伐倒の実習を行った。道具の準備で樹林地での実際に滑車を用いての作業であった。スリングを用いて誘導ロープをはって倒れる方向を確認したり、滑車を用いて牽引ロープをはったり、順番に伐倒木にのこぎりで受け口、追い口の切り込みをいれの作業を行い、倒木まで行い、枝を払って丸太にして作業を終了した。蒸し暑い日だったので30分ごとに水分補給も行い熱中症対策も行ったいながらの作業だった。

アンケートからは、「大変役に立った。1本の枯れ木を切るのにもあんなに手間ひま・人数がいるのだということを理解した。また、斜度の行程や季節、ムシ(特にスズメバチ)油断ができないな、と自覚した。」「基本に立ち返ることは実の安全につながるなと毎回思い知らされる。基本に忠実な講師の技術レベルに脱帽」「伐倒の仕方を改めて学べたのがよかった。レベルUP講座は必要」「1年に一度、原則にたちかえる良い機会である」「講師の「事故が起きた起こした後本人の負担も大きいいが、代表者の心労・時間もある。また、会の存続にも影響を及ぼしかねない」との話は身に沁みた。今後一層注意をしなければと思った」「日頃の活動であまり気にしていなかったことも、事故につながらないよう気をつけようと思った」などとの感想がよせられ、毎年の開催意義が確認された。(報告:安部)

1午前の座学

2講師:小島さん

3伐倒木を選定しシラカシにする

4スリングを巻く

5スリングで引っ張る

6誘導ロープを張る

7滑車でけん引ロープをはる

8伐倒木に受け口をのこぎりで入れる

9伐倒


若葉3・1会 若葉の森第2緑地が蝶の楽園に!

9月3日(日)晴れのち曇り 参加者8名

若葉の森の中を皆で移動していると、突然、第2緑地に出現した「アオスジアゲハ」が樹木の葉っぱに産卵を繰り返すという、驚異の生態を目の当たりに見ることができました。

クスノキ、タブノキの若木に蝶が産卵にやって来て、どこに生み付けようかと木の周りを飛び交い、葉っぱに産卵するのを目撃しました。確認すると卵(9個)と蛹になる前の終齢幼虫がいました。

活動後にタブノキに 2 枚のネットをかけ守る事にしました。これから羽化までの観察が楽しみです。これからも多くの蝶が集まってきて欲しいものです。

第一緑地中央通路の土留めの補修を行いました。倒木を使用して新たに作った横木に木の杭を打ち込み、更にかすがい釘を打ち込み固定しました。作業中の怪我を防ぐために、道具を使う際は、腰高にならず腰を落とし、両膝または片膝をつくように意識しています。


若葉緑地の会 終わりそうにない夏

9月10日(日) 晴れ 参加者3名

 府中の最高気温が30℃を切る日が7日から3日間続いた。しかし、この日は再び32℃近くに。「夏休み」明けの活動再開の日なのだが、何よりも熱中症対策を優先せざるをえない状況。もともと「少数精鋭」の当会だが、ここのところ休みがちの一番のベテランから「体調がいまひとつで10月までお休み」との連絡あり。今月も最少人数3名での活動再開となる。そんな次第で、作業も外周道路の清掃、崖線上入口周辺の下草刈りなど、最小限とした。

 第2緑地でみつかったアオスジアゲハ幼虫の保護のために緑地に来ていた、3・1会の衛藤さんに現場を案内してもらった。透明感のある薄緑色の幼虫はとても美しく、心惹かれて、時間の経つのも忘れるほど。実はそのあと、第3緑地のビワの葉裏にアメリカシロヒトリの幼虫が密集しているのを発見。こちらは人体の直接的被害はないものの、果樹などの食害はあり、何より外見が典型的な毛虫なので「不快」害虫のレッテルが貼られている。このときも「即駆除」となったが、アオスジアゲハへの対処とのあまりの違いは、後味のよいものではない。

ソメイヨシノの切り株の萌芽。春よりも勢いがなくなった。

この切株では勢いの良い萌芽2本だけを残して、様子をみることにした。

 昨年12月に伐採したソメイヨシノの古木4本の切り株では春以来、旺盛な萌芽が見られ、高さ1m以上ほどになった。ところがこの夏の少雨のためか、萌芽の勢いが衰え、傾いているものが多くなった。そこで、直立して勢いの良い萌芽2本だけを選択的に残す株をもうけて、経過を見ることにした。萌芽更新の仕方について知恵が欲しい。

ヒガンバナとヤブラン

 9月27日、調布市緑と公園課の職員と共に緑地を点検する「ウォークスルー」を行った。9月も下旬というのに、夏が一向に終わりそうにない暑い日だったが、咲き残りのヒガンバナが見られた。ヒガンバナの名所・埼玉県日高市の巾着田では猛暑の影響で開花が遅れたとのことだが、当地のヒガンバナは律儀で、例年通りお彼岸に咲いた。ただし、白花の株は今年も姿を見せなかった。

 ふと見上げると、林冠の隙間に秋の雲が。それにしても、この夏の間に高木の枝先が素晴らしく伸びて、空を隠している。この場所を「青空広場」と呼んできたのだが、その名にふさわしくない状態(林床への日射不足)が起こりつつあるのかも。(大村)