ちょうふの自然だよりvol.115<P.1> テキスト版  ------------------------------------------------------------------   ちょうふの自然だよりvol.115ー2世紀15号ー2012.11月ー   発行:ちょうふ環境市民会議 info@chofu-kankyo-shimin.org  発行部数:1000部 ------------------------------------------------------------------ [見出し]  HATAKE ちょうふの畑 [本文]  平成22年の調査では市内に160haの農地がある調布市。 多いですか、少ないですか? 【佐須】  佐須でお尋ねしたのは村越さんの畑。以前は田んぼで、カニ山から見た風景は 海の中に神明神社の木立が島のように浮かんで見えたという場所。 それが中央高速ができたり、下水道の整備などで水脈が切れたのか、急激に水量 が減ってしまい、徐々に畑に転換していったのだそうです。この地域でも残っている 田んぼはほんのわずかです。  ここ、佐須地域は自然広場の落ち葉をたい肥に使うなど、国分寺崖線の雑木林と も密接なつながりのある地域で、その景観は今では市内でも心休まる最高の場所と なっています。 [段落] 【調布ヶ丘】  関森さんの畑は野川の南、調布ヶ丘にあります。六代も前からの農家だそうですが、 昔は野川に向かった傾斜地で水が豊富だったため、このあたりは田んぼだったとのこ と。現在は写真上のように畑地に接して宅地が迫っている状態です。  今の時期は小松菜など葉物野菜が元気よく育ち始めていますが、市場には出さず 何種類もの野菜を少しづつ生産し、一年中切らさぬように栽培、販売しているのだそ うです。  二十年以上前にはウドの栽培もしていたとのことで、当時は近隣の農家も「東京ウド」 として手がけていたそうで、関森さんは苗の栽培に茨城まで行き、育てたウドを調布で ウロに寝かせ出荷していたのだそうです。  また以前は学校給食に野菜を提供していたこともあったそうですが、決められた種類 を決められた時間に揃ったサイズで納品しなければならないなど困難が多く、やめてし まった農家が多いとのこと。簡単に地産地消と言っても、むずかしいことも多いようです。   [写真キャプション]  (1)ハウス内ではピー太郎という新しい野菜が栽培されていた (2)すぐ隣には新しい住宅があり、畑のにおいやほこりも課題の一つ (3)畑の向かいで販売されている野菜。この日も10種類ほどの新鮮な野菜が並べられていた (4)ハウスの隣にはすてきな庭(?)があり、ここの花は切花としても販売されている